探偵〜哀しきチェイサー2 雨だれの挽歌 2013年04月27日(土)午後6時00分開演 会場:ももちパレス 作・演出:マキノノゾミ 音楽:coba 出演:沢田研二、南野陽子、瀬川亮、東風万智子ほか 【ストーリー】 1954(昭和34)年の神戸・元町。バー「フェアウェル」のマスターにして私立探偵の花山新太郎(沢田研二)の元に、三沢百合子(南野陽子)と名乗る美しい依頼人が訪ねてくる。 彼女は米倉という医者と婚約をしているが、その米倉と男女関係のありそうな女から、脅迫状が送られて来たと言う。 さっそく米倉の女性関係を洗い出すため、助手のアキラを使い調査に乗り出した新太郎。 しかし何者かに百合子が襲われ、さらにある事件が起こり……。 【客入り】 50代〜60代が主。女性率高し。満杯。 【感想】 福岡旅行のついでに何か演劇を観たいと思い、ぴあで検索したところヒットしたのがこの劇。 ジュリーというと、一時代を築いたアイドル……なのですが、60年代ロックファンとしてはタイガース時代、そしてソロになってからも"Time Is On My Side"や"Satisfaction"などストーンズのカヴァーを演っている姿が印象が強い。 あとは志村けんと一緒にコントをやってるイメージ、それに役者としては何と言っても、"太陽を盗んだ男"(←これもストーンズ経由で知った)。 勿論沢田さんを生で観るのは初めて。南野陽子さんは、2001年に本多劇場で幕末2001を観て以来。 あと東風万智子って誰かと思ったら、真中瞳だったんですね。そういえば改名したってニュースを見た記憶があった。 電波少年やニュースステーションに出てたなぁ。懐かしい。ドラマだと"新・お水の花道"に出てたのを覚えています。 開演直前に会場入り。年齢層の高さに圧倒されつつ(^_^;)、幕が開きます。 昔の探偵ものの番組よろしく昭和ノスタルジックピアノにのって、円形のライトが舞台を動き回り、出演者たちが置いたタイトル・ボードを映した後、バーの店内へ。 沢田さん、太ったなぁ。最近、キース・リチャーズも太ってましたが、キースの倍ぐらい太っててビックリしました。 最初、津川雅彦さんかと思った(^_^;) 依頼人の南野さんが登場し、バーの常連客が口説くも軽くあしらい……しばらくして、沢田さんに「探偵として依頼を受けて欲しい」という展開になり。 婚約者・米倉の謎を暴いて行くと、戦後まもなくという時代背景を活かした背景が浮かび上がり、最終的に米倉を殺した真犯人も判明し……という展開。 沢田さんが歌うシーンは何回かあったのですが、声は今でも伸びと艶があり良い! あの声質は羨ましいわ。 あと途中でアキラが少年探偵団を真似て間抜けな尾行をするあたり、いかにも当時の子供がやってた遊びっぽくて。 ビブリア古書堂の4巻でも、「江戸川乱歩に憧れて、少年探偵ごっこをやりました」というくだりがありますが、まさにそんな感じでした。 最後に分かる物語の核心については途中で薄々予想できるレベルだったのでサプライズはありませんでしたが、まったりと観れて良かった。 |
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