Mr.Win's Room

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2004年〜2012年に観たその他のコンサート

(目次)
2012年
矢野顕子TRIO featuring Will Lee & Chris Parker Billboard Live Osaka (8/24)
Jack Bruce / Char / 屋敷豪太 Billboard Live Osaka (8/1)

2011年
Jane Birkin 東京国際フォーラム (11/25)
Summer Sonic 2011 大阪会場 (8/13)

2010年
ヴァイオリン協奏曲ニ長調(チャイコフスキー) vl:松田理奈 高槻現代劇場 (11/28)

2009年
Simon and Garfunkel 大阪ドーム (7/13)

2008年
Sheryl Crow 大阪厚生年金会館 (12/10)

2006年
大野愛果 hillsパン工場 (6/29)
Jimmy Scott ブルーノート青山 (3/19)
近藤房之助 ブルーノート大阪 (3/9)

2005年
Daryl Hall & John Oates (3/15) 大阪厚生年金会館

2004年
大野愛果 hillsパン工場 (5/6)



2012年
矢野顕子TRIO featuring Will Lee & Chris Parker Billboard Live Osaka (8/24)

久しぶりに観た矢野さんのコンサート。1st、2ndとこの日のステージを2回観ました。
基本的にはBillboard東京と同じセットリストのようで、「こんなところにいてはいけない」、「いいこ いいこ」など日本語の曲も登場。
矢野さんやウィル・リーの演奏は勿論凄いのですが、クリス・パーカーのドラミング、凄すぎる!!
あれだけ速く正確に、しかも時折変則なリズムまで織り込むんだからなぁ。
1ステージ目はウィルの最前テーブルで、2ステージ目はステージ真横からクリスの超絶ドラムをしっかりと観ることができました。

ラスカルズの"People Got To Be Free"が聴けて嬉しかった反面、いつもの定番曲("ひとつだけ"とか"電話線"とか"在広東少年"とか"ごはんができたよ"とか)が全く無かったのは残念。(知らなかったのですが、この3人で演る時は、いつもの曲はあんまり演らないようですね)

その辺の曲は、またソロ・コンサートで聴きたいと思います。



Jack Bruce / Char / 屋敷豪太 Billboard Live Osaka (8/1)
先日ビルボード大阪まで観に行ったジャック・ブルース/Char/屋敷豪太 “Absolute Live Japan!!”!
クリームの曲ばかり約90分ほどの熱演!セットリストは以下の通りでした。

1. Stepping out
2. N.S.U.
3. Crossroads
4. Politician
5. I’m so grad
6. Badge
7. We’re going wrong
8. Sunshine of your love

アンコール
9. White room

いや〜、まさかこれだけクリームばかり聴けるとは!
"I'm so glad"からの流れがとにかく良かった!"Badge"や"Sunshine of your love"、アンコールの"White Room"など代表曲は一通り演奏され、ジャック・ブルースも思ったより声が出ていました。
良かったのは、セットリストからも分かるようにCharさん、屋敷さんがひたすらジャック・ブルースに敬意を表して脇役に徹していたこと……といっても大人しかったわけではなく、Charさんの流れるようなギタープレイには「すごっ!」と思わされました。
全体的にスローテンポにブルージーになっており、この辺は高齢のジャックに配慮したのだと思います。ただ、スローなムードすらも大人の余裕として感じさせる辺り、さすがはジャック・ブルース。屋敷さんのリズムもいい音でした。
MCは殆どありませんでしたが、ジャックを紹介する際、Charさんが"From England"と言ってから"Sorry, not England. From Scotland!"と言い直していました。(イングランドとスコットランドはやっぱり違う!)
2つ隣に座っていた客が異様にうるさかったのを除けば、大満足のライヴでした。一緒に行った仲間が「クラプトンより良かった!」と帰りに言ったら、同じくビルボード帰りの見知らぬ方が思わず笑って「そうですよね!」と同調していたのには笑った。




