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イタリア縦断 ボブ・ディランとイタリア芸術探訪の旅 vol.26

Casa dei Mercanti(商業者のギルド)、Arche scaligere(スカラ家の廟)

再びシニョーリ広場に戻り、界隈を見渡せば、Casa dei Mercanti(商業者のギルド)がある。
中世の頃、市の商業者たちのギルドとして機能したこの地は、現在では銀行になっている。



広場には13世紀から14世紀にこの地を統治したArche scaligere(スカラ家の廟)もある。
柵の中、一番手前にあるのがマスティーノ2世の墓で、騎馬像(複製品)はカングランデ1世。



柵にはスカラ家の紋章(梯子)が刻まれている。



柵手前にあるのがダンテのパトロンであったカングランデ1世の墓碑。
カングランデは、イタリア語で「大きな犬」という意味なので、手前左右にいる犬が棺を支えている。



時代を下り、15世紀初頭にはヴェローナはヴェネツィア支配下におさまった。
その頃の名残と言えるのが、シニョーリ広場奥にある、翼を持つライオンの像だ。
ヴェネツィアの守護聖人・聖マルコのシンボルである「翼を持ったライオン」は、ヴェネツィア共和国のシンボルでもあり、ヴェローナ支配時に創られたようだ。



そんなわけで、スカラ家の栄枯盛衰や、その後支配したヴェネツィアの歴史ロマンを感じつつ、いよいよヴェローナの散策も次に訪れるスポットが最後となる。


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(2013/11/05)


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