夏ホテル 2001年4月30日(月)午後5時開演 作:岩松了 演出:岩松了 美術:島次郎 ヒデ・ノグチ:松本幸四郎 カオル(ヒデ・ノグチの助手):松たか子 トミ(ヒデ・ノグチの助手):松本紀保 トミの愛人・鍋田鉄三:岩松了 ヒデ・ノグチのマネージャー・相良満:串田和美 貴婦人・花塚雪江:岩崎加根子 【ストーリー】 南ドイツの湯治場・バーデンワイラー。 この静かな保養地では、3年に1度開かれるマジック世界大会の準備が進められていた。 大会に参加する日本のマジシャン、ヒデ・ノグチはカオルとトミの助手2人とマネージャーの相良を伴い「夏ホテル」に滞在している。 ホテルにはノグチのファンである花塚と、トミの愛人・鍋田までが宿泊し、彼らは誘い合うまでもない気ままさで庭のカフェに集う。 ただ、待つだけの気怠い時間。 その穏やかさは、長年ノグチと組んできた彼の"ダミー"からの「日本を離れられない」という知らせで覆される。 そして、ゆっくりと「何か」が動き出した。 【客入り】 ほとんどの席が埋まっていた。年齢層は、高かった(若い人もちらほらいた) 【感想】 松本幸四郎一家が提唱した、歌舞伎でもミュージカルでもないストレート芝居の新作上演のための演劇企画集団・シアターナインス。その5周年記念&第4回公演作品に当たるのが本作。松たか子がシアターナインス初参加ということもあり、結構話題になっていた作品。 大学に入って時間ができ、演劇を観るようになって間もない頃、話題性から盲目的な期待感だけで行った。 で、その結果、「物凄くつまらなかった」というのが当時の感想。 いわゆる物語の起伏が全然無い作品で、じゃあ、登場人物それぞれの抱く微妙な感情だったり台詞だったり。そういう部分に面白さがあるのかといえば、そうでもなく。 面白いとか詰まらないというより、「何が言いたいのかよく分からない」という感じだったのを覚えている。 そして、途中で周囲を見たら、かなりの客が寝ていたのも覚えている。 演劇は知名度だけで選んだら火傷する...と教えてくれた作品。 |
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