エッセイ15 あだ名 今回は、マクドナルドに来ていた高校生の話。 ある昼下がり。 私がフライド・ポテトを食べ終えて、窓から外を見ていると(余談だが、3階席である。今回の話には、あんま関係ないけど)、高校生とおぼしき3人組がやってきた。 彼等は、期末テスト前らしく、いそいそとプリント等を出して、相談しあっている。 いわゆるグループ学習というやつである。 以下、彼等の会話である。 A君「ねぇ、ねぇ、今回の問題、ちょ〜ムズイっすよ。B君、教えて下さいよ」 B君「A君に分からないもんが、俺に解かるわけないじゃん(笑) こういうことは、ブタちゃんに聞かないと駄目だよ」 ブタちゃん「おい・・この問題は教えてやるから、そのブタちゃんって呼び方はやめろよな・・・(怒)」 A君「え?いいじゃん。別に。可愛らしくて(笑)」 B君「そうそう。俺なんて、あだ名らしいあだ名ないんだから。あるだけでも良いと思わないと」 A君「僕のあだ名なんて、ヌラリヒョンだよ。ちょっと、ひょろひょろしてるからってさ・・・」 ブタちゃん「A君の場合は、体鍛えればすむじゃないか。僕の場合は、名字だから変えようがないぞ!」 B君、爆笑中 A君「まぁ、そうだけどさ・・・しょうがないじゃん^^タケダ君」 名字から来たあだ名でタケダ君・・・そうか。 武田君を音読みしたんだな・・・。 確かにこれは酷い気が・・・武田信玄が聞いたら泣くぞ。 結局、彼等はその後もあだ名話で盛り上がり、勉強はしないで帰りましたとさ。 |
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