京都学生演劇祭2017
2017年8月23日(水)、24(木)、26(土)、27日(日)午後2時30分 or 午後6時30分開演(←私が観た日です) 会場:京都大学・吉田寮食堂 【概要】 「今、京都で最も面白い舞台をつくる学生劇団はどこか」をテーマに学生演劇を盛り上げるため、演じる側も見る側も「楽しかった」と思えるお祭りのようなイベントを目指すイベント。今年が7回目となる。 【感想】 4日かけて、全4ブロック11組を観劇しました。面白かった。 ツイッターで各作品への感想は色々と呟いたので、改めて数団体だけ。 今回、個人的に応援(?)気分になっていたのが、龍谷大学の"くろずこんび"と"抜きにくい釘"。 京炎そでふれ!の輪舞曲もそうなんですが、龍谷の団体って、凄く和気あいあいというか。楽しそうにやってるなぁと。 思わず観てる方も楽しくなる巻き込みパワーがある。 両作品とも、演劇そのものも勢いがあって楽しかったですが、演劇を通して見える龍谷らしさが観ていて楽しかったです。 "抜きにくい釘"はブログやツイッターにアップされていたインタビューや役者紹介で得た、より面白く観るための予備知識もあって、予想以上に楽しめました。 劇団ACT(京都産業大学)は、ゴキブリを主人公にした着想が素晴らしい。 個人的に擬人化ものが好きというのもあるけど、一番ストレートで分かり易い私好みの劇でした。 ブラックなオチも期待通りだったし。 ただゴキブリが主人公の割には、設定がゴキブリなだけで、実質人間ベースのネタが多かったので、ゴキブリならではなネタがあったらより面白かったかも。 あとは、笑える食料確保作戦をいくつか展開して欲しかった。時間が限られているので難しかったとは思いますが。 そしてラスト。個人的には、スリッパでバシッ!と叩かれて、その瞬間舞台も真っ暗になって終わり、みたいな方が好きだったかも。 劇の後半、何も食べていなくて2週間とか、1ヵ月という割には、序盤と変わらないぐらい元気だった気もしますが、何だかんだ言いつつ、そこも含めて面白かったです。 余談ですが、ゴキブリがテーマというと、昔、光栄(現・コーエーテクモ)から出てたゲームで「ホイホイ」ってのがあったな。 You Tubeで検索したらサントラがアップされてて笑いました。 恐らくは経験値がバラバラな団体を連続して観ていて、改めて感じたのは以下。 ・無理なく入り込めた作品は、作品の設定が瞬時に理解しやすいよう工夫している。 ・日常で言わないような(状況説明的な)セリフやオーバー過ぎる演技は、リアリティが無くなってしまう。 ・考えさせる作品であっても、考えさせること自体が目的というか、投げっぱなしに感じる作品は私には向かない。 ・印象的なフレーズがあれば、作品自体に惹かれなくても印象に残る。 ・やっぱり音楽は大事。 ・同じ団体でも、何回か観ていると、ムードが同じでも、過去に観た時と違った印象を受けることもある。 ・自分が面白いと感じていない場面で、周囲のお客さんがウケていると、疎外感を感じる(笑) あとどの団体も、45分間しっかり使っていましたが、あえて30分とか20分の劇団あっても良いのでは、と思いました。(「うちは上演時間30分でしたぜ」という団体がいたらすいません) ところで今回、京都学生祭典の15周年イベントと日程が丸被りでしたが、京炎それふれ!とか書道パフォーマンスが好きな人と、演劇好きな人って結構被ってるような気がするので、観客を取り合ってしまってるんじゃないかな、とも思って。 それぞれの開催主体や市の関わり方など詳しく知らないので見当外れかもしれませんが、せっかくの学生祭典同士、連動した方が、宣伝効果もあるんじゃないかな、なんて思ったりもしました。 |
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