Mr.Win's Room

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Beach Boys

 

Billboard Osaka 2010年1/20(水) 1st stage、21(木) 2nd stage

-setlist-(20日1st stageのもの)
"Surfin"が流れてメンバー登場。
1. Catch A Wave
2. Hawaii
3. Do It Again
4. Surf City
5. Surin' Safari
(ブルース、"I Write The Songs"を2コードのみ弾く)
6. Surfer Girl
7. Don't Worry Baby
8. Little Deuce Coupe
9. 409
10. I Get Around
11. In My Room
12. Cotton Fields
13. When I Grow Up
14. Why Do Fools Fall In Love
15. God Only Knows
16. Good Vibrations
17. Sloop John B
18. California Dreamin
19. California Girls
20. Then I Kissed Her
21. Wouldn't It Be Nice
22. Help Me Rhonda
23. Rock And Roll Music
24. Barbara Ann
25. Surfin USA

encore
26. Kokomo
27. Fun Fun Fun

【感想】
2009年前半にアル・ジャーディンに来日の話がもちあがって。公演場所も具体的な話が出るなど、かなり実現しそうなムードだったのですが、結果的には中止に。
ただ、これをきっかけにビーチボーイズを聴き直していたのですが、そんな時に唐突に知ったのがマイク・ラヴ&ブルース・ジョンストン率いるビーチボーイズの来日決定。しかも東西のビルボードが会場とあって、至近距離で見れること間違いなし。
前回の来日はフジロックだったし、まさかビルボード・クラスで見れるとは思わなかったので驚きました。

僕にとってのビーチボーイズはなんといってもブライアン、次に亡きカールとデニスで、マイク・ラヴ、ブルース・ジョンストンにはあまり思い入れはないのですが、ビーチボーイズという看板を背負っている本家はやはり観ておきたい!初期のサーフ・ソングや"KOKOMO"も聴きたい!ということで初日の1st、2日目の2ndに行ってきました。
予約の電話をした時は、受付開始日時から20分ぐらい経っていたのですが、整理番号は10番台前半と1桁台。最前列で観れそうだな、とテンションが一気に上がりました。(余談ですが、年末に2010年3月のBob Dylan9年ぶりの来日が決定してテンションは最高潮に。)

さて初日。予定時間通りの開場。ステージは観客から見て左からギター(スコット・トッテン)、キーボード(ティモシー・ボノーム)、中央にマイク・ラヴ、後ろにドラム(ジョン・カウシル)、ギター(クリスチャン・ラヴ)、ベース(ランデル・キルシュ)、ブルース・ジョンストン(キーボード)という並び。私は左側のギター&マイク・ラヴの間あたりでした。
ステージ開始前にメンバーの足元にセットリスト(写真)を貼り出していて、チラッと見てしまい、少しネタばれしていたのは残念。
で、会場が暗くなると"Surfin"が流れて、メンバーが登場。
"Surfin' Safari"、"Hawai"など、初期Beach Boysのサーフ・ソングが続々と歌われます。
マイク・ラヴは映像で観ていたのと同様、ナヨナヨとした踊り!金の腕輪や指輪を沢山つけていて、ちょっと趣味が悪かった(笑)
ブルース・ジョンストンは反対側で観客に手拍子を促しつつ、キーボードを弾きます。
ドラムの前は、プラスチック板で防音されていましたが、かなりパワフルな演奏は、デニスを彷彿とさせます。

マイクが「僕たちはサーフ・ソングを歌っているけど、全然立ってもらえない(ノッてもらえない)から、スローなバラードを演るよ」と冗談交じりに言うと、ブルースは笑いながら"I Write The Songs"をちょろっと演奏。
そして始まったのは"Surfer Girl"!マイクは、携帯電話を掲げてのウェーブを要求していました。
もうこれは、最初から最後まで、一緒に口ずさみました。最後の部分がスタジオ・オリジナルに忠実なコーラスは本家ならでは。
その次が"Don't Worry Baby"!個人的には、この2曲の流れが一番のハイライトでした。
その後もお馴染みの曲の連続。"Cotton Fields"は、Live At Knebworth"の印象が強い曲なので、この後、"Heroes and Villains"も聴けないかなぁ、などと一瞬期待したのですが、それは無し。
ブルースが歌う"God Only Knows"では、歌い終わった後、「カール・ウィルソンに捧げる」みたいことを言っていて良かった。カールのいるBeach Boysも観てみたかったです。"Good Vibrations"は総立ちになるかと思いきや、みんな座ってました。
ママス&パパスの"California Dreamin"は予想外でビックリ。定番曲の連続の後半は"Barbara Ann"で客にもマイクを向けて歌わせていました。
アンコールでは観客のプレゼントをステージ上で受け取るなど、2人ともご機嫌なステージでした。

2日目2ndは、大阪ラストステージ。
嬉しかったのは初日に聴けなかった"Darlin'"、"Sail On Sailer"、"Dance, Dance, Dance"などが聴けたこと。特に"Darlin'"は盛り上がりました。
後半では女性客をステージに上げるなどビーチボーイズらしい演出が。観客席では、序盤から中央2列目の男性がかなりノッていて歌いまくっていたのですが、周囲の人曰く「迷惑だった」らしい^^; 心中お察しします。
ちなみに、中盤では、右サイド席の観客が、レコード盤を左右に振りつつ階段までせり出したところ、係員が注意。個人的には、他にもっと注意すべき客はいたと思うんだけど。(せっかくお祭りみたいになっていたので、可哀想だった)
2人ともサービス精神が物凄くてアンコール2曲は完全にサイン会状態。ブルースはキーボードを弾く時に握手を求められて断ってましたが後でちゃんと握手していたあたり優しい。 マイクは女性客にばかり色目を使っていたのが彼らしくて笑いました。
ちなみにアンコールのサイン会状態の時、サインをもらうだけでなく自分の名前を書かせていた女性客(しかもマイクとブルース2人とも)がいましたが、これはどうかと思う。終盤でサイン会になるのは、アメリカでは普通らしいですが、さすがに歌ってる最中にここまで要求するのはねぇ。。("Fun, Fun, Fun"の最後のサビとかマイクは歌ってなかったし。そんなマイクもどうかと思うけど)

お祭り状態でとても楽しいライヴではあったのですが、そのムードや私自身のマイク、ブルースの2人への思い入れの弱さ、異常に近かったからということもあり、ちょっと懐メロバンド的なノリを感じてしまったのは残念。ブライアンは、現役感ばりばりだったのですが。
マイクは、(元々のヴォーカル・パートに由来するものだけど)歌いやすい曲だけ歌っている印象。あれなら、そんなに体力使わないと思う。
ブライアンのはコンサート、マイク&ブルースはショー。そんな印象でした。(この両方を体験できて良かったです)
色々言いつつも、"Surfer Girl"、"God Only Knows"などをBeach Boysの看板をしょっているメンバーの演奏で、最前列で聴けたのにはやはり感動しました。
あとは、もう一度だけブライアンが観たい。。(もちろん、アルもね)

ちなみに、クリスチャン・ラヴから、2ndの最後にピックをもらいました。
表にビーチボーイズのロゴ、裏にクリスチャン・ラヴの名前が刻んである、黒いかなり柔らかめのピックでした(試しに弾いたら弾きやすかった!)

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