Mr.Win's Room

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Rolling Stones

 

"Licks Tour In Japan"
日本武道館 2003年3月10日

-setlist-
1.Jumping Jack Flash
2 You Got Me Rocking
3 Live With Me
4 Let It Bleed
5 No Expectations
6 Rocks Off
7 Everybody Needs Somebody To Love
8 Worried About You
9 Midnight Rambler
10 Slipping Away (Keith)
11 Before They Make Me Run(Keith)
12 Start Me Up
13 It's Only Rock'n'Roll
14 Rock Me Baby
15 Can't You Hear Me Knocking
16 Honky Tonk Women
17 Tumbling Dice
18 Brown Sugar

(encore)
19 Satisfaction


【感想】
(観た直後の感想)
伝説を観てきました。
メンバーの麻薬所持による逮捕歴のため、幻に終わった初来日・武道館公演から30年。
オールド・ファンの長年の夢だった武道館公演。
それだけに、始まる前から、他のライヴとは違う雰囲気がありました。
開演前、会場外のグッズ売場は、人、人、人の山。ちなみに、グッズは、ポスター数種類、Tシャツ(←武道館限定のもあったらしい)、プログラム等です。
会場内も、熱気が満ち溢れており、開始前から立つ人も多く、ブルース・ナンバーのBGMにリズムを取る人も沢山。
私も一緒に踊ってました(笑)で、BGMが終わる度に、拍手や歓声が起こるのです。
で、曲が終わってもストーンズが現れないので、チョットため息も起こる(笑)
こういうムードのライヴは初めてです!!

私は、アリーナAブロックの中央寄りだったので、思ったよりも観やすく、良い場所でした。
ライヴ・スタートは、予定よりも40分程遅れた7時40分過ぎ。
「お待たせしました、もうすぐ開演です」というアナウンサーの後、ステージ後ろの方に、キースらしき人影が!観客席からどよめきが!
その後、暗転するステージ、悲鳴とも歓声ともつかぬ、凄まじい熱狂が頂点に達した時、"Jumpin' Jack Flash"のギターが突き抜けました!
と、同時に、ミックが元気良く飛び出し、踊り、観客を煽り立てます!
後は、もう・・・とにかくダンス・パーティーの始まりです。
頭を振り乱し、一緒に叫び、手を振り上げながら、ミックにのせられればいいわけです。 もう最高!
息つく間もなく、"You Got Me Rocking"!
"Hey!Hey!! You got me rockin'!"の部分で、拳を突き上げ、跳ねまくる。

この後、ミックから「今晩は。東京!また来れて嬉しい。(←ここまでは、前回の来日公演と殆ど一緒ですね(笑))武道館は初めてだね」と言って、大歓声が起こります。

続いて、"Let It Bleed"からの珠玉の2曲!"Let It Bleed"は、ミックもアコースティック・ギターを演奏していました!
続く"No Expectations"で、1度、スローになります。
ブライアン大好き!な私としては、グッとくるものがあります。
ブライアンのスライド・ギターのパートは、ロニーが座って、スティール・ギターを演奏し、再現していました!
そして、お次は、"メインストリートのならず者"から、"Rocks Off"!!
この曲も私は、初めてなので、狂喜乱舞です!
私の周りはみんな一緒に歌ってました!!
終了後、ミックが、「次は、昔の曲を演るよ〜!"Everybody Needs Somebody To Love"!!」と言った瞬間、オールド・ファンから、ウォ〜!という歓声が!
バックスクリーンも、ステージのミックやキースを、白黒映像で映していて、まさに、60年代にタイムスリップしたかのようです。
そう錯角させるほどにミックは若々しく、凄まじいアクションだった!しかし、今日のハイライトはこの後です!!
なんと!!ミックがキーボードの前に座って、"Worried About You"が始まったのです!!
かなりレアだぞ!!あの高音のヴォーカルから始まり、シャウトしまくり、一気に展開していく凄まじい流れが再現され、途中から立ち上がったミックのダンスも冴えまくります。
観客も、一緒に歌い、1つになったこの後!!!
鞭のように、バシッ!と入ったキースのギターに続き、ミックがブルースハープを!!!
70年代のライヴのハイライトの1つになっていた、"Midnight Rambler"だ!
会場は、凄まじいことになってます。
もう、歓声というより、悲鳴ですね。老若男女問わず、観客席から悲鳴の嵐!
ゆったりとしたペースから、さぁ!どんどん、ペースが上がってきた!!って、!!キースがこっちに来る!!!キースだ!キースだ!
ここで、Aブロック側から、キースッ!キースッ!の大歓声が沸き起こります!
しゃがんでポーズを取りながら、鋭いギターをビシバシ叩き込むキース!!格好良すぎ!!!
と、今度はミックだ!ミックが手拍子しろ!とばかりに、体をひねり、回転させながら、凄まじいダンスを見せる!
やっぱ、ミックも格好良い!!
そんな中も、後ろを見れば、チャーリーは、涼しい顔で、リズムを刻んでる!
やっぱ、チャーリーも格好良い!!バックで支えるロニーのギターも!ダリル・ジョーンズも、バーナード・ファウラーも、ボビー・キースも、リサ・フィッシャーも!凄い!!

