Mr.Win's Room

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DADA

 

2018年3月17日(土)午後3時00分(←私が観た日です)
会場:大阪市立芸術創造館

【概要】
第2回全国学生演劇祭で上演された"DADA"の再演というか進化形。

【感想】
幻灯劇場の"DADA"を観てきました。

結論から言えば、第二回全国学生演劇祭での上演への満足度を50ぐらいだとしたら今回は80ぐらい。(←点数じゃなくてあくまで比較値)
それぐらい別物で、かつ、グレードアップしていました。
大きかったのは、
・筋が平易になっており、視覚的な楽しさだけでなく、物語の世界にも入り込み易かった。
・全体的にピッチが合っており、大きく歌唱クオリティが向上していた。
この2点に尽きます。

幽霊は足跡があるところしか動けない。
京都駅のコインロッカーにしか足跡がないケンちゃんは、そこから出ることは出来ない。
そして成仏もできていないからコインロッカーが撤去されたら永遠に土の中。
でも兄弟のらじおは、生きている。マリアと会ってからケンちゃんの姿が見えなくなり、最後にまた見えて……


この展開が追いやすくなったことで、ずっと神経をはって観ないでも良くなったというか。
"めし"3人娘のコミカルなシーンとかは、緩急の"緩"としてリラックスして楽しむことができました。
例えば、サナエに絡んだり歌ったシーンとか。
他にも、冒頭のライヴシーン前に「私、ケンちゃんと握手したことあるの」などファン同士の会話で盛り上がっていたり、観ていて面白かった。

小野桃子さんも、今回の"貞子"ネタぐらいはっちゃけた役の方が合ってる。
今回は出番少な目に感じましたが、もう少し観たいですね。

歌の振り方も、
安定した歌唱力の藤井さん、鳩川さん→主力としてソロ
アイドル的な"めし"3人娘→並んで歌わせる
などバランスが良かった。

鳩川さんは、見た目がデビー・ハリーみたいだったな。ブロンディ聴きたくなった。
マリアの歌唱時も、鳩川さんが絡むことで、いい感じにバックアップしていたように思います。
ギターの匠さんも、安定していて、総合的なクオリティが大変高い舞台でした。

余談ながら藤井さんの歌は朗々と歌う感じ。真面目な性格そのままの直球といった趣。

面白かったです。

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