TM Network
(終演時に客席に投影されたメッセージ) |
TM NETWORK 30th 1984〜 QUIT30
ワールド記念ホール 2015年2月14日
-Set List-
01. Seven Days War
02. Birth
03. Loud
04. A Day in the Girl's Life
05. Carol(Carol's theme 1)
06. Gia Corm Fillippo Dia (Devil's Carnival)
07. In The Forrest
08. Carol (Carol's theme 2)
09. Just One Victory
10. Still Love Her
11. Looking At You
12. Always be there
13. We Love The Earth
14. Get Wild
15. I am
16. Fool on the planet
(感想)
昨年に引き続き、今年もTM!
数日前に、小室さんからTwitterで返信をいただき、TM熱が高まる中で迎えた14日。
今回は去年と違い1万人クラスのハコなので、TMらしい演出の凝ったライヴが観れるかなとワクワクしつつ開演ギリギリに駆け込んだ神戸ワールド記念ホール。座席はアリーナの24列目。
開演時間を10分ほど過ぎて会場が少しずつ暗転。
"Revolution..."
ストリングスアレンジの"Seven Days War"が流れ、街を行き交う人々がスクリーンに映る。
ある黒人男性が"TM Network"と書かれたバトンを投げ捨て、それを拾い上げ見つめる宇都宮さん。
"Human"たちが一期一会を繰り返し、交わっていく。
その時、"Communication、届かない声"
生の宇都宮さんが歌い、横には小室さん、そして木根さんが!
3人がスクリーン前に並んでの演奏は去年の"Still Love Her"のように美しかった。
(よく考えると"Seven Days War"も生で聴くのは初めて。この時点で大感動だった。まさかオープニングで登場するとは!)
客席から観て左に小室さん(シンセ・ブース)、中央に宇都宮さん、右に木根さんと並び"Birth"、"Loud"。
"Loud"はイントロがストリングス+木根さんのアコースティック・ストローク。
岡村靖幸さんの"あの娘、僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう"みたいな感じで始まったのでビックリした。
間奏のおもちゃ箱のようなキラキラ感、それに眩いばかりのレーザー。
まるで遊園地に来たようなドリーミーな感じ。"ストーリーや演出で魅せるコンサート"作りにおいて、TMは群を抜いている。
曲が終わって小室さんがマイナー調のピアノを演奏。摩訶不思議な音は、過去を探訪するためのいざない役。
そして到着した世界は"CAROL"!案内するのは初代・CAROLのパニーラ・ダルストランド!
13年の埼玉公演では宇都宮さんが歌う本来の姿が聴けなかったCAROL。
今回は遂に数えきれない程聴いた"A Day in the Girl's Life"、"Carol(Carol's
theme 1)"がオリジナルそのままの形で復活!これまた感動。
続く"Gia Corm Fillippo Dia (Devil's Carnival)"はインストゥルメンタル。
"Chase In Labyrinth"ではなくこの曲をインストでやることで、宇都宮さんの休憩も兼ねていたのかな。この曲では、木根さんのアコースティック・ストロークも。
この"CAROL"組曲、ずっと"CAMP FANKS!!'89"の映像をバックに演奏されており、過去と現在がシンクロしていて。こういう映像、弱いんだよなぁ。ポールのライヴでも、Wings時代の映像バックに歌われた"Band
On The Run"は泣き所だし。
そして"In The Forrest"、続いて"Carol (Carol's theme 2)"。"Just
One Victory"が始まる前には、小室さんが水飲んでた。
"CAROL"の物語は、"Just One Victory"までが本編で、"Still Love Her"はアンコール的な感覚がある。
なので、これで終わりかも……と不安に思った直後にあのイントロが流れた瞬間は、最高だった。
そんなわけで"Still Love Her"。この曲はメロディーは勿論、歌詞が素晴らしい。何度聴いても、郷愁を感じる曲。
宇都宮さんがアコースティック・ギターを弾いており、"Last Groove"を思い出した。
去年のアレンジも好きだが、オリジナルそのままの"Still Love Her"が聴けて本当に良かった……とはならず、ここには続きが!
曲は終わらず、小室さんの高揚感あるストリングスからスクリーンに映った現在のパニーラから共に冒険したCAROLとして、生身のパニーラとしてのメッセージ。
「ウツ、あなたが好きでした。キネ、あなたはお兄さんのようで、一緒にいると笑顔になれた。テツヤ、●●。そしてFANKS達、さぁ心を開いて」(●●何て言ってたか忘れてしまった。。)
そして"Still Love Her"のLalala~~~部分合唱へ!
これがもう感動的で涙が。思わず合唱する声が震えました。
あぁ、これが本当の"CAROL"の完結なのだと。
この瞬間の"Still Love Her"は、郷愁ではなく未来への希望に溢れていた。
今まで聴いた全ての"Still Love Her"の中で一番のアレンジだった。
そして"CAROL"の冒険にこんな終わり方を用意していた小室さんは凄い!
ここで展開を変えるかの如く、木根さんソロ・コーナーの趣がある"Looking At You"、小室さんのハーモニーがよく聴こえるスローな"Always
be there"。
そして……遂にきた〜!!と叫びたいぐらい嬉しかった"We Love The Earth"!!!
これも何度も聴いた曲。大好きな1曲なのでアリーナ席は、手の突き上げ凄かった。
今回はオリジナル・アレンジにほぼ同じでしたが、ドラム・パターンがよりライヴ向き、カーニバルっぽくなっていて格好良かった!
"We Love The Earth"の勢いそのままに、小室さんのソロへ。
最初"Love Train"?と思う場面もあったが、すぐ分かった。
この序奏はあの曲しかない!
この数年、パワー系でバシバシやってから曲に入るパターンが多かったが、今回はまさに"Time Machine"な感じ。
トリップするような、時空を旅するようなソロで。
でも、やっぱりいつも通りの攻撃的な感じになって、木根さんのアコースティック・ストロークとの共演まで登場!
今回の入り方は"Get Wild"の数えきれないverの中でも特に秀逸だった。
ラストでは、小室さんがキーボードを落として大爆発させるシーンも。
この曲が終わると、ライヴも終盤だと感じる。
スクリーンには、TMが将来のテクノロジーを見越して活動してきたことへの自負、FANKSへの感謝などが綴られ、"I am"。
この曲も新しい定番曲だな。
鐘の音がなり、ラストは……"Fool on the planet"!!
これは個人的に大分意表を突かれた。2年前の"Here,There & Everywhere"と同じぐらい驚いた。
小室さんがコーラスしながら、観客の反応を確認していたのが印象的だった。
最後は"Electric Prophet"がバックに流れながらのエンドロール。
正直、期待をはるかに上回る内容。レーザー、爆発、映像などTMらしさ溢れる素晴らしいステージで、20年来のスタッフ全員による"チームTM"のプロジェクトなのだと思った。3月の横浜も楽しみ!
(2015/02/14)
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