2011年
Jane Birkin 東京国際フォーラム (11/25)
東京国際フォーラムホールCにジェーン・バーキンのライヴを観に行きました。
久し振りの国際フォーラム。今回はセルジュ・ゲンズブールの作品を歌うというコンセプトのコンサート。
バックはピアノ、ホーン、バイオリン、ドラムというシンプルな構成で、ジェーンは胸元が開いた白いシャツを着て登場。
余程自分に自信がないとあの歳でああいう衣装は着れないと思う。
"馬鹿者のためのレクイエム"(Requiem Pour Un Con"から始まり、時にセルジュとの思い出も語り、曲によっては客席に降りてきたりの約20曲。
序盤は声が出ていないようにも思えたんですが、数曲やると安定してきて、あのフレンチポップ独特のムードに浸れました。
事前にセットリストが配られており、恐らく同じ順番・内容だったと思うんですが、特に良かったのは"さよならは早すぎる"("Con C'est Con Ces Consequences")、"別離の歌"("Une Chose Entre Autres")かな。さすがに、"Je T'aime,...Moi Non Plus "は演らなかったなぁ(笑)



Summer Sonic 2011 大阪会場 (8/13)
サマーソニック2011初日(@大阪)に行ってきました!
2時過ぎ頃、友人とJR桜島で待ち合わせ、シャトルバスで会場入り。猛暑の中いや〜、混んでる!
到着時にはメインステージで見知らぬ海外アーティストがマーヴィン・ゲイの"Let's Get It On"をちょろっとカヴァーしていました。
メインステージは、1組終わるたびにABC放送のアナウンサーが登場し「熱中症に気を付けてください」「物を投げないでください」「ダイブしないでください!」「今日はサマソニ@大阪史上、最大の動員数です!」などアナウンス。

そしてまず最初の目当てマキシマムザホルモンの出番に。
どんなライヴなのか興味があったのですが、始まると同時に、前方に客が押しまくり、ファンがダイブするわ、くるくる回るわ。こういうノリなのね(笑)
結局流れに任せていたら観客エリアをしきるライン(ステージ中央から伸びているライン)まで行ったのでステージはよく見えたのですが、う〜ん、音楽を楽しむというよりもただノリを楽しむタイプのステージでした。
ファンの盛り上がりが凄い割に、ステージパフォーマンス自体は大人しかったのが印象的。好きな曲"爪爪爪"を演らなかったのは残念!

マキシマムの後、ドリンク+やきそばを購入。
ポカリ250円ってぼったくりだよなぁ。。&ドリンク購入の列、長すぎ(笑) 改めてウドーストックって、本当に(ある意味)神がかったイベントだったなぁ。
並んでいる最中からメインステージはYUKIが登場。
叫んではいるのだけど、たまに声が裏返ってしまったり、低音が息苦しい感じだったり、音量が安定せず。声量はかなりある印象を受けていたので意外。
調子が悪かったのか!?近くの人も、同じようなことを言っており、ドリンク待ちの行列ではこぞって不評でした。

その後、個人的に最大のお目当てP.I.Lを観に行ったのですが休憩タイムが長かったせいで遅刻。
あとから知りましたが、いきなり"(This is not a) Love Song"を演ったらしい!聴けなかったのはこの日1番の悔いです。
それでも動くジョン・ライドンが観れたこと、そしてそのライドンがしっかり声が出ており、その日観たどのバンドよりも格好良かったのには驚きました。
今ではイギリスの誇るコメディアンでもあるジョンの生き方、好きだな〜。

友人がX Japan目当てだったので、後ろ髪を引かれつつ、P.I.Lの途中でセンターに。
"Rusty Nail", "紅", "X"はやっぱり盛り上がりました。私は特にXのファンではないですが、この3曲は知っています。そういう曲があることは凄いと思うし、なんだかんだで盛り上がっていました。一生のうち二度とやらないであろうXジャンプも、やったし(笑)。唯一残念だったのは、お気に入りの曲"Endless Rain"が聴けなかったこと。この曲は凄く綺麗な曲だと思う。
Toshiの声質は個性的だし、Yoshikiのドラミングも、「よくまぁここまで出来るな」と思う。(ちなみに、Yoshikiは1曲目の時点で既に上半身脱いでいた)
そういえば、マキシマム・ザ・ホルモンが「カレーが辛いから帰っちゃう」だの「シャワーが熱いから帰っちゃう」だのと、Yoshikiを意識したMCで笑いを取ってたなぁ。
途中、「HideとTaiji、それに東北の震災で亡くなった方のために1分間黙とうしてください」というYoshikiの言葉で、黙とうも有り。(Yoshikiのシャウト気味の"黙とう!"という叫び声は、"木刀!"にしか聞こえなかった(汗))
"紅"は、以前はHideのギターとYoshikiのピアノをバックに、Toshiがスローに歌ってから「く〜れないだ〜っ!」という流れだったと思いますが、今回はSUGIZOのバイオリンとYoshikiのピアノがインストであってから「く〜れないだ〜っ!」という流れでした。
途中で"We're~~"、"X"というコール&レスポンスがあったが、Yoshikiの"We're"の(がなるような)言い方に、後方客からは笑いも。こういう(狙っているかどうかは別として)コメディ・センスがあるところもXの強みだと思います。

