Bob Dylan in JAPAN 2023
"Rough And Rowdy Ways" World Wide Tour 2021-2024 |
|
-Set List- 1. Watching The River Flow
2. Most Likely You Go Your Way (and I'll Go Mine)
3. I Contain Multitudes
4. False Prophet
5. When I Paint My Masterpiece
6. Black Rider
7. My Own Version of You
8. I'll Be Your Baby Tonight
9. Crossing The Rubicon
10. To Be Alone With You
11. Key West (Philosopher Pirate)
12. Gotta Serve Somebody
13. I've Made Up My Mind To Give Myself To You
14. That Old Black Magic
15. Mother of Muses
16. Goodbye Jimmy Reed
17. Every Grain of Sand
(感想) 2020年の来日公演がコロナ禍で中止になったため2018年以来5年ぶりとなるBobの来日公演に行ってきた。
4月公演なのに来日決定が2月9日とかなり急な印象だった今回は、プロモーターがUDOからLive Nation Japanに変わり、公演数も絞られた。一方チケット代金は前回以上に高額に。最も高いGOLD席は51,000円。S席でも26,000円だ。
かつては毎晩変わっていたセットリストが固定されるようになって10年ほど経つ。
それでも"来ている以上は全部観たい"というファン心理で、毎回10公演前後観ていたが、"さすがに"というべきか、"それでも"と言うべきか。今回は4公演だけ。
その代わり、1公演だけはGOLD席にして、間近でBobを観ることにした。
80歳を超えて今なお世界中を歌ってまわるBob。驚異的だが、そろそろ最後になるかも、、と覚悟しないといけない。
まぁもう1回は来日公演もあると思うが、いずれにせよ1公演は間近で顔を観たい。
というわけで観たのは、大阪3公演と最終日・名古屋公演。丁度、来日公演の最初と最後を観る感じ。
以下、当日のSNSへの投稿やメモより。
4/6(大阪初日)
何よりの感想としては、「Bob、相変わらず元気だな!」と。
顔が見えるように、グランドピアノ弾いてる間ずっと立っているし、声にはキレと艶があるし、変わらない格好良さだった。
"Watching The River Flow"、"Most Likely You Go Your Way"、"When I Paint My Masterpiece"、"I'll Be Your Baby Tonight"といった永遠のマスターピースはどれも絶品。
特にアカペラで始まりロックしていく"I'll Be Your Baby Tonight"、アメリカン・ルーツ・ミュージックの趣になった"When
I Paint My Masterpiece"は素晴らしく、Bobの創造力が衰えていないと思わされた。
"Most Likely You Go Your Way"は、Bobが途中でスローにするアレンジを好んでた時期があったが、今日は出だしこそスローながら、その後はスピード感あるロックになっていて良かった。この方が好き!
新曲に比べるとこれら旧曲での歓声が大きいとはいえ、"That Old Black Magic"のカヴァーなど新たな定番も生まれている。
"I Contain Multitudes"や"Goodbye Jimmy Reed"は何だかんだ聴き込んでる曲なので良かった。
"Like A Rolling Stone"も"It's Alright Ma"も"Tangled
Up In Blue"も無いけれど、新曲、旧曲のバランス良く、現在進行形のBobを楽しめた公演だった。
4/7(大阪2日目)
今日は"My Own Version of You"と"To Be Alone With You"が絶品だった。
Bobが時々、"Thank you"って言ってご機嫌だったし、昨日に続いて良い夜だった。
セットリスト自体は前日同様なので、開演前などの話を。今回の公演、入場する際にスマホは(終演時まで)開けられないケース(写真)に入れられ、金属探知機でのチェックまで行われる。
スマホで写真ばかり撮られたBobが"演奏を聴くか、写真を撮るか。どちらかにしろ"と怒った公演があったが、ここまで徹底するようになったのだな。。
オペラグラスも禁止。開演前に座席で手にしていたおじいさんが預かり没収されていた。
スマホを掲げる客がいない公演は久しぶりで新鮮だった。それだけスマホに依存してしまっているんだな。
あと今回のグッズは正直、どれも微妙。Tシャツのデザインもイマイチだったのでマグカップだけ買った。
4/8(大阪3日目)
今日は今回唯一の最前列!メガネ越しにボブの皺まで見えた。
2001年に初めて観た時からの色々なことを思い出して感無量だった。
いつもに増して声にはりがあるボブ。
今日の個人的なハイライトは"Goodbye Jimmy Reed"だった。
途中でBobがTonyの演奏に手を制すようにして、オフマイクで"No!まだだ"と言って、Tonyの表情にも緊張感が。
その後、Donnieにいけっ!という感じで演奏するタイミングを指示していた。
"Every Grain of Sand"では、最初ブルーズハープの調子が悪かったのもあってか、何度かブルーズハープ・ソロをやろうと試みる時、Tonyに「俺の演奏だから静かに」という感じで指示を出してた。
バンドメンバー全員がBobの一挙手一投足に注意を払っているステージ。あの緊張感を間近で観れて良かった。
なおGOLD席の特典は↓こちら。
4/20(名古屋最終日)
(開演前)
東京では、セットリストに動きがあり、グレートフル・デッドの"Truckin'"が演奏されたり、"Brokedown Palace"や"Melancholy Mood"、さらには"Not Fade Away"が登場したり。
……大阪でも少しはセットリストいじってくれても良かったのだが。。
それはそうとして今日は最終・名古屋。今日はどんな変化があるか楽しみ。
(終演後)
最終日、来て良かった。
大阪で聴けなかった"Truckin"。さらには初登場の"Only A River"(Grateful DeadのBob Weirのカヴァー)が聴けるとは!
さらにはMCで"Beautiful country"と!
ずっと立って演奏してた大阪3Daysに比べ座って演奏する場面が多かったのは連日の疲れかもしれないけど、とにかく機嫌が良く、ある観客が"Thank you for coming back to Japan"と叫んだ時、何度か聞き取ろうとして、結局最後は「ごめんね、何て言っているか聞こえない」と言ったり。コミュニケーションを取ろうとしていて、Bobも丸くなったなぁと思った。
なんだかんだでステージ上の存在感、(どんなマニアックなカヴァー曲でも)披露される度に感じるワクワク感、そして何よりもあの唯一無二のヴォーカルや演奏の心地よさ。
これらを感じる度に、Bob Dylan最高!となってしまう日々だった。
あと1回は来日して欲しい。その時をBob Datesなどで日々のセットリストを追っかけつつ、楽しみに待ちたいと思う。
(2023/04/24)
|
|