Mr.Win's Room

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Bob Dylan

 

Zepp Nagoya 2010年3月18日

-setlist-
1. Rainy Day Women #12 & 35 (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
2. The Man In Me (Bob center stage on harp, Donnie on trumpet)
3. Beyond Here Lies Nothin' (Bob on keyboard, Donnie on trumpet)
4. A Hard Rain's A-Gonna Fall
(Bob on keyboard, Donnie on electric mandolin, Stu on acoustic guitar, Tony on standup bass)
5. The Levee's Gonna Break
(Bob on keyboard, Donnie on electric mandolin, Tony on standup bass)
6. Girl Of The North Country
(Bob center stage on harp, Donnie on pedal steel, Tony on standup bass
7. Tweedle Dee & Tweedle Dum
(Bob center stage on harp, Donnie on pedal steel)
8. Can't Wait (Bob on keyboard then center stage on harp, Donnie on electric mandolin)
9. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
(Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
10. Love Sick (Bob on keyboard, Donnie on electric mandolin)
11. Highway 61 Revisited (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)
12. Shelter From The Storm
(Bob on keyboard, Donnie on pedal steel, Stu on acoustic guitar, Tony on standup bass)
13. Thunder On The Mountain
(Bob on keyboard,Donnie on lap steel, Stu on acoustic guitar)
14. Ballad Of A Thin Man (Bob center stage on harp, Donnie on lap steel)

(encore)
15. Like A Rolling Stone (Bob on keyboard, Donnie on pedal steel)
16. Jolene (Bob on keyboard, Donnie on lap steel, Tony on standup bass)
17. All Along The Watchtower (Bob on keyboard, Donnie on lap steel)

【感想】
名古屋初日!&私自身は誕生日なので、最高の誕生日プレゼントだよな〜と思いながら楽しみにしていた日です。
京都から新幹線で名古屋につき、あおなみ線で、ささしまライブ駅に到着したのが17時過ぎ。
会場のZepp Nagoyaは、オフィシャルホームページの地図には駅から徒歩1分と書いていましたが、実際には3分ぐらいかかります。
大阪は入場口が階段を降りたところでしたが、名古屋は完全に地上。先行グッズ売り場の列と1000番以降の整理番号列が同じだったようで、その逆側(外から見て、入場口より右側)が1〜100番、101〜200番といった具合に並んでいました。19日参加者は違う列に並ばないようお気を付けください。
ちなみに、名古屋は会場外にコインロッカーがあるので、先に荷物をしまってから入場した方が楽です。

さて開場時間を迎え、中に入ったところ、2列目を確保。今回は100番台だったのでかなり前の方が取れました。
UDOの先行でも、18日のチケットを真っ先に申し込んだので、ご利益あったな〜といったところ(笑)
そしていつも通り開演時間を20分ぐらい過ぎたあたりで暗くなり、メンバー登場!
この瞬間、後ろの観客がドドッと前に押し寄せたので、押し出されるかの如く、なんと最前列(キーボード側)で観ることができました!
今日のボブは黒のハットに紫ラインが入ったズボン。2001年の時もそうでしたが、ディランの服装は黒か白が多いですね。

さぁ1曲目はなんだろう!?また"Watching The River Flow"が来るのか!?
ん?おおーー!!"Rainy Day Women"だっ!!小雨が降っているだけに、実にナイスな選曲!
"Everyboday must get stoned"のところは一緒に歌いました!(といっても、周囲で歌ってる人が少ないので小声で。。)

2曲目は、"The Man In Me"。
この曲も日替わりで演奏される中の1曲として定着してきました。
センターステージのボブは今日もブルーズハープを演奏。私の立ち位置は、キーボードを弾くボブの後ろ側だったので、ここで初めてボブの全身がよく見えました。ブルーズハープを吹くボブを見て、思わず泣けてきました。なんか毎日泣いている気がするのは気のせいでしょうか。
この曲、泣くような曲ではないんですけどね(笑) 私の涙腺のツボにも何か起こっている。でも私には分かっていないようだ。ミスター・ジョーンズ!……ってちょいと違いますね。
今日の"The Man In Me"は、これまでの平均的な演奏。

3曲目は"Beyond Here Lies Nothin"。
確かこの曲の最初だったと思うのですが(あるいは"Rainy Day Women"だったかな?)、ボブがキーボードを弾く際のマイクの位置を自ら直していました。多分、キーボードに寄りすぎていたんだと思います。ボブのキーボードは3/12の方が良かったかな。
ただし、間近で見れた感動度でいくと断然今日です!
どうしても目はボブの仕草を追ってしまいますが、そんな中でも存在感を発揮していたのがチャーリー。
あまり大げさにはやりませんでしたが、一瞬だけ、胸元辺りにギターを抱えて、銃を撃つみたいにする構え(2001年にディランが広島とかでやってた)をしてたのでニヤッとしました(ただ持ち直していただけか?) せっかくだからディランのギターの真似をするチャーリーってのも見てみたいかも(笑)