会場で思ったのは、Xだけ目当てな熱心なファンと、サマソニ自体のノリだったりレッチリだったりを観に来ているファンの間に大分温度差があったということ。
ロック・オデッセイの時のB'z稲葉のような感じです。ただ、あの時と違ったのは「どんなステージになるんだろう?」という興味はファンじゃない人も持っていて、いざ観たら、なんだかんだで楽しめたということ。
Xジャンプだったり、"く〜れないだ〜っ!"だったり定番を持っているのはやっぱり強みです。あとはYoshiki失神という流れを期待していたのですが、想像以上に真面目なステージで、そこはイメージと違った。(僕の勝手なイメージでは、開演時間は必ず遅れる&最後、Yoshikiが失神するというのが、X Japanだった)

Xが終わり、大トリはレッチリ。これは後方で観ました。
レッチリは1曲1曲をしっかりと聴いたことはなく、知り合いが作ったベスト盤みたいなものをダラダラと聴いたぐらいで。
ただ、ウッドストック94での(ディランへのオマージュの)被りものをした件などは知っていたので興味はあったのですが、正直退屈でした。
「ラップロックはたま〜にBGMで聴くぐらいでいい」という結論を得て友人とともに途中で帰宅。

総評として、P.I.Lを少しだったけど観れて良かった。1人で来てたら最初から最後まで観たんだけどな〜。Xも面白かったから良しとします。




2010年
ヴァイオリン協奏曲ニ長調(チャイコフスキー) vl:松田理奈 高槻現代劇場 (11/28)

漫画「のだめカンタービレ」でも使われていたチャイコフスキーを代表する作品"ヴァイオリン協奏曲"。
どこを切り抜いてもメロディアスという物凄い作品ですが、同時に高いヴァイオリン・テクニックが味わえる作品でもあります。
で、この公演。結論から言うと、松田さんのテクニック凄かった!
まず第一楽章最初の独奏。提示部序盤の凛とした音に程良いヴィブラート。そして徐々にテンポアップしてオーケストラとの掛け合い。第三楽章序盤の激しいリズムと小刻みな演奏、そしてオーケストラが弾ける第三楽章ラスト直前は鳥肌もんでした。
曲自体の緩急もありますが、気合というか迫力というか。合わさって気迫というか。それが凄い伝わってきて。
曲そのものの魅力もあって、ぐいぐいと引っ張っていく力が凄かったです。

松田さんは、いわゆる美人ヴァイオリニスト。舞台栄えする人だけに、全身を使って演奏するヴァイオリンはまさにうってつけの楽器。
躍動感のある演奏は勿論ですが、演奏から演奏の合間、指揮者と息を合わせつつ、ステージに仁王立ちして客席を見る凛々しさは非常に存在感がありました。
時に繊細で、時に居合い斬りのようなヴァイオリンを聴きながら、思わず「ヴァイオリンってこんなに格好良い楽器だったのか!」なんて今更ながら再認識。
もう最初から最後まで、自然と体がリズムを取ってしまって、あっという間に終わってしまった、という具合でした。

この曲、非常に有名ですが、私は長いこと第1楽章(の第1主題の部分)しか知らず、名曲喫茶・柳月堂で初めて全貌を大音量で聴いた時は鳥肌が立ちました。
その時聴いたのは独奏:ヤッシャ・ハイフェッツでシカゴ交響楽団、ライナー指揮による盤だったのですが、優雅なテンポ、激しいテンポ(第3楽章は大興奮)と緩急抜群の独奏ヴァイオリン、独奏ヴァイオリンと管弦楽器による掛け合いなど30分ぐらいあるのに、一瞬もダレない。もう圧倒されました。

初めて買ったのは独奏:ギドン・クレーメル、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロリン・マゼール指揮の盤で、その後色々と買いましたが、現在一番気に入っているのは独奏:チョン・キョンファ、モントリオール交響楽団、シャルル・デュトワ指揮による盤。
持っている他の演奏は「勢いがあるけど演奏が多少雑」、あるいはその逆のもの、あるいはテンポが若干乱れているものもある中で、この盤だけは安定感抜群。音のバランス、躍動感、細かい音も全部しっかりと拾えていてトップクラスの録音じゃないかと思います。
ですが生ということもあり、音も演奏も、この公演の方が良かった!改めてチャイコフスキーのファンになりました。

