ロンドン ブライアン・ウィルソン、ロイヤルオペラ&ブリティッシュ・ロック探訪の旅 vol.1 9/15。今日からロンドン旅行。 ロンドンで行きたい場所はリストアップできたものの、それらの場所への行き方を完全に調べきれず、早朝の3時頃までスケジュール決めをやっていた。 そして今朝は5時30分起き。結構眠い。 出発の便は関西国際空港から10時過ぎに出るので十分過ぎる余裕があるが、何しろ初めて。出国前の手続きも両替も何もかもが本での知識しかない。 そんなわけで念のため早めに家を出る。河原町から淡路で乗り換えて関空へ。 行きの電車ではStones、WHO、Beatles、Kinksの曲を聴いて嫌が上にもワクワク感が高まる。同時に不安も……。本当に着けるかな〜。 関空に到着。前日、インターネットでチェックイン手続きはしていたんだけど無事できてるかな? フィンランド航空の窓口に行って聞いてみると、問題なくチェックインできているとのこと。 ついでに懸念していたヘルシンキ空港の乗り換え手続きについて確認してみた。 ロンドンに行く場合は、ヘルシンキでは入国検査はないので、持ち物検査だけです。 50分あれば十分終わりますよ。 とのこと。良かった。 次は£への両替。ロンドンではクレジットカードがメインなので現金はそんなに要らないと聞いていた。なので一応5万円ほど両替。 初めて財布に入る£。お札とコイン。いよいよだな。 ターミナルの中に入り、手荷物検査を終え、免税店をちらっと眺めてやがて出発時間に。 搭乗口に降り立ち機内へ。いよいよだ! 機内には日本人とフィンランド人のCAさん。 機内食はパン、チキンになぜかうどんというミスマッチ具合だが、まぁいいや。 モニター画面では映画や音楽が楽しめるようだけど、僕に必要なのは睡眠。 Beatlesの"I'm Only Sleeping"を聴きながら熟睡しました。前日殆ど寝てないからなぁ。 目が覚めてヘルシンキへ。 さぁ乗り継ぎだ。飛行機を降りて、流れに沿っていくと問題なく持ち物検査にたどり着く。 ノートPCなどは出して置くように、とのことなので鞄から出す。 チェックゲートをくぐって終わ……らない。なんかピーピー鳴ってる。 時計してるか? あ、してる。取らないと。これでOKかな? ピーピー あれ?まだ鳴ってる。ポケットを探ると……あ、スライドバーだ。 おい、それはなんだ? これはスライドバーです。 それは何に使うんだ? スライドギターを弾く時に使うんだよ。(いぶかしげなのでエアギターでやってみせる) 少し訝しげな顔をされながらも、とりあえずクリア。その代わりボディチェックはかなりしつこくされました。 なんでスライドバーなんてわざわざロンドンに持っていくか?それは旅の途中で分かる。 無事に乗り継ぎが終わり、さぁロンドンへ! 2時間ほどの飛行時間。そしてHeathrow到着!いよいよロンドンに降り立った! 初めて踏むロンドンの土……いや地面。 入国審査が厳しいと聞いていたけれど、 「目的は?」 「観光です」 これだけ。あとは手を振って、もう行っていいよという具合。 詳しく話してあげても良かったんだけどなぁ。ブライアン、ROH(ロイヤルオペラハウス)、それにブリティッシュロック探訪の旅! わくわくしながら、というよりもおっかなびっくりしながら歩いてHeathrow Explessの文字を見つける。これだ! 文字の方へ歩くとすぐに券売機があった。 Paddington駅行きのチケットを買う。クレジットカードで買えるみたいだぞ。 ポシェットから出したカードを挿し口に入れるも上手く入らない。あれれ? 他の客が来ないのを幸いと10分ぐらい頑張ったけれど上手くいかない。諦めて20£紙幣を挿入。今度は上手くいった。う〜ん、幸先悪いかも。。 気を取り直してホームへ。こっちでいいのかな? 念のために電子掲示板と手元のチケットを見比べていると駅員さんがやってきた。 「どこに行きたいんだい?」 「Paddingtonです」 「じゃあ、こっちで合ってるよ」 良かった。いきなり乗り間違えたらシャレにならない。 列車に乗り込む。わー、外人だらけ。いや、ここじゃ僕が外人だ。 外を見る。今ロンドンにいるんだな。……あんまり実感がわかないな。外の風景がイマイチ。天候が悪いからかな? そんなことを思いながらPaddington駅に到着。 僕が乗った車両のドアは手動ボタン式。押さないと開かないのだ。 初めてボタンを押して第一歩を踏み出す。 ……!!ロンドンだ!! 日本とは明らかに違うムード。渋谷駅、あるいは梅田駅に似てるけど違う。 広々としたPaddington駅で初めてロンドンを感じた。 時刻はまだ6時ぐらい。初日はホテル直行の予定だったけど、どこか寄れそうだ。どうしよう。。よしWater Looに行こう! ブリティッシュロック探訪の旅。最初はKinksから。 レイ・デイヴィスはこう歌っている"Water Looからの眺めがあれば他は何もいらない" 今回旅するにあたり参考にした本に「ブリティッシュロックの旅(山川健一・著)」がある。 この本でレイ・デイヴィスのインタビューでのコメントが載っている。 「僕らの曲がブリティッシュ・フレイバー?あぁ、それはそうだよ。