この次が"A Hard Rain's A-Gonna Fall"!
この曲のキーボード・ソロ部分は11日と基本的に同じでした。逆に言うと、今の1音1音上下するソロがかなり気に入っているのでしょう。
ただ、11日の方が長めに弾いていたのと比べるとあっさり終わった印象。11日は、後半はヴォーカルもソロ・メロディーと合わせていたのに対し今日はノーマルな歌唱。ただし11日はかなりくどめにやっていたので、トータルのバランスとしては今日の方が完成度高めでした。
でも、11日もあれはあれで好きなんだよな〜。う〜ん、両日とも良い!(笑)
ところで今日は全般を通して、キーボードでの前かがみ運動も少なめだったので、ボブ、移動でちょいとお疲れ気味?ただ、顔は非常に笑顔でした。

5曲目は"The Levee's Gonna Break"。
これも日替わりでおなじみの曲。
結論から言ってしまうと、今日初登場だったのは、1曲目の"Rainy Day Women"だけでした。
多分、会場が変わったので、まずは名古屋の観客に既登場曲を中心に聴かせよう、ということだったんじゃないかなと思います。
ボブがキーボードを弾きながらポージングしたので、観客からは"Wo~~~!!"

6曲目は初日以来の"Girl Of The North Country"。
センターステージに立ったボブは、今回はギターは弾かず。でも歌とブルーズハープは初日より良かった。
あと今年のボブ、歌詞を間違えないなぁ!というのも感想の1つ。
2001年の時は、この曲も、何公演か間違えていたと思います(広島での"It's Alright Ma"ほどじゃないけど)
今回は、2度ともきっちり歌ってました!
ちなみに……
I’m a-wonderin’ if she remembers me at all.
Many times I’ve often prayed
In the darkness of my night,
In the brightness of my day.
この部分からは、15日の"Memphis Blues Again"のように歌とブルーズハープを交互に吹いていました。

会場が穏やかになった後は、再びヒートアップ!というわけで、"Tweedle Dee & Tweedle Dum"!
この曲、毎晩の定番曲にしてくれても良いぐらい好きな1つなので、ノリノリで見ていました。
チャーリーは相変わらず派手に動きます。一方、リズムギターのスチュはボブを見ながら慎重に弾いている印象。
そしてそれらの土台となるリズムを作っているのは、ジョージのドラム。
この人、公演を重ねるごとに凄さを感じます。力強いだけでなく、リズムキープ力や連打も凄い!実はテクニシャンだったのね……と大阪の2日目以降はかなり注目しています。

次は少しテンポを落として"Can't Wait"。
キーボードを弾いていたボブは、途中からセンターステージでブルーズハープ。
そんなボブを見ながら「俺たちは9年間ボブを待ってたんだ」などと思うとまた泣けてきました。

そして"I Don't Believe You"。
これも安定した演奏。ただ大阪に比べると盛り上がっていなかったかも。……と思ったら終わった後の歓声は凄かったです。

次は"Love Sick"!
実は先ほどの"I don't believe you"、そしてこの曲は、演奏が始まる前のキーボードやギターの音程確認時点で何やるか分かりました。
特にこの曲は、キーボードが"ダッダッダッ"と、イントロの音を刻んでいたので分かりやすかったです。
この曲でもジョージのドラムが鋭く、曲の印象を決定づけていました。
ボブのキーボードは、ファ・ソ♯・ラ♯⇒ラ♯・ソ♯・ファというのをかなり繰り返してました。
あとラストの"I’d give anything to be with you"で、"be with you"(特に"be")をかなり長めに引っ張るのが今回の歌い方。

この後"Highway 61 Revisited"ですが、心情的には「え?もう"Highway 61"なの!?」というもの。
間近で見ていて時間が短く感じたのと、初出の曲が1曲だけなので、もう1曲ぐらい期待していたのとありますが、いざボブが"Highway 61~~~!"と叫べば、こっちも腕を上げながら、一緒に"61~~~~!!!Yeah~~~!!!"みたいな状態になるわけで(笑)
ここでは観客から黄色い悲鳴も聞こえ、かなり盛り上がっていました。

"Thunder On The Mountain"前の1曲!今日は何か!?
ん?13日にも聴いた、このリズミカルな出だしは……ええ!?この位置に"Shelter from the storm"が入るの!!
これは嬉しい!"Shelter from the storm"も今回2回目の登場です!
何度でも聴きたい曲なので、ここは心地よさに身を任せていました。

ここからは定番。"Thunder On The Mountain"(チャーリーが手拍子を要求していたのはこの曲だったかな?)、"Ballad of thin man"で本編を締め、さぁアンコール!
最前列で体験する"Like A Rolling Stone"!
これだけは一緒に歌いたい!というわけで、"kiddin’ you"の部分を(やっぱり小さめの声で)歌ったらボブがこっちみて笑顔を見せてくれました!
この曲は、"How does it feel?"の部分で、かなりの人が手拍子あるいは腕を突き上げていました。
その様子を見たボブもご満悦の表情。
その次に"Jolene"があり、ラストの"All Along The Watchtower"ではもう全身でノリまくりました。
ジョージのドラム凄すぎです。今回の"Watchtower"はまさに"Dylanがパンク"です!
選曲的には、今日は一休みといったところですが、誕生日に最前列でボブが見れたので、個人的には大満足。
素晴らしい一日でした。


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