イタリア縦断 ボブ・ディランとイタリア芸術探訪の旅 vol.1 【イタリア行き、決まる】 2013年も半分を過ぎた頃、更新されたばかりのボブ・ディランの最新ツアー情報を見ていた。 どうやら10月からはヨーロッパを周るようで、今日はイタリア公演のチケット販売初日らしい。 イタリアかぁ。街そのものが芸術のような空間。 ルネッサンス美術。スカラ座。コロッセオ。ウフィツィ美術館。フォロ・ロマーノ。セリエA。地中海。パスタ。カンツォーネ。アルマーニ。カンポ・マルツィオ。 いいな〜♪ そんなことを考えながら何気なくリンクボタンをクリックしたところ……おぉ!ディランのミラノでのコンサート!なにっ!!2列目がまだ買える!!!! ミラノで観るディラン。しかも2列目。ミラノで観るディラン!! ……観たいっ!!!このボタンを押したら…… あ…… 押しちゃった(笑) こんな具合の衝動買いで、今回のイタリア旅行は決まったのでした(笑) 去年のカリフォルニアでは4公演観ましたが、今回はミラノで3公演、ローマで2公演、パドヴァで1公演の計6公演! いや〜、楽しみ!しかもイタリアは見所が沢山!普通に観光としても楽しみすぎる! さぁ、今回はどんな旅になるでしょうか! 【いざイタリアへ!】 11/1。朝6時に眠い眼をこすりつつ家を出た私は、関西国際空港へ。 いよいよ今日からイタリアの旅がスタートする。 ボブに会えるワクワク、ルネッサンス美術へのドキドキなど入り混じる中、チェックインを済ませ、いざミラノへ! 前日の晩ギリギリまで、スケジュール、訪問先の詳細をまとめていたため機内では熟睡。 気付いたら経由地点のスキポール空港に着いていた。 スキポール空港で入国審査を終え、乗り継ぎ便を待っていると日本語が聞こえる。 よくよく見ると同じ便に高校生の集団が。今の高校生は、修学旅行先がイタリアなのか!凄いなぁ。 そして無事、ミラノ・リナーテ空港到着。 まだ夕方6時30分だというのにこの暗さ。 夕刻に到着というと2年前のロンドンの時もそうだったが、あの時はもっと明るかったなぁ。 【ミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)】 「ひとまず市街に出なければ!というわけでシャトルバスでミラノ中央駅(Stazione Centrale di Milano)へ。 ミラノ最大の駅で、イタリア全体でもローマのテルミニ駅(Stazione di Roma Termini)に次ぐ乗降客数を誇るところだ。 駅舎はムッソリーニ時代に建てられたもの。 白を基調とした美しい建築物で、建築家フランク・ロイド・ライトが世界で最も美しい駅と評価しただけある。 ちなみに駅前にあるモダンビル。↓これがロンバルディア州の庁舎かな? 駅にはアパレルからカフェ、本屋まで色々な店が入っている。 時間があるので本屋に入ってみた。併設されているCDショップを覗くと…… ルーの追悼コーナーだ。 イタリアでもルーは人気あったからなぁ。今回の旅ではルーの追悼を兼ねた訪問地もある。 日本の漫画はイタリアでも人気なのか。 ジョジョにNARUTO。大奥は漢字のまま。 ボブのコーナー!面白そうな本は色々あったがイタリア語が読めなくて残念(^_^;) ミラノ、フィレンツェの地図を購入し、いよいよ地下鉄へ。 よく観光ガイドを読むと「イタリアの券売機には、切符の買い方を勝手に教えてくれた後、金を請求してくるおじさんがいる」と書いてあるが、果たして……いた! いやぁ、それも1人じゃないよ。沢山いるよ。 嫌だなぁ、と思いつつ券売機で切符購入。前の客の買い方を確認し、スムーズに購入。 最後、発券された切符が出る場所だけ、説明オヤジが(勝手に)教えてくれたが、金をせびってくるのを無視して改札へ。 駅には人も多く、駅員もいるので、説明オヤジは無視すれば特に問題はないようだ。 地下鉄2号線のCENTRALE FS駅からLORETO駅へ。1号線に乗り換え、ホテルの最寄りVilla San Giovanni駅まで行く。 問題なくホテルまで着いて、初日は無事に完了だな……と思いきや!! 何度、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。 「おかしいな〜」と思い何度も鳴らすが、誰も出てこない。 「エントランス、別の場所なのかな?」と思い、ホテル周辺をグルリと回るが。。他に入り口がない。 若干焦ったが、呼び鈴の下を見ると電話番号が書いてある。 丁度、隣のマンションから散歩に出てきたおじさんがいたので、「この電話番号に連絡してくれませんか」とお願いしたところ、ようやく中からホテルマンが! ↑文章で書くとわずか数行だが、実際には30分ぐらいバタバタしていた。 なので、ホテルスタッフが出てきた時、思わず「30分以上待ったよ!」と恨み言を言ってしまいました(^_^;) どうやら、私が日本で予約した際「ミラノ中央駅で食事してから行くかもしれない。その場合はチェックインが22時過ぎになるかも」と連絡していたので、22時過ぎまでは来ないと思い、別館にいたらしい。 日本のホテルはフロントにスタッフ常駐が当たり前のようになっているが、海外ではそんなことはない。 1名で運営しているホテルはざらだし、「恐らくは、席を外しているのでは?」と薄々思っていたので、予想通りだった。 マンションのおじさんにお礼を言って、ひとまずフロントへ。 多少トラブったものの、陽気なスタッフは英語でミラノ界隈の観光などについて色々と教えてくれた。 スタッフ「ミラノの地図は持ってる?」 私「持ってるよ。ミラノ中央駅で買ったから」 スタッフ「おお!持ってるのか!でもこっちの方が良い地図だよ!」(といっておもむろに地図を渡してくれた) 私「有難う。じゃあ、部屋に案内して……」 スタッフ「まぁまぁ慌てることはないぞ。ミラノは初めてだろ?まずミラノの各エリアについて紹介しよう。まずショッピングをしたいなら、この地図のこのエリアで、安く食事をするならこのエリアで……(以下略)」 こんな具合に、色々と説明してくれたのだが、全て事前調査で知っている情報だったので、正直疲れた(^_^;) そしてもらった地図は、どう考えてもミラノ中央駅で買った地図よりも大雑把で"良くない"地図だった(笑) 色々とツッコミどころ満載だったが、人懐っこく、フレンドリーなスタッフ。調子は良いが悪い人ではなさそうだ。 10時頃、ようやく部屋に入ったところ、広く、自炊用のキッチンまであったので、機嫌は一気になおり、ミラノ最初の夜は早めの就寝となったのでした。 さぁ、いよいよ明日からミラノ探訪スタート! 次へ (2013/11/01) |
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