なお、シューマンのミサ ハ短調は、地元・高槻の市民合唱団の皆さんによる合唱。
お客さんの大半は、こちらの合唱団のご家族・関係者だったようで、演奏終了後も盛大な拍手が。和やかで良い感じでした。


〜以下、ヴァイオリン協奏曲の簡単な紹介〜
チャイコフスキーはヴァイオリン協奏曲を生涯で1曲しか作曲していませんが、それが今回演奏されたヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35。
ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの同ジャンルの作品と並んで「4大ヴァイオリン協奏曲」と呼ばれています。
1877年、結婚生活が破綻し精神的に疲れていたチャイコフスキーは、ロシアの妻の下を離れ、しばらくヨーロッパに移住。
本作は、そんな時期、78年にスイスで1ヶ月で書かれたもので、作曲の動機となったのは弟子経由で聴いたスペインの作曲家ラロの「スペイン交響曲」(1875)と言われています(ただし諸説あり)
新鮮で、軽快で、サビの利いたリズム。すばらしい和声付きの旋律。
チャイコフスキーは独奏ヴァイオリンと管弦楽のために書かれたスペイン交響曲を聴いて、ラロが、ドイツ人のようにトラディッショナルなスタイルよりも、より音楽の美しさを際立たせることを重視している姿勢に影響を受けたそうです。

当初、ヴァイオリンの名手レオポルド・アウアーに献呈したものの演奏不可能と拒絶され、その後、アドルフ・ブロツキーが独奏。初演は酷評を受けたものの徐々に評価が高まり、アウアーの弟子たちにも演奏されて名曲の地位を確立したという経緯があります。
周囲の酷評にひるまずに演奏を続けたブロツキーにはロック・スピリットを感じます(笑)



2009年
Simon and Garfunkel 大阪ドーム (7/13)

1, Old Friends/Bookends
2, A Hazy Shade of Winter
3, I Am a Rock
4, America
5, Kathy's Song
6, Hey, Schoolgirl
7, Be Bop a Lula(The Everly Brothers cover)
8, Scarborough Fair/Canticle
9, Homeward Bound

-休憩-

10, Mrs. Robinson (includes Not Fade Away)
11, Slip Slidin' Away (Paul Simon song)
12, El Condor Pasa (If I Could)

-Art Garfunkelコーナー-
13, Bright Eyes (Art Garfunkel song)
14, A Heart in New York (Art Garfunkel song)
15, Perfect Moment / Now I Lay Me Down To Sleep (Art Garfunkel song)

-Paul Simonコーナー-
16, The Boy in the Bubble (Paul Simon song)
17, Graceland (Paul Simon song)
18, Still Crazy After All These Years (Paul Simon song)

19, The Only Living Boy in New York
20, My Little Town
21, Bridge Over Troubled Water

-Encore-
22, The Sound of Silence
23, The Boxer

-Encore2-
24, The Boxer

(reprise)
25, Leaves That Are Green
26, Cecilia〜バンド紹介〜Cecilia

S&Gが来日するのは恐らくこれが最後だろうなぁ、と思いつつ行った大阪ドーム。
"Mrs.Robinson"、"Sound of Silence"、"Bridge Over Troubled Water"、"America"、"El Condor Pasa"、"Scarborough Fair"といった代表曲が聴けたらいいなぁと思っていたら全部やってくれました。
それだけではなくポールのソロからも"Graceland"など演ってくれて、"Mrs.Robinson"では"Not Fade Away"のカヴァーも飛び出すなどなんとも美味しいセットリスト!
ステージパフォーマンスで沸かせるタイプのアーティストではないので、じっくりとレコード通りのクオリティーで歌われる曲に聴き入った2時間でした。

ポール・サイモンは作曲家としても素晴らしいですが、ヴォーカリスト、アレンジャーとしての才能も大好きで。
特にブライアン・ウィルソンのトリビュート・コンサートで彼が歌った"Sufer Girl"は絶品でした。
なので、あと1度ぐらいはソロでアコースティック・ツアーでもやって欲しいなぁ。



2008年
Sheryl Crow 大阪厚生年金会館 (12/10)

1, God Bless This Mess
2, Shine Over Babylon
3, Love Is Free
4, A Change Would Do You Good
5, Leaving Las Vegas
6, Strong Enough
7, Can't Cry Anymore
8, Steve McQueen
9, Motivation
10, My Favorite Mistakes
11, Gasoline
13, Run Baby Run
14, Detours
15, If It Makes You Happy
16, Out Of Our Heads
17, Soak Up The Sun
18, Everyday Is A Winding Road

