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イタリア縦断 ボブ・ディランとイタリア芸術探訪の旅 vol.4

【Galleria Vittorio Emanuele II(ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア)】
スフォルツェスコ城から南東に歩いていく。



石造りの道がイタリアらしい。



途中、ジュゼッペ・パリーニの像がある。
鳩だらけでちょっと可哀相だが、18世紀イタリアの詩人で、モーツアルトが作曲した歌劇「アルバのアスカニオ」の原作者。
そういえばモーツアルトも3回イタリア旅行をしている(ミラノではオペラ上演などやっている)

そしてさらに歩くと辿り着くのがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア!



ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世はサルデーニャ王としてイタリア統一運動の中核となり、イタリア王国の初代国王に就いた人物。
それまでオーストリア帝国による支配が行われていた各都市国家の殆どを統一した英雄だ。

イタリア統一運動も詳しく調べると面白い場面が沢山あり、イタリアを代表する軍人ジュゼッペ・ガリバルディがヴィットーリオ・エマヌエーレ2世に自らの占領地域を献上したテアーノの握手などは、日本なら薩長同盟クラスの名シーンだと思う(もっとも、実際は感動的な場面というよりも、淡々とした場面だったらしい)

いずれにせよイタリア統一の英雄名を冠したこのアーケード街はミラノ随一のショッピングモール(高級店ばかりだけど)で、床には各州の紋章が刻まれている。
この中でもトリノの紋章は「真ん中で利き足のかかとをあてて回転すると良いことがある」と言われている。


これがトリノの紋章。沢山の人が回るので、真ん中の部分が磨り減っている。

この時、まだ早朝ということもあり人は殆どいない。
昼間になると回転する人だらけになるので、ここを独占撮影できるのはかなりレアだと思う。
そして頭上にあるフレスコ画4枚は、ミラノから見た東西南北の世界(中国、アメリカ、アフリカ、北ヨーロッパ)を描いているのだそうだ。









通りにあるレストランには、「日本語メニューあります」と書いてある店もあり、日本人観光客が多いのがよく分かる。



というわけでヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを楽しみ、通り抜けると目の前に広がっているのが……と、それは次のページで。

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(2013/11/02)



(制作:木戸涼)

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