エッセイ14 フランダースの犬 "フランダースの犬"というお話がある。 そう。"泣かせるお話ベスト・10"をやると、犬としては、忠犬ハチ公と共にベスト10入りする、あの話だ。 正直、この手の話は苦手なのだが、世界名作劇場大好きの知人に「"フランダースの犬"、観返してみなよ!絶対に、泣くよ!!」と言われなんとなく観てみた。 なるほど、確かに悲しい話だ。 ルーベンスの絵を観て、「もう思い残すことは無い」と言い、死ぬ。 この歳でここまで追い詰められるって、凄まじい…… ネロ君よ、アンタ、大変なんだな。。 絶望の中で見つけた希望。 その方向を向いて目を閉じる終わり方は、やっぱり、泣ける作品だ。 感動しながらも、「これがもし、"フラダンスの犬"だったら、感動しないかも……」と、心無い想像をしてしまう自分がチョット悲しい。 その後、「"ひげダンス"の犬だったら、面白いかも……」と、泥沼にハマる自分がチョット楽しい。 |
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