Tommy Emmanuel なんばHATCH 2012年10月5日 【感想】 トミー・エマニュエルのコンサートに行ってきました。 彼を知ったきっかけはYou Tubeで観たビートルズ・メドレー。 "Day Tripper"〜"Lady Madonna"の圧倒的な演奏を初めて聴いた時の衝撃たるや。。「これ、何!?」と思わず呆然としてしまいました。 そんなインターネット時代ならではの出会い方をしたトミーさん。実はチェット・アトキンスに後継者に指名されたり、沢山のアーティストたちとセッションしたりと、物凄い存在なんだと知って、CDやDVDも買って、満を持しての初生演奏!会場は久しぶりのなんばHATCH。 チケットはギリギリで購入したため後ろの方だと思っていたら会場入り口で振り替えで9列目に。どうも客入りがイマイチのようですが、嬉しい誤算。 会場には椅子がしきつめてあり(なんばHATCHで椅子席というのは初めて)段差はないものの非常に観やすい。 公演は二部構成とのこと。一部の開演時間を迎えトミーが登場。早速演奏スタート! 1曲目は"The T.E. Ranch"!いきなり超絶テクニック。必死に指の動きを追ったのですが……速くてよく分からん。 なんかあっという間に2曲目"Hope Street"、そして"Gameshow Rag/Cannonball Rag"へ。 特に"Gameshow Rag/Cannonball Rag"の後半などで聴ける、一気にフレットをかけ下る演奏。あれ、どうやってるんだ!?全く分からないぞ!? この後、"Sixteen Tons"など歌ものもあり(ヴォーカルはあまり上手くなかった!)、この辺からギター・パーカッションも多少登場させていました。 最初のMC(というか挨拶)では「リクエストされた曲があるんだ。"Endless Road"」といって演奏開始。 メロディーがとても綺麗な曲で、あんなに上手く弾けたら楽しいだろうなぁと思いながら聴いてました。 その後、"Secret Love"や"Miyazaki's Dream"など気分よく聴きつつ、「こんな演奏されたら、他のギタリスト、どうすればいいんだよ」と思わされつつ。。 続いて新しいギターで新曲の演奏があり(タイトルは言ってませんでした)その後、何度も聴いたメロディーが……!"Angelina"だ!!! この曲はトミーの中で一番好きな曲。優しく穏やかなメロディーは絶品の一言。生で聴けて感動でした。 そして感動といえば、一部ラストになったこの曲も!"Angelina"から1曲挟んで演奏された"Guitar Boogie"!!! これこそ「真似できない演奏」の極致。ただただ初めてYou Tubeで観た時と同様に唖然とさせられました。この人の指はどうなってんだ!? 観客の手拍子すら置き去りにするスピードのある演奏。一体どれだけの音符数をこの人は弾いてるんでしょうか。 純粋にテクニックだけで言ったら、この人以上にアコースティック・ギターを弾ける人っていないだろうなぁ。 20分ほどの休憩を挟み、二部開始。 "Tall Fiddler"〜"Half Way Home"と演奏した後……、「次はビートルズの音楽を演奏します。何故なら、彼らはお金が必要だから。特にマッカートニーさんはね」 ジョークも言いつつキタ〜〜〜!!!!!遂にビートルズ・メドレー!!! 1曲目は"Here Comes The Sun"!最高!!映像で観ていた通り、"Here comes the sun, it's alright!"の部分はトミーも歌っていました。 そして生で観たかった、カポを演奏中に外して"When I'm 64"に切り替わるという名人芸!"When I'm 64"の途中でのギター弦を引?くコメディタッチな演奏も聴けて満足! そして私が知ってる限り、この後は"Day Tripper"に行くのですが……おお!"She's a woman"だ!! トミーの"She's A Woman"!初めて聴きました!!そしてマイナー調に切り替わって!?何〜!"While My Guitar Gently Weeps"登場!! これもトミー・ヴァージョンは初めて!もう大興奮!格好いい! さぁ、そしてキタキタキタ〜〜〜!!!"Day Tripper"!!! これこそトミーにハマったきっかけ。そして海外から楽譜も輸入しましたよ。どうしても、どうやって演奏しているか知りたかったので。 Tab譜を見て、実際に練習してみて分かったのは、この人のリズム感の良さは半端じゃないということ。リフとメロディーを同時に弾くのがどれだけ難しいか。。 さらにお約束の"Lady Madonna"へ!!後半はどんどんスピードアップして好き放題弾きまくり。もう凄過ぎて、勝手にして状態(笑) この人、化け物です。言葉が出ません。 でもこの後、トミー自身による"Lady Madonna"の弾き方講座があったのですが、そこでもトミーが"Practice! Practice! Practice!"と言ってて。 やっぱり裏では想像を絶する練習があるのを思うと、ホント畏敬の念を覚えます。 この後、数分間の間にあらゆるバリエーションを出し尽くしてるんじゃないかと思わされるギター・パーカッションの演奏や、その講座があって、リクエストの"And So It Goes"などあって。 アンコールでは、前方の女性客からのリクエストで"Questions"も演奏されて(この時、最初"Questions!"との声に、本当に質問があるのかと思い、何度も訊き返すトミー。他の客が「彼女は"Questions"をリクエストしてるんだよ」と言って、意味を理解したトミーは、ひっくり返り「君の英語が悪かったんじゃなくて、僕の理解がおかしかったんだ。君のために"Questions"を演奏できて嬉しいよ!」と言って演奏していました)、他にも数曲演ってライヴ終了。 2時間、たった1人のアコースティック・ギター(そして殆どがインストゥルメンタル)だけで観客を魅了できるのは凄いの一言。 技術的な面は言うまでもないですが、エンターテイナー性の高さもこの人の素晴らしさです。 個人的には、生で聴けたビートルズ・メドレーの曲数が予想よりも多かったこと、"Angelina"や"Guitar Boogie"など聴きたかった曲が一通り聴けたこともあり、満足度の高いライヴでした! |
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