趣味の部屋 2015年3月28日(土)午後7時開演 会場:パルコ劇場 作:古沢良太 演出:行定勲 出演:中井貴一、戸次重幸、原幹恵、川平慈英、白井晃 【ストーリー】 男たちが趣味のために借りた、とある部屋。 おのおのの趣味に興じる中、仲間の一人が失踪・・・ そして新たな事件の幕開け。 男たちの楽園は、疑いと諍いの修羅場と化す。 彼らが最後にたどりつく結論とは、趣味の部屋の真実とは・・・? (公式ホームページより) 【客入り】 ほぼ満杯。主な年齢層は30〜50代辺り。 【感想】 面白かった!もとい……無茶苦茶面白かった! サスペンス・コメディーというのか、事件の真相が明らかになったと思いきや、新たな真相が出てきて……が最後まで繰り返され、あっという間の2時間だった。 初演は2年前。中井貴一さんがあるTVドラマを観ていて「この脚本を書いたの、誰だろう?」と思ったことがきっかけで古沢良太さんが脚本を書き、「日本発のオリジナル作品を世界に放ちましょう!」という中井さんの言葉に心躍った行定勲監督が演出を担当。 映像出身の役者、ドラマの脚本家、映画監督という組み合わせで挑んだ演劇への挑戦。そこに演劇界の牽引役の1人・白井さん、特技の歌やダンスを封印しストレートプレイで挑む川平さん、演技力で定評のある戸次さん、さらに若い力として原幹恵さんが加わっての公演は大好評に終わり、早くも同じメンバーが再集結しての再演となった。 舞台は「趣味の部屋」と呼ばれるマンションの一室。 内科医の天野、医学部の教授・金田、車のセールスをやっている水沢、化粧品メーカーに勤める土井という4人の男は、ここでそれぞれの趣味に没頭している。 天野は料理、金田はガンダムのプラモデル作り。水沢は古書を読み、土井はパズルをする。 そこへ訪れたのは巡査だという女性・宮地。 どうやら、二週間前から行方不明になっている男の聞き込み調査らしい。 その男というのは、この部屋の仲間だった……。 家宅捜査しようとする宮地は、天野が持つ巨大冷蔵庫を開けるよう詰め寄るが、天野は拒否。 それを見た水沢が、天野への疑惑を吐き出し、今度は天野が水沢に対する疑惑を吐き出し……。 他の住人も口論になり、やがて断片的な手掛かりが繋がって、真相が解明したように見えたのも束の間。次なる真相が出てきて、さらに思いも寄らない話になって……と息をつかせない展開だった。 ガンダムを熱く語る白井さんや、事件のキーとなるシーンを再現する中井さんなど、笑える場面もふんだんに用意されていて、スタイル抜群の原幹恵さんもいたりと観ていて飽きない。 素晴らしい舞台だった。 ……あと川平さんが、エルトン・ジョンに似てた。 |
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