Bob Dylan @ Atlantico, Rome, Italy 07.11.2013
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(開場前の行列) |
-Set List-
1. Rainy Day Women #12 & 35
2. It Ain't Me, Babe
3. Man In The Long Black Coat
4. Positively 4th Street
5. Summer Days
6. Make You Feel My Love
7. Rollin' And Tumblin'
8. When The Deal Goes Down
9. Highway 61 Revisited
(Intermission)
10. Just Like Tom Thumb's Blues
11. Girl Of The North Country
12. Under The Red Sky
13. Ain't Talkin'
14. Thunder On The Mountain
15. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
16. Ballad Of A Thin Man
(encore)
17. Blowin' In The Wind
(感想)
昨晩は何が飛び出すか分からない、、本当に伝説的と呼んでも良いような物凄い公演となりましたが、今晩は一体どんな公演となるのか。
昼間はバチカンやフォロ・ロマーノ、真実の口などを探訪し、夕方ホテルに戻って1時間ほど休み、さぁ今晩もAtlanticoへ!
この日も前日とほぼ同じ位置を確保。さぁこの日も開演時間を過ぎてボブが登場!
1. Rainy Day Women #12 & 35
おお!今日の1曲目は"Rainy Day Women"だ!
ということは今晩もセットリストに大幅変化有りか!?
のっけから期待感を煽ってくれたこの1曲目!2010年の名古屋公演を思い出しました。
2. It Ain't Me, Babe
そして2曲目は"It Ain't Me, Babe"!
2010年の来日時は行けなかった日に演奏されたため聴けず、近年アレンジでは初めて!
アレンジはYou Tubeで聴いた2010年東京公演以上に軽快で個人的にはこっちの方が好き。
でもこの曲は2001年のアレンジが一番好きだなぁ。
3. Man In The Long Black Coat
3曲目は"Oh Mercy"より"Man In The Long Black Coat"!
これも2年連続で聴けて嬉しい!ヴォーカルも後半のブルーズハープもリズミカルで、今日のボブ、のってるな!と思わされる演奏。
過去聴いた中でも特に素晴らしい演奏でした!
4. Positively 4th Street
!!!ボブのピアノが先導して始まったこの曲!!実に2001年の大宮、そして広島以来じゃないか!"Positively 4th Street"!!
これは懐かしさで思わず涙が。暖かい感じがなんとも言えずに素晴らしく、昨晩の"Queen Jane Approximately"と同じ位感動しました。
5. Summer Days
一転して軽快な"Summer Days"!
昨晩と"Honest With Me"と同じ曲順でこれが入ってくるのは分かる気がする!!(笑)
ローマっ子たちもダンスしてました。
6. Make You Feel My Love
昨晩に引き続いて歌われた"Make You Feel My Love"。
綺麗なメロディーがより明確に分かるように歌われており、昨晩以上に良かった。
7. Rollin' And Tumblin'
どことなく"我が道を行く"にも似たムードを持つこの曲、非常にブルージーで私は好きです。
勿論、今回のイタリアでは初披露!
8. When The Deal Goes Down
"Rollin' And Tumblin'"に続き"Modern Times"からのスローな1曲。
この日は、後半でも"Modern Times"からの曲が演奏されたので、"Modern Times"好きにはたまらない一夜だったでしょう。
9. Highway 61 Revisited
2日連続で登場!この曲でも顕著なのですが、ボブのピアノって、リズム楽器の一部といった趣で、必要以上にでしゃばらない代わりに、居合い斬りのような感じだったりする。キース・リチャーズのピアノ版とでも言うか。
この日もソロで格好よくメロディーをキメていたのはチャーリーで(名演でした)、それを上手く引き出しているのがボブなんだよなぁ。
後半は手拍子と歓声に包まれた素晴らしい演奏。あの昨晩以上と思わされる演奏をするあたりはさすがボブのバンド!
10. Just Like Tom Thumb's Blues
インターミッション前後の2曲は昨晩同様。
もしかしたら、今後の固定セットリストではこの2曲が定番になるのかも!?
