Mr.Win's Room

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ロンドン ブライアン・ウィルソン、ロイヤルオペラ&ブリティッシュ・ロック探訪の旅 vol.13

日本に戻りました。
初めての海外旅行。ツアーでもなく完全一人旅ということもあり、行く前は色々と不安もありましたが、実際にはこれ以上ないぐらいに楽しめた旅でした。
日本で行きたい場所をリストアップしていた時は、30ヵ所ほどピックアップしながらも、「実際には20行けたら御の字だよな」とか「Cheltenhamはさすがに行けないかも……」なんて思っていたので、全部行けたのは本当に嬉しい。
一番印象に残っているのは、やはりCheltenham。
中学時代、ロックにハマっていく過程で熱心なファンになったBrian Jonesという人はとりわけ特別な存在の1人。
Bob Dylanはじめ他にも特別な存在はいるけれど、彼の場合亡くなっているので会うことはできない。
日本にいても、その存在をリアルに感じることはできないため、実際に彼の生まれ故郷を歩き、お墓を目の前にし、そして生家を訪れることができたのはとてつもなく大きなことでした。
特に彼の生家に行けるというのは、予想だにしていなかった出来事だったので(ガイドブックにすら載っていない場所!)、本当に興奮しました。
"人"という意味でも、Cheltenhamは親切な人が多く、生家に連れていってくれたタクシードライバーのおじさん、タクシーを探して困っているところを助けてくれたジョギング中のおじさんなどのことは思い出として一生忘れないでしょう。これぞ一期一会!
Dartfordでは、Mickの生家にもKeithの生家にも行けなかったけど、Brianの生家には期せずして行ける辺り、運が良いというか、縁があると感じずにはいられませんでした。
お祈りをした直後にみぞれが降ってきた⇒そしてその後、生家に着く頃にはすっかり快晴、なんていうドラマのような展開も偶然とはいえ嬉しかった。
都会のLondonも楽しかったけど、田舎街Cheltenhamもいい!

そしてBrian Wilsonの3Days。あれだけの曲数を惜しみなく歌ってくれたBrianには感謝感謝です。
Brianももう70歳。90年代半ばからの10数年、失われた時間を取り戻すかのように活動するBrianの姿はまさしく感動的で、同時に、働きすぎとも思える程でした。
精神の均衡を崩してリタイヤしていた時期を知る人にとっては想像すらできなかった大仕事("Your Imagination"はじめ新たなマスターピースの作曲、"SMiLE"の完成、"Pet Sounds"や"SMiLE"の全曲演奏ワールドツアーという大イベントの達成)を成し遂げることで、Brianは充分過ぎるぐらい……いや、それ以上のものをファンに届けてくれたと思います。
その最後に、こんな素晴らしいコンサートをやってくれて、それを生で観れたということは本当に幸運だったと思います。
見納めというのは寂しいけれど、Brianには残った余生は彼の好きなことをやって欲しい。その中に(プライベートでもいいから)日本旅行だったり、さらには「やっぱりもう1回だけツアーをやろう!」みたいなことも含まれていたら、これほど嬉しいことはないけど、さぁ、どうでしょうか。

そういえば、facebookを通じて、Brianから海を渡ってLondon公演に来てくれたファンへの感謝動画がありました。きっとBrianも沢山の熱いファンたちのLove & Mercyをしっかりと感じてくれたのではないでしょうか。
Brian、本当に有難う!

幸運といえば、英国ロイヤルオペラを最前列ど真ん中で観れたことも、本当に幸運でした。
もうあんな贅沢な席で観れることは、今後もないんじゃないだろうか、と思うぐらい最高の場所でした。英語字幕が全部理解できたのも嬉しかった。

どの場所も長居ができなかったので、全体的に駆け足な旅ではあったけれど、本当に楽しかった。
さぁ、次はどこに行こう?取りあえず、今日は早く寝よう!(って、もう深夜2時過ぎてる。。)

(2011/09/21)



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