小室哲哉 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 2022年12月9日 -set list- 【感想】 新型コロナでBob Dylanの来日が中止になって以降、3年ぶりに行ったコンサートはお久しぶりの小室さん。 メロディアスな楽曲をオーケストラ・アレンジで聴けるのを楽しみに行った結果、期待以上に良かった。 良かった理由は大きく2つ。 1つ目は、オーケストラの存在。 以前ソロでのピアノリサイタルに行った際は、正直"演奏酷いな……"と思ったが、今回はオーケストラがしっかりサポート。 小室さんは一部のパートを除き、オーケストラが奏でる音に、シンセやピアノをのせるだけで良いため大きく負担が軽減されていた(そのお蔭もあってもか、演奏も安定していた) オーケストラの重厚さは勿論、この安定した内容が楽しめた最大のポイントだった。 2つ目は、セットリスト。 オールタイムヒットの選曲にあって、大きなサプライズだったのが映画"天と地と"からの2曲。 上杉謙信と武田信玄による川中島の合戦を描いた作品で、個人的には小学生の頃、初めて小室哲哉という人を知った作品。 "炎"は、作中、謙信が武田軍めがけて攻撃を仕掛ける場面で流れる勇壮な曲。 格好良い曲だが、そこまでメジャーでもないので、このタイミングで生で(しかもオリジナル同様、オーケストラ演奏で)聴けるとは!これは無茶苦茶気分が上がった。 でも一番驚いたのはその次に披露された"Heaven & Earth"の生歌!え?歌うの!?と。 今でも覚えている。映画本編に先駆けてTV放送された「天と地と 黎明編」のエンディングでこの曲が流れて「お、良い曲だな」と思ったのが、初めて聴いた小室作品だった。 小室さんの生歌は(ご本人も認める通り)下手だが、あの声質は他者の声だと違和感を感じる独特のもの。 32年前に大好きになった曲を、生で(しかもフルオーケストラで)聴けたのは大きな感動だった。 もう1つサプライズだった曲が"GooD Luck"。 篠原涼子が歌った映画"ストリートファイターU"のエンディング曲で、個人的には大ヒットした"恋しさとせつなさと心強さと"より、こっちの方が好き。 ゲスト・ヴォーカルBeverlyによる歌唱で、彼女の伸びやかで迫力あるヴォーカルがハマっており、素晴らしいパフォーマンスだった。 この曲と(浅倉大介も加えて)披露された"Be The One"が、コンサート最大の見せ場だった。 ちなみにアンコールの"Christmas Chorus"でも小室さんが歌唱。 渋谷では"Heaven & Earth"もこの曲も無かったようで、兵庫だけのビッグサプライズだった模様。兵庫で観れて良かった。 今回セットリストから漏れた曲にも、沢山の名曲・ヒット曲があるので、またこんなコンサートをやって欲しい。 その時は、ミュージカル"マドモアゼル モーツァルト"の曲を聴けたら言うことなしだ。 |
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