Mr.Win's Room

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Eric Clapton

JAPAN TOUR 2003
埼玉スーパーアリーナ 2003年11月23日
武道館 2003年12月3日
武道館 2003年12月9日


-setlist-
1. When you got a good friend~Crossroads
2. I Shot the sheriff
3. Bell Bottom Blues
4. Reconsider Baby
5. Can't find my way home
6. White room
7. I Want A Little Girl
8. Got my mojo working
9. Hoochie coochie man
10. Change the world
11. Kind hearted woman
12. Badge
13. Holy Mother
14. Lay Down Sally
15. Wonderful tonight
16. Cocaine
17. Knockin' on heaven's door
18. Layla

(encore)
19. Sunshine of your love
20. Somewhere over the rainbow
(セットリストは埼玉スーパーアリーナでのもの)


【感想】
クラプトンの今回の来日公演は、広島からスタート。
丁度、ニール・ヤングが来日最終公演を演っていた11月15日からスタートしました。
広島の後は、大阪公演が行われ、関東初日となったのが、今日の埼玉公演です。
予め、ファンサイトでセットリストを調べたところ、初日には大好きな"My Father's Eyes"、"White Room"、"I Shot The Shuriff"を演っているということだったので、急遽、行くことを決めました。(恐らく、12月に同じ会場でスティービー・ワンダーも観るので、その下調べも込めて)
ところが、どうやら2公演目の大阪公演以降は、"My Father's Eyes"は無くなり、セットリスト自体の曲数も縮小ということで、これは残念。

でも、やはりクラプトン。初めて聴けた曲も多く非常に楽しめました。
編成はシンプルに5人。Chris Stainton(キーボード)、Steve Gadd(ドラム)、Nathan East(ベース)、Andy Fairweather Low(ギター)、そしてクラプトン。

"When you got a good friend"から始まり、その後、流れ込んだ"Crossroads"はロバート・ジョンスンの名曲。
初めて聴けたのでまずここで嬉しくなったのですが、演奏は(座席のせいか)どうも薄いというか、あまり厚みは感じられませんでした。
これは、客席が静かだったこともあるのかも。ギター・ソロもすぐ終わってたし。

でも、次の"I Shot the sheriff"はやはり興奮しました。
ボブ・マーレィの名前を一躍広めることに一役買った曲ですね。
これも初めて聴けたのですが、クラプトンのヴォーカルも気合入ってました。
"Bell Bottom Blues"、"Reconsider Baby"と演った後、見所の1つブラインド・フェイス時代の"Can't find my way home"。

今回は、アコースティック・ナンバーが少なく、クラプトンもエレクトリック・ギターを持つ時間が長かったのですが、この曲はアコースティック(エレアコ)。
メイン・ヴォーカルはネーザンが担当していました。

そして"White room"!!
これも初めて!!今までCDで聴いていた色々なライヴと比べ、シャウトが足りない気がしたのですが、聴きたかった曲だけに満足。
ただ、客席がシーンとしているのは、少し微妙だった・・(^^;)

"I Want A Little Girl"、"Got my mojo working"、"Hoochie coochie man"とブルージーに歌い、定番"Change the world"。
ここでのアコースティック・ソロは、前回来日時に横浜アリーナで観た時の方が良かったです。
ロバート・ジョンスンのカヴァー"Kind hearted woman"まで登場した後、これも定番"Badge"。

個人的には、この次の"Holy Mother"がとても美しかった。"August"に収録された、ザ・バンドのリチャード・マニュエルに捧げられたタイトル通りホーリーな曲です。昔はよく歌っていたようですが、最近はあまり演ってない曲でした。(この次に演奏された"Lay Down Sally"も)
久々、という感(私にとってはこれも初ですが)があり、キーボードが特に神聖な雰囲気を高めており、良い演奏でした。
ハイライトだと思います。

"Wonderful tonight"、"Cocaine"は、前回の方が良かったなぁ。
"Cocaine"は、近くで誰も"Cocaine!"の部分を歌っていなかったのですが、私は歌わせてもらいましたよ。
ディラン・ファンとしては、"Knockin' on heaven's door"まで登場したのは嬉しい限り。
でも、やはりこの曲はディランがベストです。

"Layla"以降は曲順も含め、前回と一緒。
いくら何でも、順番ぐらい変えりゃ良いのに、とも思いましたが、きっとこの曲順がショーとしてはベストなのでしょう。
"Over The Rainbow"じゃなくて他のトラディッショナル・ソングを歌ってくれても良かったかなぁ。

なんだかんだ言って、初めて聴けた曲には素直に感動しました。
3日間行きましたが、最初に行ったさいたま公演が(最初のインパクトもあり)一番印象に残っています。


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