Mr.Win's Room

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Bob Dylan

 

Zepp Osaka 2010年3月11日

-setlist-
1. Watching The River Flow (Bob on keyboard)
2. Girl Of The North Country (Bob on guitar)
3. Things Have Changed (Bob on guitar)
4. To Ramona (Bob on keyboard)
5. High Water (For Charley Patton)
(Bob on keyboard and harp, Donnie on banjo)
6. Spirit On The Water (Bob on keyboard)
7. The Levee's Gonna Break (Bob on keyboard)
8. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
(Bob on keyboard)
9. Cold Irons Bound (Bob on keyboard and harp)
10. A Hard Rain's A-Gonna Fall (Bob on keyboard)
11. Highway 61 Revisited (Bob on keyboard)
12. Can't Wait (Bob center stage on harp then keyboard at the end)
13. Thunder On The Mountain (Bob on keyboard)
14. Ballad Of A Thin Man (Bob on keyboard)

(encore)
15. Like A Rolling Stone (Bob on keyboard)
16. Jolene (Bob on keyboard and harp)
17. All Along The Watchtower (Bob on keyboard)

【感想】
"ボブが9年ぶりに来日!"
何気ない朝、mixiのボブ・ディランのトピックでこのニュースを知った私はびっくり仰天しました。
13公演を追っかけたあの時以来、日本に来ていなかったボブと遂にまた会える!
そう思うといてもたってもいられませんでした。しかもライヴハウスツアーとは!!
9年が経ち、大学生から社会人になった今、全部は無理かもしれない。でも10公演は最低でも観たい!
というわけで、仕事も上手く(半ば強引に^^;)調整し、チケットも販売初日にウドーの先行予約で確保し、結果的に大阪5公演・名古屋2公演、東京4公演の11公演が観れることになりました。

さぁ、3/11!午後有給をとって、少し早めに会場へ。
zepp osakaは、コスモスクエア駅が最寄りですが、結構歩きます。
しかも風が冷たい。。まさに風に吹かれて会場に着くと、レストラン前の屋台がブートレグシリーズvol.5(ローリングサンダーレビュー前期)をかけていました。
17時からグッズの先行販売開始。
UDOのホームページにアップしてあった通り、限定Tシャツや、その他のTシャツ、フォトパンフレット、携帯ストラップ、トートバック、マフラータオル、それにボブのアルバムを包装紙にあしらったチロルチョコ(笑)などが売っていました。
……殆ど全部買ってしまった。。

売り場横にコインロッカー(300円)があり、ひとまずそこにグッズなどをしまい、再度入場待ち。
18時に整理券番号順にまずは並んで、その後、呼ばれた番号から入場という流れでした。
私は200番台だったのですが、入場後、速攻でステージ前へ。
ステージの上には、客席から見て右側にキーボードが。そのまた右奥にブルーズハープ・ケースが。
ディランがキーボードを弾くことは知っていたので、なるべくキーボード側の前の方に行きました。
結果的には3列目ぐらい。ただし段差がなく、私は小柄なので、見えるかな〜なんて思いながら待ってました。

そして待つこと約1時間(笑)
考えてみたら、17時から19時過ぎまでずーっと立ちっぱなしです。いい加減、まだかいな?と思って携帯電話を確認したら19時20分頃。
その直後、客電が暗くなり、大歓声!ディラン!! ボビー!!の声が!
「ロックとフォークをベッドインさせた……」というイントロダクション(多分)が流れ、キーボードの前にボブが登場!前回来日時と似た黒系の服にハットを被ったボブ!
演奏しているのは"Watching The River Flow"!キーボードはコードをおさえての伴奏が主で、キーボードを弾きながらの足のクネクネも若干見えました。

続いて"Girl Of The North Country"!
ミドルテンポで、スティールオルガンが全般に渡ってながれるマイナー調のアレンジ。ボブはエレクトリックギターでソロを弾きました。
これは、アレンジ自体は07年頃のスローで優しいやつの方が良かったかな。 でも、照明がスクリーンを雪っぽいライトで照らしだしていて。
ぼやけた灯りの中で歌う彼を見て早くも泣いてしまいました。自分でもボロボロと泣けてきてビックリ。やっぱりこの御方は私自身の音楽の原点です。

次が個人的なハイライトの1つ"Things have changed"!
オリジナルに近いアレンジ。ギターを弾くボブと目が合いまくり!(笑)

"To Ramona"は、01年の仙台を少し思い出しました。
アレンジも似ていたし。ラリー・キャンベルがいないのは残念だけど今回のバンドも凄い!

