Mr.Win's Room

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岡村靖幸

"フレッシュボーイTOUR"
Zepp Tokyo
 2003年10月14日


-setlist-
一部
1. いじわる
2. 聖書(バイブル)
3. 生徒会長
4. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
5. Dog Days 〜 メンバー紹介 〜 Dog Days
6. カルアミルク
〜朗読〜
7. Super Girl
8. Water Bed
9. ターザンボーイ
10. Vegetable
11. (E)na
〜小休憩〜

二部
12. come baby
13. Punch↑
14. ステップ UP↑
15. マシュマロ ハネムーン
16. SEX
〜小休憩〜

三部
17. 東京ベイベ〜(即興1)
18. 友人のふり
19. はじめて
20. だいすき
21. 東京ベイベ〜(即興2)
22. イケナイコトカイ
23. マシュマロ ハネムーン〜"Co' mon"
24. 家庭教師
〜メンバーによるメンバー紹介&"岡村さんっていい人です"な話〜

25. session(inc "愛の才能")
26. Out of Blue


【感想】
epic25に出演せず、表舞台には出てこないのか……と思われていた岡村靖幸さんの本格復活ツアー。
当日は、"まるで責めてるみたい"な"計算違いの"雨が降っていましたが、会場内は熱気むんむん。
観客で満杯だったこともありますが、熱狂的なファンが多いだけに、その情熱がひしひしと伝わってきました(1Fは立ち見だったし)

開演予定時間を20分程過ぎた頃から、待ちわびるファンの手拍子が。
35分ぐらい過ぎた頃、"だいすき"の子供の声など岡村作品のサウンド・コラージュが流れ、会場は、一挙に歓声と悲鳴、「靖幸〜〜!!」という叫び声に包まれます。
そして"いじわる"のイントロが!ステージに降りていた幕に揺れ動くダンサーの影が映り、会場のボルテージも最高潮に!
幕の向こうから「ユカはたしかに美人だ 僕のヒップにしゃがんで"うちに来ない?"と誘った」とヴォーカルが!
いきなり一番好きな曲!しかもオリジナルよりスピード感があって格好良い!
「愛されていたいならば」の辺りで 幕が開くとそこには岡村靖幸の姿が!
巷で言われているとおり、確かに太っていましたが、独特のダンスも健在。
マイクが割れる程のシャウトもロックしてて、個人的には痩せてる頃より格好良かったです。
そして、雪崩込むように"聖書"
ベースの紹介があったり、"Hey, hey, hey, Come on!!"と客席を煽ったりしていましたが、煽るまでもなく、客席は最初から勝手に歌いまくっていました(笑)
次の"生徒会長"では「ホーン!」と言ってソロを誘った後、ラップのようでもある言葉の渦!キーボード・ソロも良かった。
後半のうねるようなベースが流れる中、岡村さんがアコースティック・ギターを手に!
腕を振り落としストロークで演奏が始まったのは"あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう"!
この瞬間が最高にゾクゾクした!こんなに強烈なインパクトは、今年はストーンズ以来じゃないだろ〜か。
とにかく、"歌ってる"という表現じゃ物足りない。"叫んでる"という言い回しでもやっぱり物足りない。吼えまくってました。
で、負けないぐらい吼えてたのが観客。
1F席は、周囲全員、最初から最後まで歌える(歌詞も覚えてる)から凄い。
会社帰りのサラリーマンから、昔、お立ち台で踊ってただろうOLまで大盛り上がり。
それにしても、岡村さんのリズム・ギターは素晴らしい。特にラストのギター・ソロ部分は圧巻でした。

ここで少しスローに。"Dog Days"〜メンバー紹介(この時、岡村さんは引っ込んでいた)
ベース、キーボード、ホーン隊、ドラム、ダンサー、DJまでいました。

そして、この後が"カルアミルク"!!
前奏が始まった瞬間、観客席に大歓声が起こりました。
中盤で即興の岡村節も炸裂!
「あの男がそんなにいいのか!?君がそういう風に出るんだったら、俺はLP滅茶苦茶出すぜ!ライヴも滅茶苦茶やるぜ!その時に悪かったっつってももう、もう駄目だぞ!ベイベー!もう相手にしてあげないぜ!ベイベー!all right!それでもいいのか!?ベイベー!」
一緒に絶叫する観客。
「Thank You!どうも有り難う!」

この後、キーボードの女性が……
「こんばんは。今日はチョット雨降っちゃってるんだけど、来てくれて有難う。久しぶりのツアーも後二本になりました。
みんな今日も最後まで楽しんで下さい。今回のツアーのために、岡村さんが詩を書いてくれました。読みますので聞いて下さい」
(ここで詩の朗読。交差点で「ZEPPのライヴ、頑張れよ!」と言われた……という内容のものと、赤坂見附の売春婦の話だった)

この後も、ノンストップで演奏。ラップで包んだ野菜を、客席に投げ込んでいた"Vegetable"、合唱する観客に「やるね〜!」と応えていた"(E)na"などが終わり、ひとまず幕が閉じます。
そして10分程の休憩の後、"come baby"、「ね〜ね〜、岡村ってさ〜」という女性の声が聞こえ"Punch↑"
途中で「今戦争起きたらどうすんだよ!俺達に何が出来る!何が出来るんだよ!それなら結婚して、新婚旅行行こう!今すぐ沖縄でも何でもいいよ!早く家庭生活入りて〜よ!」と叫んでいたり。あとはひたすらにベイベッ!ベイベッ!ベイベッ!の連発(笑)

この二部の後、幕が降り、その幕の脇から、岡村さんが1人で登場。
まずは即興の"東京ベイベ〜"。
「東京ベイベ〜!お前等の熱い情熱で今日俺は酸欠気味だぜ〜。お前もそうなのかい?お前も酸欠気味なのかい?
でもこの苦しいって感じが生きてる証だぜ〜。OK、ベイベ〜!愛してる〜ぜ〜、お前のパンツを見るために俺はやってきたんだぜ〜!今夜そっと見せてくれるか〜い?ちょっぴりでいいんだぜ〜!ほんのちょちょちょちょっぴりでいいんだぜ!東京ベイベ〜!見してくれるんだったら……LP4枚出すぜ〜!おお〜〜!!東京ベイベ〜ィヤッ!」
次の"友人のふり"は、途中から観客による合唱。
この後、"はじめて"の後、遂に"だいすき"!!!
声を裏返しながらも、一生懸命歌ってくれる岡村さん&歌詞以外の"オォ〜オ"とかの部分まで一緒に歌える観客。
"ヘポタイヤ〜"の部分は無かったんですが、最高でした。

ソロ・コーナーの後は、再びバンドも入って、"イケナイコトカイ"や"マシュマロ ハネムーン"など。
"家庭教師"の後、バンドメンバーが、マイクを持って、「岡村さんは、7年前と同じバンドメンバーを今回呼んでくれました」とか「岡村さんは、メンバーに奢ってくれたり、ホントに素晴らしい人なんです」といった岡村賛美をした後、セッションに。
ここで、"ZEPPベイベ〜、ベイベ〜!"と掛け合ったり、川村真琴の"愛の才能"を歌ったり。
2F席に向けては「招待席だからって、ふんぞり返ってちゃ駄目だぜベイベ〜!分かってんだろベイベ〜!今夜、お前はもう業界関係者じゃないんだぜ!一人の男なんだぜ!分かってんだろ!ベイベ〜!いくぜ〜〜!!ZEPPベイベ〜!ZEPPベイベ〜!!」と絶叫していました。

全て終わったのは10時過ぎ。本当に白熱したライヴでした。観れて良かった♪


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