イタリア縦断 ボブ・ディランとイタリア芸術探訪の旅 vol.41 Basilica di San Pietro in Vaticano & Guardia Svizzera Pontificia (サン・ピエトロ大聖堂 & スイス傭兵) 美術館を出て、サン・ピエトロ大聖堂へと向かう。 途中、バチカン市国とローマ教皇を警護するスイス傭兵の姿が見える。 現存する国軍では最古に創設された傭兵部隊だ。 さぁサン・ピエトロ大聖堂へ! 使徒ペトロの墓所を祀る世界最大級の教会堂建築。 装飾品はどれも傑作だが、膨大な量を前にすると、それが当たり前に感じるから恐ろしい。 世界中の観光客、ガイドが各国の言葉を飛び交わせる。 膨大な傑作の中、特に人だかりができているのはミケランジェロのピエタ像。 若き日の彼が、唯一サインを施した野心溢れる像で、気力・才能がピークにあった充実の作品だ。 でも個人的には同じピエタ像でも、ミラノ・スフォルツェスコ城で観た遺作の方が好き。 目が見えなくなりながら手触りで造られ続けたあの未完成作品だ。 枯淡というか、人生の終盤でミケランジェロが取り組んだ弱弱しくも優しい手触りの曲線は、波乱万丈の生涯を知るほどに感動的であった。 この後、バチカン市国内の郵便局で実家に葉書を投函し、近くのカフェで食事。 ミート味のパスタは、場のムードもあり、大変美味しく感じられた。 次へ (2013/11/08) |
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