-Encore-
19, I Shall Believe
20, All I Wanna Do
21, Higher Ground

シェリル・クロウは"Strong Enough"と"My Favorite Mistakes"が大好きで。
当日券狙いで厚生年金会館に行きました。

↑のセットリストは他のウェブサイトにあったのですが、当日は開演前に"I Can Hear Clearly Now"がかかっておりライヴのどこかで歌っていたと思うのですが……違ったのかな?
あと"Gimme Shelter"もどこかで歌っていたような。
"Strong Enough"と"My Favorite Mistakes"以外にも"If It Makes You Happy"、"Everyday Is A Winding Road"などヒット曲が聴けて満足!




2006年
大野愛果 hillsパン工場 (6/29)

大野愛果 with 竹井詩織里
1, Play That Funky Music (Wild Cherry)
2, きっともう恋にはならない
3, I'm crazy for you
4, Reach for the sky
5, Shadows of Dreams
6, Blue Umbrella

POTATO GIRLS (大野愛果 & 竹井詩織里 & 岡崎雪)
7, Thursday Night (新曲)
8, Best of My Love (Emotions)

-encore-
20, つながり
21, Sound Your Funky Horn (KC & The Sunshine Band)

↑のセットリストは大野さんが出演した部分のみですが。この日の大野さんはライヴ中盤から登場。
ファンキーなギターが流れ、竹井さんの「では、ここで今日の素敵なゲストを紹介したいと思います。大野愛果さん!」という紹介で出てきた途端、Wild Cherryの"Play That Funky Music"をソウルフルに熱唱!

この後のMCでは、"君を知らない街へ"は点滴を打ちながらデモを作ったというエピソード披露。
そして1曲挟んで"Shadows of Dreams"から"I'm crazy for you"!
アレンジは"Shadows of Dreams"と同じですが、疾走感は若干足りなかったかなぁ。

この次に登場したのが「小松未歩のリクエスト」と前置きして歌われた"Reach for the sky"!
これは大野作品の中で特に好きな1曲。しかも、アコースティック・ヴァージョン!
"Secret Garden"収録の打ち込みが強いアレンジよりも良かった!ファルセットは若干キンキンし過ぎな部分もありますが、しかしこの曲が聴けたのは嬉しい。

さらにはしっとりと始まった"Shadows of Dreams"!
これはアルバム"Shadows of Dreams"と同じアレンジ。これは、非常に声が出ていました。

この後、"Blue Umbrella"(Field Of Viewの"青い傘で"の英語Ver)まで飛び出て(ノリノリのロック・ヴァージョンで、Field Of Viewに近い演奏)、扱い的にはゲストというよりも真打ち的なもの。
実に9曲も歌ってくれたのは嬉しい限り




Jimmy Scott ブルーノート青山 (3/19)
ジャズ界のレジェンド……というよりも、ルー・リードが好きなアーティストとして挙げて、ゲスト参加してもらっていることで知ったのがジミー・スコット。
アルバムも殆ど聴いたことなかったのですが、高齢でそうそう来ることも無いだろうと、一応行ってみた、という感じです。
9時過ぎに始まったライヴは、最初ジミー以外のメンバーによるインストゥルメンタルでスタート。
少しして登場したジミーは、80歳ということで、当たり前だけどおじいちゃん。2列目なので皺までよく見えました。
中央の椅子に腰掛けて歌い始めた声は、ルーのCDで聴いたとおり。
"How much do I love you?"という歌詞があった曲は、女性への狂おしい愛を切々と歌ったマイナー調の曲で、結構惹かれるものが。
ただ、ぶっちゃけてしまうと「無茶苦茶感動した!」という程ではなく、ルーやレイ・チャールズ、マドンナなどが絶賛している理由はイマイチ分かりませんでした(……今のところは)

なおブルーノートのページによれば、メンバー編成は下記の通り。
ジミー・スコット(ヴォーカル)
T.K. ブルー(サックス、フルート)
アーロン・グレイヴズ(ピアノ)
ヒラード・グリーン(ベース)
ドウェイン“クック”ブロードナックス(ドラムス)
客席から見て左から順番に、ピアノ、ジミー、ウッドベース、サックス、ドラムという並びでした。



