2016年吉例顔見世興行(千秋楽・第三部) 2016年12月17日(土) 会場:京都・先斗町歌舞練場 第一 双蝶々曲輪日記・引窓 第二 京鹿子娘道成寺 【概要】 吉例顔見世興行は向こう1年の一座の顔ぶれを披露する興行で、350年以上の歴史を有する「歌舞伎の国の正月」とも呼ばれる最大級のイベント。 通常は南座で行われるが、工事中のため、先斗町歌舞練場にて開催された。 【客入り】 中高年が多いが、若年層もチラホラ。もちろん満員。 【感想】 今年は仕事で多忙のため、短い感想だけ。。 五代目 中村雀右衛門襲名披露でもある今回の顔見世興行。 第三部は双蝶々曲輪日記・引窓と、京鹿子娘道成寺の2作だった。 一回の部が2本と少ない顔見世興行は初めて。さらに南座工事中のため先斗町歌舞練場での顔見世興行も初めてで。 両演目とも途中チト長かったが面白かった。 軽妙な前半、後半人情ものになり、ラスト・登場人物4人の佇まいが心情を物語る引窓。 片岡仁左衛門、坂東彌十郎の熱演が観れた。 道成寺は、様々な舞、早替えもあり、ラストは蛇体と大館左馬五郎の押し戻し。 白拍子花子の五代目・中村雀右衛門、そして市川海老蔵の見得はやはり映える。 囃子の三味線の音がリズムが変化する中でも、揃うべきところが揃っていて、それも素晴らしかった。 面白かったのは強力たちの口上。 「学校で習ったが、今まで使った試しがない。sin、cos、tan」 「この衣装見て思い出す。明治が作った日本の宝。アポロチョコレート」 ところで先斗町歌舞練場2階の食堂喫茶、鴨川に面してるんだな。眺めが良かった。 |
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