鎌塚氏、羽を伸ばす 2022年8月27日(土)午後6時00分開演 会場:梅田芸術劇場 シアタードラマシティ 作・演出:倉持裕 鎌塚アカシ:三宅弘城 綿小路チタル:二階堂ふみ 真鍋リョウスケ:櫻井海音 宇佐スミキチ:玉置孝匡 柳平トクジ:マキタスポーツ 諏訪ノギク:西田尚美 【ストーリー】 『完璧なる執事』として名高い鎌塚アカシは、主人から休暇を言い渡され、ひょんなことから豪華寝台特急『アルビオン』に乗車する。 その車内で、かつて仕えていた綿小路家の令嬢チタルと再会。 聞けば、チタルの従者・真鍋リョウスケはつい先日綿小路家で起きた殺人の容疑をかけられているという。 名家の令嬢でありながら探偵に憧れているチタルは真相究明に燃えており、この列車に乗り込んだらしい真犯人をつきとめるべく、アカシに協力を要請する。 詐欺師の柳平や、侯爵夫人・諏訪など、クセのある乗客や、アカシと旧知の宇佐など、賑やかな登場人物が入り乱れ、またしても面倒な騒動に巻き込まれていくアカシ。そして、列車の中でも第二の事件が勃発する。(公式ウェブサイトのストーリーをまとめました) 【客入り】 30代〜50代が多い印象。満杯。 【感想】 今回の感想は二階堂ふみにつきる。 テンポの良い会話のキャッチボールをコミカルに、チャーミングにこなし、歌う姿はとても魅力的で、存在感が半端なかった。声もいい。終始セリフを聞いていて心地よかった。 これまでドラマでは「エール」、「西郷どん」、「軍師官兵衛」、「問題のあるレストラン」、映画では「私の男」、「翔んで埼玉」など観ているが、何気にこの舞台でのキャラクターが一番好きかもしれない。 本作、既に過去5作品が上演されている人気シリーズなので、是非次回も二階堂ふみ出演で観てみたい。 ところで、そんな面白かった本作の作家・倉持裕さんは一体、他にどんな作品を手掛けているのだろうとプロフィールを読んだら「妄想歌謡劇・上を下へのジレッタ」や映画「十二人の死にたい子供たち」が挙がっていた。 前者は手塚治虫の原作が大好きなので観たかったが観れなかった舞台。今日の舞台で、再び観たかったなぁと思った。 一方、後者は正直、物凄く詰まらなかったな。 できれば今後も、シリアスな作品より、本作のように軽快に笑いを提供してくれる作品を書いて欲しい。 |
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