近藤房之助 ブルーノート大阪 (3/9)
世間一般で近藤房之助というと宇徳敬子とデュエットしてた人とか、踊るポンポコリンを歌ってた変なおじさんといったイメージなんだろうけど、この日はジャパニーズ・ブルーズマンとしてのライヴ。
個人的には、彼の曲やカヴァー・センスは好きなわけじゃないのですが、インタビューなんかを読むと結構共感できることが書いてあって。
例えば、「俺がこだわりをもって、敢えてマネにならないようにアレンジを加えたブルーズをやるとするじゃない。そうすると必ず"クラプトンっぽいですね"とか言う奴がいるんだよ。ああいうのはムカつくね」みたいなことを語ってたことがあって、これなんか凄く共感できる言葉です。

何かしら感想なり評論を言う人の中で、例えばトーキング調の曲があると必ず「Dylanみたいですね」という人。
恐らく、こういう人が1962〜3年頃にいたら、多分Dylanを聴いてこう言ってると思う。
「ウディ・ガスリーっぽいですね」

で、肝心のライヴ。
正直言って、格好良かった。期待以上でした。ギタリストがまたノリノリで上手くて。近藤さん(なんかこの呼び方、新撰組みたいですね(笑))も、情感たっぷりの笑顔の表情でノッてるんですよ。"Knockin' On The Heaven's Door"のレゲェ調のカヴァーなんて、クラプトンのライヴよりも良かった。
シャウトとかは、声が細くてイマイチだったけど、"あぁ、○○のカヴァーだ"と感じさせない内容でした。



2005年
Daryl Hall & John Oates (3/15) 大阪厚生年金会館

1. Maneater
2. Let Love Take Control
3. Man On A Mission
4. I'll Be Around
5. Say It Isn't So
6. Don't Turn Your Back On Me
7. Used To Be My Girl
8. She's Gone
9. You Are Everything
10. One On One
11. Love TKO
12. Sara Smile
13. I Can't Go For That
14. You've Lost That Lovin' Feeling

(encore)
15. Kiss On My List
16. Private Eyes

(2nd encore)
17. Out Of Touch
18. You Make My Dreams

2年前に行こうかどうか迷って、結局、行かなかったので初めてのホール&オーツ。
今回も直前まで行けるかどうか分からず、当日券目当てで厚生年金会館へ。
当日券は3階席でしたが最前列のど真ん中だったので、ステージはよく見えました。
驚いたのは3階も最初から総立ちだったこと。人は殆どいなかったのですが、みんな立ってノッていました。
ライヴですが、殆どダリル・ホールがメインと考えて良い内容。ジョンはずっと脇に控えていたのですが、いつもあんな感じなんでしょうか?(殆どの曲のリード・ヴォーカルがダリルというのもあると思うのですが)
ストーンズで言えば、ミックのソロにビル・ワイマンが参加してる……みたいな雰囲気(笑)
ちなみにダリルはギターは全曲を変えており、曲によってはキーボードも多少演奏。キーボードは適当に弾いてから曲のイントロに入り、その辺りで弾くのを止めてマイク・スタンドの前に戻るというパターンが多かったです。声は多少枯れ気味で、高音はちょっとキツそうでした。

印象に残った曲ですが、アンコール2曲目で演奏された"Private Eyes"は勿論良かったけど(あの手拍子こみで!)、"Man on a mission"が一番良かった。新作からの曲もいくつか演っていました。ただ、(曲紹介のMCはあるものの)特に演出とかはなく淡々と歌うだけだから、熱心なファンじゃないと中だるみは否めないかなぁ。
開演前はずっとマーヴィン・ゲイがかかってたんですが、ダリルの歌唱でも、似たような歌い方してる部分があって「あぁ、こういう影響もしっかり受けているんだなぁ」というのを感じました。

ところでブライアン・ウィルソンの時にあったオーケストラピットが今回もあり、客との距離が若干。こういったライヴでは無くすことできないのかなぁ。
ホールはオーケストラピット前方まで出てきて演奏いましたが、臨場感は若干薄かったです。
なおプログラムは2000円で、内容は殆ど写真だけ。他にはTシャツやマグカップなんかも売ってました。。




2004年
大野愛果 hillsパン工場 (5/6)

ジャズがテーマのライヴでしたが、コテコテのジャズというよりもポップな選曲で、"ヂザフィナード"、そして大野愛果さんが"イパネマの娘"を歌うなどボサノヴァからの選曲もあり、アンコールではポール・マッカートニーの"My Love"も登場しました。


(制作:木戸涼)

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