Mr.Win's Room

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Jackson Browne

大阪厚生年金会館 2004年4月27日

-setlist-
1. The Barricades Of Heaven
2. Looking Into You
3. The Road And The Sky
4. For America
5. Here Comes Those Tears Again
6. Alive In The World
7. Somebody's Baby
8. These Days
9. Late For The Sky
10. I'm A Live
11. The Crow On The Cradle
12. Cocaine
13. Too Many Angels
14. Running On Empty

(休憩)

15. For Everyman
16. Jamaica Say You Will
17. Farther On
18. Sleep's Dark And Silent Gate
19. Your Bright Baby Blues
20. Linda Paloma
21. Before The Deluge
22. Doctor My Eyes /About My Imagination
23. Shaky Town
24. Poor Poor Pitiful Me (ウォーレン・ジヴォンのカバー)
25. Mohammed's Radio (ウォーレン・ジヴォンのカバー)
26. Sky Blue And Black
27. Call It A Loan(途中で中止)
27. My Stunning Mystery Companion
28. Take It Easy

(encore)
29. The Pretender


【感想】
前年の来日公演は見逃した私にとって、初のジャクソン・ブラウン・ライヴ。
前売りはすでに完売で、電話したところ、「当日券は、大阪初日は出るが、2日目は出ない」とのことだったので、急いで会場に行き、なんとかチケットを入手。そして入場。

グッズはTシャツが4種類売ってました(全て3500円)が、パンフ類はありませんでした。あとは、CD販売。
ひとしきり覗いた後、会場内へ。
私の席は、1階の後ろから2列目のど真ん中でした。
厚生年金会館はあまり大きくなく、しかも最後列は録音機材などで客席ではなかったので、なかなか良い席でした。
何しろど真ん中だったので、非常に見やすかったです。
ステージ上には、アコースティック・ギターがズラリと並んでおり、客席から見て、少し右よりにキーボード(ピアノ)が。

開演時間を迎え、ジャクソン登場。
「コンバンハ、大阪」みたいなことを言ったのかな?、細かい部分は忘れてしまったのですが、日本語も使ってました。
無造作にアコースティック・ギターを選び、"The Barricades Of Heaven"が始まり、その後も、1曲終わる毎に、ギターを選んでは、演奏。(曲によっては、ピアノ)
ギターの弾き語りでは、ジャカジャカとストロークしながらも、5弦、6弦を単音で出して(←くっきりとした音だった)、流れるような、しかしメリハリの効いた演奏を聴かせてくれました。

ただ、このライヴで一番印象に残っているのは客の野次の汚さ。それに尽きます。
このツアー、ステージに立つのはジャクソンだけで全て弾き語り。しかもセットリストは事前に決められておらず、その場のノリで客のリクエストに応えることもあったので、1曲1曲終わるたびにリクエストが物凄い。これには、さすがにジャクソンも苦笑していました。

それだけなら良いのですが、「儲かりまっか〜!」とか「あんたそんなに儲けてどうすんねん!」とか後方左側の酔っ払ってる(としか思えない)オヤジが、曲中もウルサく騒ぐものだから、徐々にジャクソンの機嫌も悪めに。
後半の"Call It A Loan"の時、ある観客が叫び声を上げたため、ジャクソンが遂にキレて演奏を途中で中断。
「ごめんね。でも、演奏中に叫ばれると集中出来ないんだ。アメリカのある州ではライヴの最初から最後まで叫びっぱなしっていう会場もあるけどね(笑)」といった感じのこと言っていました。

個人的には「ジャクソン、よくここまで我慢してたよな〜」と思います。というか、なんで迷惑行為をしている観客を、係員がいながら退去させなかったのか不思議です。
さすがに曲が中断された直後はシーンとしていたのを覚えています。

曲では、"Take It Easy"をアコースティックギターで、立って弾き語るジャクソンの姿をはっきりと覚えていますが、なにせ、これ以前にもこれ以後にも、ここまでひどい観客は観たことがなく、あらゆる印象をそっちに持っていかれたライヴでした。

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(制作:木戸涼)

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