Bob Dylan香港公演と、孫文ゆかりの史跡探訪、グルメの旅 vol.14 香港歴史博物館〜ヴィクトリア・ハーバー 澳洲牛[女]及公司を出て、次に向かうのは、香港歴史博物館。 10分〜20分ほどだろうか、ひたすら東に歩き到着。 エントランス正面が常設展(香港故事:香港の歴史を辿るコーナー)の入場口で、エスカレーターで降りた地下フロアからスタート。 無料の上、10HK$で音声ガイド(日本語もある)のオプションもあるので、大変親切と言える。(その分、中国寄りの内容になっているきらいはあったが) 以下、展示内容の概略を書くと…… 1. 自然生態環境 香港の「地形と気候」、「動植物」。 現在に至るまでの地質・地形の変遷や生態系のミニチュアを通じて、6000年前からの自然環境を知ることができる。 2. 有史前の香港 6000年前の新石器時代から人類が生息していた香港。 その当時のものと思われる石器や青銅器、さらに当時の人々が浜辺で煮炊きをしたり、家を建てる様子を再現したイミテーションなどを展示。 3. 王朝の発展:漢代から清代まで 有史以前に活動していた越族、秦・漢以後、南下しやってきた各時代の漢民族、唐代・宋代における開拓の進展、明・清代における社会経済のさらなる発展の史料・パネルでの説明。 主に、香港・深?地区で発見された史料を展示。ランタオ島の李府にある「食邑税山」の境界石(封土の境界を示していて、1226年に建てられた)なども。 4. 香港の民俗 香港と華南地区に暮らす4つの主要な民族の生活習俗の紹介。 水上生活者の暮らしや信仰、塩田や伝統的な結婚式、ランタン祭りの様子、客家人の生活、獅子舞の再現なども。 5. アヘン戦争と香港の割譲 アヘン戦争の発端、経過やマカオへのポルトガル人上陸、九龍半島の割譲、新界の租借に関する詳細説明。 戦争当時のトーチカ(虎門砲台)再現、第一次アヘン戦争までの経緯を説明した映像上映なども。 6. 香港開港と初期の発展 戦前の香港の街を再現。孫文の香港での革命の業績なども説明。 7. 日本占領期 日本占領時代における史料展示。 8. 現代都市と香港返還 戦後香港が、現代都市に発展する過程の紹介。 香港の住宅、工業、金融、貿易、文化など各方面での発展を説明。 こんな具合。 地下フロアと2Fフロアにまたがっての展示になっており、かなりのボリュームだ。 1つ1つ丁寧に見て行ったら、恐らく、半日がかりになると思う。 何しろ3だけでも、言葉にすれば短いが、各王朝期ごとの説明となると、膨大な歴史があるわけで。 見応え充分ではあったが、前日の疲れがあったので、結構ポイントを絞った見方しかできなかった。 ここは、再訪時にまた寄っても良いかもしれない。 また特別展示がメソポタミア文明に関する展示で、10HK$と安かったので、ついでに観た。 こちらも、紀元前900〜800年頃に造られた牛頭の青銅器(アッシュールナツィルパル2世の宮殿で、椅子に使われていた)やアシリアが南イランを征服する壁画、そうした壁画をCGで動かすアニメーションなど中々面白かった。 ミュージアムカフェもあるが混んでいる土日は混んでいる。 またミュージアムショップでは、記念品の他、香港の歴史・文化に関する本も多数販売されているので、覗くことをおススメする。 さて、その後、ヴィクトリア・ハーバーの方まで歩いたのだが、工事中の箇所もあり、(そして炎天下ということもあり)正直、「あー、海だなー」と思うのが精一杯であった。。 次へ (2018/08/11) |
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