間奏で、ボブのコード演奏にチャーリーのミック・テイラーばりのメロディアスなギターが絡むシーンがあったのですが、これが本当に素晴らしくて!
この日も、ただでさえセットリストがワクワクな上にチャーリーの好調ぶりが加わり、最高の一晩でした。
11. Girl Of The North Country
昨晩は"Boots Of Spanish Leather"が演奏されましたが、今晩はこの曲!
一緒に口ずさみながら聴いていました。
ボブのピアノの特徴は、目指す音を単刀直入に弾くこと(例えば、ミを弾くんだとしたら、ジャズっぽくレ→レ♯→ミと弾くのではなく、いきなりミ)だと思いますが、この曲でもそれは変わらず。
コードを上へ下へと単音ずつ上がり下がりしていました。
12. Under The Red Sky
いきなりブルーズハープで始まったぞ!?あっ、これは!!おお!また好きな1曲!
名盤"Oh Mercy"の後、そして豪華なゲスト陣で期待値は大きすぎたせいか、"Under Th Red Sky"の評判は芳しくない印象があるのですが、この曲や"Cats In The Well"などは名曲だと思います。
特にアルバムタイトル曲であるこの曲は、かなりお気に入りの1曲。
"Man In The Long Black Coat"やこの曲など、80年代終わり〜90年代初期のボブも大好きな私にとっては素晴らしい選曲でした!
オリジナルよりも若干テンポが速く、よりリズミカルでした。
この曲でもチャーリーが自由めに演奏しており、ボブから「今日はやりたいように弾いてOK」と指示があったのかな、なんて推測。
13. Ain't Talkin'
昨晩も演奏されたこの曲。せっかくなら"My Wife's Home Town"辺りでも良かったのですが、2日連続でこれだけセットリストを変えてくれたのだから、そこまで望むのはバチが当たりますね(笑)
14. Thunder On The Mountain
この曲を聴くのも2010年以来。ボブ的には相当お気に入りの曲なんだなぁ。
これも個人的にそこまで好きな曲ではないのですが、観客からのウケは凄い良かった。
ラスト前のボブのピアノが珍しくテンポアップ気味だったのが印象的な演奏でした。
15. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
2010年頃はイントロ短めにいきなり歌いだすスタイルでしたが、今回はオリジナルに近いイントロ。
ボブのヴォーカルも丁寧で、素晴らしい演奏!
16. Ballad Of A Thin Man
おお!今日は"Ballad Of A Thin Man"が登場か!去年はエコーをガンガンにかけるアレンジでしたが、今回はそういうアレンジはなく、正攻法とも呼ぶべき演奏でした。
それにしても、この日の安定感は一体なんなんだろう!というぐらい、全てが調和した演奏(上手く表現できないのですが)が続きます。
ラストのブルーズハープでは歓声が上がり、演奏後は"ボビー!ボビー!"の大合唱に!!
17. Blowin' In The Wind
アンコールは"Blowin' In The Wind"。
演奏前にドニーがフィドルを弾くのを見て分かりました。
ローマ2公演を両方観れば、ちゃんと固定セットリストでのアンコールも両方聴けるようにしている辺り、ボブも上手い!
ミラノでのこの曲も良かったですが、このローマはとにかく特別で。本当に最高の気分でした。
以上、この日も全17曲で、公演終了!
終わった後、近くにいるイタリア人ファンと会話しましたが、共通したのは「お互い、今日この場にいれて良かった!」ということ。
……というわけで、殆どの曲で「素晴らしい演奏」と書いてしまうという、本当に素晴らしい公演でした!
まさかローマの2公演がこんな展開になるとはミラノ公演が終わった頃までは予想すらしていませんでした。
後日談になりますが、2013年のボブのツアーセットリストを全て確認しても、ここまでセットリストが変わったのはローマ2晩だけなんですね。
そんな2日間を両方とも観れたことは本当に幸運としか言いようがありません。
ボブ、有難う!!!
次へ
(2013/11/07)
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