凄まじい"Midnight Rambler"が終わった後は、バンド・メンバーの紹介。
例の如く、ボビー・キースのあたりから、ファンの歓声が大きくなり、リサの時は、「可愛いリサ・フィッシャー!新しいカツラも似合ってるね!」とかミックが日本語で言ってました。
ロニーの紹介の時、あまりにも拍手が大きいのに妬いたのか、ミックが「騒ぎすぎ!頭でっかちになっちゃうよ〜!」みたいなことを言ってました(笑)
そして、恒例の神様!仏様!チャーリー様!タイム(笑)
チャーリーが紹介されると、「チャーリー!チャーリー!」の大歓声!
照れるチャーリー(笑)キースやロニーもいつもの如く、チャーリーにお辞儀のポーズ!
そして、キース!!!もう、「キース!キース!」と叫びまくりました(というか、全員に叫んでましたが(笑))
今日のキースは、定番の"Slipping Away"と"Before They Make Me Run"。
武道館だけに、何か珍しい曲("Connection"とか)あるのかな?と思いましたが、無難な2曲でした・・・と言っても!私は、初めて聴くのでここでも、狂喜乱舞です!
キースは横浜を楽しみにしていると言っていたので、"You Got The Silver"や"Happy"も聴きたいです。
っていうか、キース、カッコ良すぎ!頭に鉢巻巻いて、渋く歌う姿は、本当に格好良いです。そうとしか言えない。
そういえば、ステージに投げ込まれた花束を持ったりしてましたね。キース。

そして、再びミック登場!"Start Me Up"だ!
大観衆が右腕を突き上げます!
続いて、黄金の流れ"It's Only Rock'n'Roll"が終わった後、これまたレア曲!"Rock Me Baby"!
ここでは、ボビー・キース大活躍!
更に、珍しい!"Can't You Hear Me Knocking"だ!
武道館で聴けるなんて!ここでは、ロニーが活躍してました!
この後は、怒涛のヒットメドレー。
"Honky Tonk Women"では、キースのキーボードの鍵盤・足叩きが無くなった代わりに、ミックとリサの絡みがありました。
"Tumbling Dice"でもミックが走る!走る!
実は、1階席の1番端の方は、今回の武道館の隠れた良席な気がします。
だって、ミックが凄い至近距離で来るんだから。
最後にも、キースが来た時に、シャツとかタオルとかのプレゼントを投げ込んでいる人がいましたからね〜。
"Brown Sugar"では、"I said Yeah! Yeah! Yeah! Hoo!!"の部分で、ジャンプしまくり、ノリまくり!

アンコールは、予想通り、"Satisfaction"。桜の花びら(?)を象った赤い花吹雪が舞い散る中、ミックが歌い、キースが弾き、ノン・ストップの最高のロックンロール・ショーの最後をしめました。
それにしても、ストーンズとは何と偉大なバンドなんだろう。そう感じずにはいられない凄いライヴでした。
ミックは、前回よりも明らかに動けている!声も凄い!
ストーンズは、ライヴをこなして良くなるバンドですが、アメリカでの公演をこなして、最高の状態で日本に来てくれたと思います!
まさに、歴史的な武道館公演でした!!


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