"High Water"は、ドニーのバンジョーにボブのブルーズハープが絡むところが聴きどころ。

"Spirit on the water"は、オリジナルに忠実。生で聴くと凄く良かった。ここでもDylanのキーボード(音色はハモンドオルガン)はコード伴奏が中心。リズミカルにやったり引き伸ばしたりすることでメリハリをつけていた印象。客の掛け合い(というか、Yeah!, No!)はあまりなかったです。

"The Levee's Gonna Break"は、軽快な中でチャーリー・セクストンのギターがさえていました。
チャーリーにせよ、トニー・ガーイエにせよ、ドニー・ヘロンにせよ、ボブの目や動きをしっかりと見てやってました。
さすがはノリを大事にするボブのバックバンドです。
それと、この曲と次の"I Don't Believe You"ではハンドマイク片手にボブがポーズを取りながら歌っている!
これが凄く新鮮でした。"I Don't Believe You"ではイントロ時点から歓声が!

"Cold Irons Bound"は、93年頃の"Maggie's Farm"のアレンジ(ブートレグだと"Fifth Time Around"とかに入っているやつ)を思い出しました(あくまでもムードがね)
ボブのキーボードが鳴ってから、ドンッ!ドンッ!というジョージ・レシールのドラムが。
汽笛のようなエレクトリック・ギターも加わってめっちゃスリリングでした。

"A Hard Rain's A-Gonna Fall"はキーボードのソロで、Dylanが単音でかけあがっていくフレーズが印象的。
この曲に限らずボブは上半身をばねのように曲げてキーボードを弾いており、ドニー・ヘロンもボブを見ながら演奏していました。

そして"Highway 61"!この曲はいつでも盛り上がります。前回は、"Highway 6~~1~~~~~~"みたいに引き伸ばして歌っていましたが、今回はシンプルに歌ってました。
この辺は、チャーリーが結構前の方に出てました。

"Can't Wait"ではセンターに立ったボブが(多分)女性客を指さしながら"Can't wait!"とやるんだから格好良い。

"Thunder On The Mountain"は、アルバムではそこまで印象に残っていないのですが、生で聴くと、ゴキゲンなグッド・オールド・ミュージックといった趣。
ボブのキーボードに他メンバーが絡むインプロビゼーションを結構長めにやっていました。

そしてこの次が、"Ballad of thin man"!やっと生で初めて聴けた!
"Do you , Mr.Jones ?"の部分は、小声で歌ってしまった(笑)これは原曲をそこまで崩していませんでした。

ここまで終わって、メンバーは無言で退場。そして再び登場してアンコールが!
アンコール1曲目は、必殺の"Like A Rolling Stone"!
ボブはとても優しく歌っており、こぶしを突き上げる客を見ても穏やかにほほ笑んでいたのが印象的でした。
サビはスタンディングだし97年みたいに大合唱になるか?と思いきや、そうでもなかった^ ^;

"Jolene"も初めて生で聴いたわけですが、良い曲だな〜、と。そう思います。

"All Along The Watchtower"は後半、キーボードをリズミカルに弾きながら歌うディランがメッチャ笑顔でした。
ただ、このアレンジなら、2001年の方が良かったかな。

全ての曲が終わり、毎度おなじみの横に全員整列があって、ライヴ終了。
客電がついてからも、アンコールを求める歓声はしばらく続いていましたが、再アンコールはなく、初日は終了となりました。

初日が終わっての感想ですが、やはり私はボブが大好きです。
特にまさか自分でも涙が溢れるとは思わなかった。自分に驚いてしまいました(笑)
さぁ、明日は2日目です!楽しみ!!

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