BeatlesもStonesもアメリカに行ってしまったけど、僕らはイギリスにいたからね。ロンドンの風景や日常が僕らの音楽にはずっとあるんだよ」 Water Looから見る光景は、そんなロンドンの日常なんだろうか? Paddington駅の地下鉄へ。エスカレーターは右側に立ち、左が急ぐ人用。大阪仕様だ。 壁には広告がぎっしり。 降りてすぐ、ホームまでの間にはストリートミュージシャンが。でもこの人は上手くないな。 初めて乗る地下鉄。改札は切符を取らないと開かない。 駅には路線名と方面(大体がSouthとかNorthとか方角)、それに停車駅が書いてある。思った以上に親切。階段を降りてホームへ。 地下鉄に乗り込む。あ、この車両は自動でドアが開いた。でも狭いな。 ロンドンの地下鉄は狭い。なんで?というぐらい。 ラッシュアワーで沢山の人が乗っている。あの黒人、ドアに鼻はさんじゃわないかな〜。そう心配してしまうぐらいビッシリと客を乗せ出発だ。 すぐにWater Lpo駅に到着。ここだ!ここなんだ! あ、ジョージ・ハリスンの伝記映画の宣伝ポスターだ!写真撮ろう! 最初のロック・プレイスにワクワクしながら駅を出る。 方向もよく分かっていないのにドンドンと足を進める。間違ってたら人に聞けばいいや。 ……と歩いていると大きな観覧車が見える。もしかしてあれがLondon Eye? いわゆる観光名所にはあまり行く気はなかったけど、1つぐらい行ってもいいか。観覧車に乗ればロンドンを一望できるだろうし。 チケット売り場を探す。直近の建物1階。ここが売り場みたい。 お値段いくら?そう想い見ると色んなアトラクションがセットでチケットを売っている。 いや、僕はLondon Eyeに乗るだけでいいんだけど。他は不要。 「1回London Eyeに乗りたいだけなんだけど一番安いチケットはど〜れ?」 そう窓口で聞いたら「じゃあ、これよ」と親切に教えてくれた。 18£だったかな。初めてクレジットカードでお買い物。 London Eyeに乗って、わー!綺麗。ビッグ・ベンだ。それにあの橋がWater Looだ! きっとレイ・デイヴィスも乗ったことがあるだろう。 反対側にはロイヤルフェスティバルホールも見える。明日、あそこでブライアンに再会できるんだ! 足元の夜景は綺麗だったけど、遠くを見ると街自体は東京っぽい感じ。 ロンドンってやっぱり都会だな。レイ・デイヴィスの言うブリティッシュ・フレイバーって何だろう?明日から自然と分かるかな? すっかり暗くなった。そろそろホテルに行こう。無事予約できていますように。。 ホテルがあるのはOval。テムズ川より大分南側。 再び地下鉄に乗り込みNorthan Lineへ。この列車、「地球の歩き方」によると1時間に数本しか来ないとか、車体が古いとか散々に書かれているけどそうでもない。 毎回Kendingtonで乗り換えないといけないのは面倒だけど、隣接ホームに行くだけだし。普通に時間通り来て、問題なくOval駅に着いた。 暗い中を歩く。 ホテルは確か通り沿いだから……あ、あった。駅からせいぜい2〜3分だ。 なんか狭い入り口だな〜。ま、いいか。 ホテルに入り年季の入ったフロント(というか管理人スペースというぐらいの小ささ)を見ると、気難しそうなおじさんが1人。 おいおい、ネットで見たときはもっと小奇麗な感じだったぞ!フロントにいるのも親切そうなお姉さんだったし! おっかなびっくりネット予約したコピーを見せると、 「名前は?」 「木戸です(実際には本名を名乗ってます。念のため)」 「……名前は?」 「…木…戸…です」 「OK!」 なんなんだ!? 「お前の名前ないぞ!?」 「は!?What!?」 「いやあった」 だから、なんなんだ!!?? コントみたいなやり取りをした後、カードキーとWi-Fiのユーザー名/パスワードをくれた。 「お前は3階だ。316。OK?」 「……OK」 「よし、OKだな。ガハハハハ」 おじさん、何がおかしいんだ!? よく分からないけど、クレジットカードで支払いを済ませ、エレベーターで3Fへ。 316は……あった!中に入って、荷物を置く。 あ〜〜〜!!!!!!!!!疲れた。。なんか、大丈夫かな〜。ちょっと心配。 とりあえずノートPCの電源を入れ、Wi-Fiが使えるか確認。良かった、使える。 まぁ、世界と繋がっているから何とかなるでしょう。 ふとTVを見る。あ、WWEがやってる。HHHとCMパンクだ。 ……それより喉渇いたなぁ。途中でコンビニがあったな。行ってこよう。 ついでに明日の朝、モーニングコールをお願いしておこう。 持参したランニングに着替えサイドロビーに。 「ちょっと買い物に行くね。あと明日の朝、モーニングコールお願いします。6時プリーズ」 「6時だな?OK。帰ってきたら呼び鈴ならしてくれ。そのドアは自動で閉まるから」 はい。分かりました。じゃあ出かけ…… 「チョット待て」 え!?今度は何?? 「お前夕飯買いに行くんだろう?ドリンクは出て右にあるストアが安いぞ」 おじさんがそういって親指を出している。この人、良い人かも。 かくしてロンドン初日の夜は終わったのでした。 (2011/09/15) |
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