エッセイ23 与作 与作は木を切るヘイヘイホー。 有名な「与作」の出だしの一節だが、一体、ヘイヘイホーとは何なのだろうか? 掛け声なのだろうか?それともテニスプレイヤーや卓球選手が試合中に「ハアッ!!」とか「サーッ!!」とか叫ぶのと同様、気合の絶叫なのだろうか?あるいは単に木を切ってる時の与作の心の声なのだろうか? ちょっと歌詞を見てみよう。 与作は木を切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー こだまは返るよ ヘイヘイホー ヘイヘイホー 女房は機を織る トントントン トントントン 気立ての良い娘だよ トントントン トントントン 歌詞によれば、ちゃんとこだまが返っているのだから、"心の声"説は無いだろう。 そしてこだまが返るぐらいだから、かなり大きな声で叫んでいることが予測される。 曲調はかなり長閑なので、与作はのんびりと木を切ってるのかと思いきや、かなり気合入れて切っているのかもしれない。 また、機を織っているということは、女房も内職をしているのかもしれない。 共働きともなれば、経済的には裕福ではないのだろう。与作が気合を入れて木を切っているのも納得がいくというものだ。 ただ、1つ確かなことがある。 森の中で、"ヘイヘイホー"と絶叫しつつ木を切っているオヤジと遭遇したら、私は間違いなく逃げる。 |
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