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イタリア縦断 ボブ・ディランとイタリア芸術探訪の旅 vol.33

Palazzo Vecchio(ヴェッキオ宮殿)

ダンテの家からシニョリーア広場へ。次に向かうはPalazzo Vecchio(ヴェッキオ宮殿)。
かつてのフィレンツェ共和国の政庁舎、メディチ家の住居であり、現在もフィレンツェ市庁舎として使われている建物だ。
アルノルフォ・ディ・カンビオの設計で、1299年から1302年という短期間で建てられたもので、その後、増改築が繰り返されて現在の姿となった。



この宮殿にまつわるエピソードで一番面白いのは、やはり「500人大広間」と呼ばれる2F広間だろう。



ここの2つの壁面には、ミケランジェロとレオナルドの2人が、大フレスコ画を描いて競演するという夢のような企画があった。
残念ながら、両者とも未完成に終わり、現在は、ヴァザーリのフレスコ画が描かれている。



他にもあらゆる部屋が絵で埋め尽くされていたが、正直、これだけ壁画だらけだと、さすがにアップアップになってきた。



無論、どれも精巧な絵ではあるのだが、大広間が凄すぎるので、あとの部屋は蛇足のように感じてしまったのは否めない。……とこんなことを言えるほどに全身でイタリア美術を感じられる宮殿ではある。





















私個人としては、フィレンツェで訪れた中で一番、印象の薄い建物ではあるが、一般的には必見観光スポットだと思う。
印象が薄い理由は、この後訪れる最後のスポットが一番の目当てだったため時間を気にしていたこともあるかもしれない。

そんなわけで、いよいよ一番の目当てであるスポットに行こう。


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(2013/11/06)


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