第300回記念市民寄席 2010年5月8日(土)午後6時00分開演 会場:京都会館 第2ホール 桂 三四郎「普請ほめ」 笑福亭 生喬「豊竹屋」 桂 雀松 「片棒」 桂 春団治 「野崎詣り」 桂 朝太郎 「手品指南」 桂 三枝 「ゴルフ夜明け前」 【概要】 京都市が上方落語を市民に楽しんでもらうために昭和32年から開催している寄席。 今回が節目の300回目となる。 【客入り】 9割以上が中高年。満員。 【感想】 「何か見に行きたいな〜」と思いつつ京都市のホームページで見つけたのが、「京都会館で寄席がある」という情報でした。 京都会館は、府立図書館や平安神宮の近く、みやこメッセの真ん前にあるので、自転車で前を通ったことはありますが、入ったことはない場所。 電話で確認したところ当日券が30枚出るとのことだったので、行ってきました。 開場時間30分前頃に会場到着。 節目の300回ということで、自由席のお客さんがかなり並んでおり、地元テレビ局による取材も来ていました。 私は当日券の列に並んでいたのですが、指定席のチケットをもったお客さんから「知り合いが来れなくなったので買いませんか?」と声をかけていただきました。 席を見たら1Fの15列目。予想外に良い席だったのですぐに交渉成立。そして開場とともに中へ。 会場では特に販売ブースなどなく、そのまま座席へ。 入って分かったのですが、京都会館 第二ホールは、後ろの席が1番で、前方に向かって2列、3列……となっています。 こじんまりとした箱なので、15列目はかなり前の方。よく見える場所でした。 落語には疎く、桂三枝さんしか知りませんでしたが、それぞれ面白かったです。 地元テレビ局も撮影に訪れており、京都新聞にも概要が掲載されていました。 京都新聞によれば、 上方落語の「四天王」の一人、桂春団治さんは「(300回は)ひとえにお客さん方のおかげ。これからも回を重ねていけるようご支援を」と話し、十八番の「野崎詣(まい)り」を口演。 とのことだったのですが、そうか。あのおじいさん、そんなに凄い人だったのか。私はちょっとウトウトしてしまったのだけど(汗) トリの桂三枝さんの「ゴルフ夜明け前」が一番面白かったので、これに絞って以下感想をば。 この話は、「三枝落語」の代表作で、幕末を題材にとった作品です。 「西洋では物事を議論する時に"こるふ(ゴルフ)"というものをやって親交を深めるらしい」と聞いた龍馬は、新撰組の近藤勇、沖田総司を誘い出しゴルフを行う。 生真面目さが災いしたかゴルフで失敗を連発する近藤を龍馬が指導しつつ、3人は政局も語り合う。 その後、龍馬は暗殺され、新撰組もまた維新により追われる身となった。 実はあの日以来ゴルフにハマって、密かに練習していた近藤と沖田。 死が近付いていることを悟った2人は最後に再びショットを打ち、懐かしむ。 こんな感じのストーリーで、過去、吉本芸人出演により映画化もされているそうです。 幕末好きとしては、中々に時代考証がしっかりとしており、桂さんの語り口調も良く、楽しめました。 なお、この日は300回目ということで、パンフレットに当選の紙が入っていたお客さんには帰り際にお土産が渡されたようです。 |
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