Bob Dylan @ Bill Graham Civic Auditorium, San Francisco, CA, USA 18.10.2012
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(ステージで踊るボブ) |
-Set List- 1. Watching The River Flow
2. Love Minus Zero / No Limit
3. Things Have Changed
4. Tangled Up In Blue
5. Tweedle Dee & Tweedle Dum
6. A Hard Rain's A-Gonna Fall
7. High Water (For Charley Patton)
8. Chimes Of Freedom
9. Highway 61 Revisited
10. Love Sick
11. Thunder On The Mountain
12. Ballad Of A Thin Man
13. Like A Rolling Stone
14. All Along The Watchtower
(encore)
15. Blowin' In The Wind
(感想)
Haight Ashburyの散策が終わり、一旦ホテルに帰ってから今日も会場へ。
この日も席に着くなり隣に座っていたご夫婦に話しかけられ意気投合。
「昨晩のライヴがどうだった?」とか、「ボブのライヴに合わせて親戚に会いにNYから来た」とか色々話し込んでいるとあっという間にマーク・ノップラーのステージ時間に。
マークのステージが終わった後もボブの開演まで、ボブ談義はつきることありませんでした。
嬉しかったのは、「あなた英語上手いわね」と言われたこと。多分にお世辞を含んでいるとは思いますが、ネイティブの人にこう言われると嬉しい。語学に関しては褒められて伸びるタイプなので。
さぁ話し込んでいるうちに暗くなり、今日もスチュのギターでメンバー登場!
1曲目は昨晩同様、"Watching The River Flow"!
今日のボブも最初から好調の模様。飛ばしてます。
"Bob~~~~!!!"と叫んでしまうのも昨日と同様。そして隣のご夫婦もノリノリ!
そして2曲目で昨日と変化が!!このイントロはっ!!"Love Minus Zero"!!よっしゃ!!!
ボブのピアノが優雅で綺麗。ゆったりとした展開なので、よく合っています。
そんな中でも3番の後、そしてラストのブルーズハープはいつも通り、リズムを重視したもの。
ジョージのドラムもシンバルが効果的で良かった。
3曲目、4曲目は固定化している"Things Have Changed"、"Tangled Up In Blue"!
"Things Have Changed"はつい先日発表されたばかりだと思っていたけれど、2000年ってもう10年以上前なんだなぁ。
"Tangled Up In Blue"は、ブルーズハープ後の最後の節。歌いだしこそピアノ演奏を続けるか歌いだすかでタイミングを迷った感もありましたが、歌い終わった後ラストのピアノはギターとの相性が抜群なメロディーで絶品でした。
それにボブのダンスは愛嬌があっていい!
そして5曲目!!"Tweedle Dee & Tweedle Dum"きた〜〜〜!!!!
これも昨日は登場しなかった1曲!"Love & Theft"で一番好きなのがこれ!2010年の日本でもスタジオテイクに忠実でしたが、今回も基本的にはそう。
ただボブのブルージーなピアノが与えている影響は凄い!一瞬、エルモア・ジェイムスのギターを彷彿とさせるよう なフレーズも飛び出していて興奮でした。
その興奮覚めやらぬ中で始まった6曲目は、イントロ始まってコンマ2秒ぐらいで分かった!
絶対にピアノが合うと思っていたその曲は、"A Hard Rain's Gonna Fall"!!
完璧なライム!スローな演奏だけにボブのヴォーカルのリズムが浮かび上がります。これは素晴らしい!
さらには日本以来の"High Water"!これはやっぱりドニーのバンジョーでしょう。格好いい!
そしてこの後が!!!"Chimes Of Freedom"!!!うぉ〜〜!きた〜〜!レア曲!!!!
これは今日最高のハイライト!初めて生で聴けました。
1964年のある日。ボブはアメリカを車で横断する旅の中でこの曲を書いたと言われています。
開放的な……いや、曲の内容からいくと解放的という方が良いのかな。本当に素晴らしい。
自由の鐘はあらゆる者のために鳴っている。ことこの曲に関しては今のボブのヴォーカルが、オリジナルよりも過去のどの時よりも良い!
この曲にしても他のバラードにしても、2000年代以降のボブは、スチール・ギターが映えるアレンジが本当に多い。
今回は、鍵盤を強く叩く音が多いボブのピアノが、スチール・ギターでまろやかになるサウンドをくっきりさせています。
そして"Highway61"!!!この曲になったということはもう9曲目。あと6曲かぁ。早いなぁ。。
この日もピアノでお気に入りのフレーズをリフのように繰り返すボブ。
そして間奏で静かになるところと、その後、一気に盛り上がるところの落差が凄い!
この日が4公演で一番でした!
この後、マイナー調のコードを弾くボブ。そして今回はギターのカッティングにより始まった"Love Sick"!
これも昨日は演奏されなかった1曲!やっぱりこの曲は2001年の来日時が一番ですが、今回は正統派にロックしてると いうか。ヴォーカルもエレクトリック・ギターの音が前面に出ているバランスといい、"Dylanがロック!"でした。
ベース音が強調されていたのも特徴的。
それにしてもセットリストを大分入れ替えてくれて嬉しい限り。それでも90年代以降の比較的新しい曲が多数あるとこ ろに現在進行形のボブが伝わってきます。
この後は、昨晩同様"Thunder On The Mountain"、"Ballad Of A Thin Man"があり、"Like A Rolling Stone"に。
今回は途中から"Lucy In The Sky With Diamonds"のサビみたいなメロディーを演奏するのにハマったボブ。
"How does it feel"の部分だけでは物足りなく、"Princess on the steeple~~"と歌いだす部分からずっとこのフレーズを引き続けるという(笑)そこがいい。
"Thank you friends!!"とメンバー紹介をしながらもピアノを弾き続けるボブ。
そして一陣の風のような"All Along The Watchtower"!!アンコールに"Blowin' In
The Wind"と昨晩同様の流れはお見事。
"All Along The Watchtower"のヴォーカルは昨日以上に鬼気迫ってくるものが。
Bill Graham Civic Auditoriumでの2公演はこれで終わり!さぁ明日の移動に備えて帰るか、と思っていたら隣のご夫婦が「今日は良かったね!グレートなショーだよ!」と興奮気味に話しかけてきて。
こっちも勿論興奮しながら「昨日演らなかったこの曲やあの曲が登場して……」と感想を言っていたら「せっかくだからバーでも行こう!」と言われ、そのままバーに。
まさか二晩連続で、会場で知り合った人と飲みに行くとは。というか、二晩連続で奢ってもらいました(・▽・)
サンフランシスコ、いい所だなぁ(笑)
さぁ明日は初めてのBerkeley!ボブのライヴも、街も楽しみ!!
(2012/10/18)
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