Mr.Win's Room

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Bob Dylan @ Zepp DiverCity, Tokyo, Japan 31.03.2014



(Zepp DiverCityのエントランスにて)

-Set List-
1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Blind Willie McTell
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick
(Intermission)
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind

(感想)
2010年以来となるボブの来日!個人的には昨年11月のイタリア以来、3年連続で観るボブの公演初日!
今回のセットリストはどうなるんだろう?そしてアレンジは??
ワクワクを胸にZepp Divercityに着いたのは16時過ぎ。グッズ売り場は既にやっていました。
今回販売されたグッズは、Tシャツは去年と同じものばかりですが、トートバッグやカレンダーは初登場。
特にトートバッグはパンフも十分入る大きさなのでオススメです。



開場は18時なので、それまではDivercityの喫茶店で読書。ここは会場の近くに寛げる場所が多いので便利です。
18時になり整理番号順の列へ。「チケットください」というサインもちらほら。今日は当日券の販売はありませんでした。

私は今日はBブロック200番台なので、観やすい場所は諦めていたのですが、Bブロックの最前列

さぁ会場が暗転し、スチュのアコースティック・ギターが鳴り……"Things Have Changed"!
ということは、昨年から引き続き、同じセットリストか?
聴き慣れた演奏と、センターに立つボブの姿。久しぶり、ボブ!

続いては"She Belongs To Me"!ということは、セットリスト、多分固定化されたままかな。
この曲が再び聴けるのは嬉しい限り!
間奏でブルーズハープを吹く際に、一旦、ジョージのドラムがストップしてブレークするような場面を作っているのが、昨年と違っていました。
なお、Bブロックでは、この曲のイントロの時、1人倒れた人がいたらしく、付近の観客が大声で係員を呼んでいました。

3曲目は"Beyond Here Lies Nothin'"。
これはイントロのジョージのドラム・パターンが分厚い音になっていた点が大きな違い。
ただ、歌い出して以降は従来通りの演奏。

4曲目は"What Good Am I"!
ああ!これは何度でも聴きたい!大好きな1曲です。
そして、今回ボブの歌い方に変化が!去年は語尾をはき捨てるというか。短く切るような歌い方でしたが、今回は引き伸ばすような歌い方になってしました。
これが曲の穏やかさ、ドニーのスティール・ギターとマッチしており、良かった!

5曲目は昨年と同じ"Waiting For You"かと思いきや!おお!"Blind Willie McTell"登場!
あのローマ公演以来の"Blind Willie McTell"だ!演奏もローマと同じアレンジでしたが、これはさすがにあの時の感動は超えられないなぁ(笑)
もしかして、5曲目は、今後日替わりになるのかな?

6曲目は、"Duquesne Whistle"。
日本では初登場ですね。この曲ももう相当な演奏回数がこなされているのでメンバーも慣れた演奏をしています。

この流れでいくと次の曲は……!!よし7曲目は"Pay In Blood"!!
よしっ!これは何度でも聴きたい曲!基本となるアレンジは変わりませんが、リズムギター(スチュはアコースティックなので、チャーリー?)のコードやベース進行が若干変わった?これはミラノの時みたいな感じに戻して欲しい!
……とは言うものの、熱狂してしまうことには変わりないこの曲。明日以降も楽しみです。ボブが腰に手を当てるパフォーマンスは大分抑え気味になっていました。

そして8曲目"Tangled Up In Blue"は大歓声!やはり日本だと新曲より有名曲の方が反応が良いなぁ。
出だしの"Early one morning the sun was shining."という部分がマイクがオフ気味だったのか、ボブが歌い遅れたのか聴こえませんでしたが、その後は昨年同様、メジャー調のアレンジによる演奏が披露されました。

9曲目は"Love Sick"。ボブが少しかがみ気味にマイクスタンドを低いポジションで持つポージングが複数回観られました!
これ、去年もやってたなぁ。ボブの中でホットなポーズなのでしょうか(笑)

そしてインターバル。前半は"Blind Willie McTell"以外は去年から引き続きの固定曲でした。
ということは、恐らく後半も同じかな?注目は12曲目だなぁ。もしかしたら、イタリアで聴けなかったあの曲が聴けるかもしれない!!

さぁ20分のインターバルが終わり、後半開始!

予想通り10曲目は"High Water"、そして11曲目は"Simple Twist Of Fate"。
注目の12曲目は……!!キタ〜〜!!!"Early Roman Kings"!!
これが聴きたかった!!"Tempest"の中でも大好きな1曲なので最高でした!どブルーズでした!!
欲を言うなら、アコーディオンの音をドニー辺りに再現して欲しいところ。でも素晴らしい演奏だった!
これが初めて聴けたのが今日の最大のマイ・ハイライトでした。

この後は"Forgetful Heart"、"Spirit On The Water"、"Scarlet Town"、"16. Soon After Midnight"、"Long And Wasted Years"とお馴染みの曲が続き本編終了。
"Spirit On The Water"はイントロでチャーリー(かな?)がギターを弾きそびれて、トニーのウッドベースが先導する形で演奏スタート。この曲の暖かいムードは何度聴いても素晴らしい。
"Long And Wasted Years"は、ボブの訴えるようなヴォーカルが素晴らしかったです!

アンコールは"All Along The Watchtower"と"Blowin' In The Wind"。
"Tempest"の曲中心に00年代の曲が多かった後半、歓声が若干少なかったのですが、ここに来て有名曲で歓声が増えていました(^^;)

というわけで、去年から引き続きのセットリストで、若干アレンジも加えて、という印象を受けた初日。
ボブのヴォーカルは悪くなかったのですが、ちょっと疲れている印象を受けたので、明日以降、調子を上げてくれることに期待したいと思います!
そしてセットリスト。もしかしたらあまりいじらないかも^^;。でも、名古屋2Daysあたりでローマみたいに全曲変えてきたりして。こればかりはボブのみぞ知る、です。

(2014/03/31)


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