イタリア縦断 ボブ・ディランとイタリア芸術探訪の旅 vol.20 【Verona Arena(ヴェローナ・アリーナ前編)、Ponte Scaligero(スカリジェロ橋)、Castel Vecchio(ヴァッキオ城)】 ルーへの想いを胸に、今日もミラノ中央駅へ。 ヴェローナまでは列車で80分程度と近い。 寝不足気味で、寝過ごしそうになりながら、ヴェローナ駅に到着。 小雨が降る中、駅近くの大きな公園を歩き、アリーナを探す。ざっくりとした地図しか持っていないが大通りの方らしい。 近くを歩いていた青年に英語を道を尋ねるとはにかみながらも教えてくれた。 イタリア人は基本的に陽気で親切。だが若い人から受けた印象は誠実で親切。私が良い人に巡り合っているからかもしれないが。 大通りを歩きながら、その先には大きなアリーナが見えてくる。Arena di Veronaだ。 近くにはTeatro Filarmonics(フィラーモ劇場)もある、Veronaの中心部。 ここでルーが"Live In Italy"を録音したのだと思うと、胸が一杯になる。 頭の中を"Sweet Jane"が、"I'm Waiting For The Man"が、"Walk On The Wild Side"が駆け抜ける。 少人数でシンプルにタイトにロックするLouは、どこまでもクールだ。 私はこの先も、この声に熱狂し、励まされていくだろう。 着くのが早すぎて、まだ入場できなかったので外から覗いてみる。 開場後にまた来よう。そう思い、先に他のポイントを訪れることにした。 クリーム色の壁。まるで映画に出てきそうなVia Fratta通りを歩いていくと、じきにイタリアで2番目に長い川、Adige:アディジェ川に辿り着く。 あいにくの雨だが、南西側を望むとそこにはPonte Scaligero(スカリジェロ橋)、そして対岸にはCastel Vecchio(ヴァッキオ城)がある。 中に入ることができるので、実際に歩いてみた。 スカラ家が居城として用いたヴァッキオ城。赤レンガの城壁、そして跳ね橋。城からアディジェ川に向かって、スカリジェロ橋がかかる。橋は、白い石で基礎とアーチが、他の部分は赤いレンガで作られた3重橋だ。 かなり実戦的な城だったようで、跳ね橋を歩くと穴がある。そこから外の偵察や応戦をしたのだろう。 これが近影。アディジェ川から見るヴェッキオ城とスカリジェロ橋の姿は格別であった。 次へ (2013/11/04) |
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