Epic25 代々木第一体育館 2003年2月22日 【感想】 行ってきました!エピック・ソニーの25周年記念コンサート!! いやぁ、行って良かったです。 まず、原宿についた途端、凄い人の波。 それが揃って代々木体育館に向かうわけです。(そういえば、近くではサーカスのキダムもやってたようです) 開演前にパンフレットを買おうと思ったら既に売り切れ(涙)でも、ネットでも買えるらしいので、そっちで買うつもりです。 会場は満員で、私は、アリーナCの前の方でした。 ただ、Cにもなると、ステージからは大分離れており、代々木体育館はやはりライヴ向きじゃないんじゃないの?と思いましたね。 基本的に縦に長くて、横幅が無いので(長方形的な作り)、ステージから離れている席だと、本当に豆粒状態なんですね。そういう点は、横浜アリーナに似ています。 開演は予定よりも20分程遅れた5時20分頃でしたが、最初は、バックバンドのメンバー紹介。 葛城哲哉、佐橋佳幸などエピック・ファンにはお馴染みの顔ぶれが登場します。 そしてトップバッターはラッツ&スター!まず鈴木雅之さんがステージに登場しランナウェイを歌いました。 すると、途中からトランペットで、桑マンが登場!喜ぶ観客。 MCで、「改めまして、今晩は。鈴木雅之です。そして、桑野信義です。今日は、エピックソニー25周年ということで、おめでとうございます。 そう。エピック・ソニーということなので、今日は2人だけですが、敢えて、こう言わせてもらいます。ラッツ&スターです!!」 このセリフで一気に湧く観客席。 鈴木さん「ところで、エピックソニーには、エピック・ロックと、エピック・ソウルという2つのジャンルがあって、色々なアーティストがいましたが、私達ラッツ&スターも、20年の活動の中で、エピック・ソウルを少しでも担うことが出来たのではないかと思っています。今でこそ、Jソウルというジャンルが確立されるようになりましたが、20年前は、全く新しいジャンルでした」 桑マン「でも、僕達、最初はアイドルだったんですよ(笑)」 鈴木さん「そうそう。だって、河井奈保子と一緒に、明星の表紙になったもんね!」といったコメントが(笑) この後も…… 鈴木さん 「僕等は、幼稚園の頃からずっと、一緒なんですよ」 桑マン「そう。家もすぐ近くでね。昔から一緒にやっていたんです」みたいな会話が。 で、何故か、桑マンのコメントの時には、普通のコメントでも、笑いが起こるので…… 桑マン「笑うところじゃないって。別に面白いこと言ってないでしょ」 鈴木さん「しかし、お前も色々とあったな〜」 桑マン「ね〜。シャネルズでデビューしてから、お笑いに行って・・・」 (ここでまた笑い) 鈴木さん「今日のために来てくれたんだよね」 桑マン「えぇ。大阪の時、お笑いとしての営業と被りまして・・・(笑)で、結局、そっちを取ってしまいました(笑) 明日も来たいんですが、スケジュールが色々とありまして・・・病院で検査が(笑)もう歳ですね(苦笑)」 鈴木さん「そんな桑野ですが、今日は、ミュージシャン桑野として来てくれました。もう1度、彼に拍手を!」 と、こんな具合で、会場を一気に盛り上げます。 で、この後、演奏されたのは、これも名曲「め組のひと」。 ここでまず、最初の総立ち状態に。 「め!!」の部分は、みんな、目にチョキの形で手を当てて、ノリノリでした。 そして、この後、"My Soul Sister!!"と紹介されて、鈴木聖美さんが登場しました! "TAXI"を一緒に演奏した後…… 鈴木姉「しかし、アンタ(桑マン)は変わらないわね〜」 桑マン「いやいや、そんなことないですよ」 鈴木姉「アンタ、昔はいい男だったわね〜」 桑マン「変わったってことじゃないですか!(笑)」 鈴木姉「私達は、昔から知り合いなんですよ」 鈴木さん「そうそう」 桑マン「ね〜。走って30秒程度の距離だったんですよ。何度も先輩を抜かそうと思いましたけど、年齢だけは抜けませんでしたね(笑)当たり前だけど(笑)」 私が今まで見た日本人アーティストのMCの中で、ラッツのこのMCが一番面白かった! そしてこれも名曲"ロンリーチャップリン"のデュエットがありました。 その次に、鈴木さんが「僕がソロとしてやる勇気をくれた曲を・・」と言って、"ガラス越しに消えた夏"が大沢誉志幸さんと共に歌われました。 その次は、大沢誉志幸さんが"CONFUSION"、"宵闇にまかせて"を一気に歌いました。 そして……そしてそして!!! 何度も聴いたあのイントロが!"そして僕は途方にくれる"です! 会場も大爆発です!何人ものアーティストがカヴァーしている大傑作。 私自身は後追いで聴いた世代ですが、本当に大好きな1曲です。 リアルタイム世代の人は日清カップヌードルのCMを思い出したでしょうか。銀色夏生さんの歌詞を頭でなぞっていたでしょうか。 私は初めて生で聴く"そして僕は途方に暮れる"にただ感動しました。 かつての敢えて感情を出さない歌い方から、ソウルフルに少し崩して歌われる今回の方が私は好きです。 少し高音が出なくなっていたけど、それでも"今の"大澤誉志幸が歌うこの曲が好きです。 間違いなくこの日のハイライトの1つでした(というか、みんな代表曲ばかり歌うから、全部ハイライトだけど) その次が、小比類巻かほるさんです。 "Hold On Me"、"TOGETHER"を歌った後、「次に登場する方と、私が、今日のメンバーの中で1番若いんです(笑)」と言って紹介したのは、松岡英明さん。 ネットの「歌って欲しい曲アンケート」でも選ばれた"以心伝心"を歌っていました。 MCで "紫のブリーフをはいてきました!"と言ったり"以心伝心"の途中で"だいすき"を歌っていたのは、岡村靖幸さんへの敬意でしょう。 そして、この後、大江千里さんが登場し、再び客席は総立ちに! 思うに、今回の出演者の中で、1番暖かい拍手をもらっていたのは、大江さんじゃないでしょうか。 ピアノを前に座って元気に "YOU"を弾き語る大江さん。 その後、片道切符片手に東京に来た時の話や、エピックに初めて行った時の話、そして、デビュー当時の雑誌だかPR文だかに、「朝、出来たてのトーストや牛乳。これって、何か知ってるかい?大江君が好きなものさ!」とか、そういう今聞くと、笑ってしまうような文章があったことを話していました(←細かく、覚えていないので、トーストじゃなかったかも) あとは、代々木体育館の思い出も語ってましたね〜。 自分がNHKホールでライヴをしていて、同じ日にTM Networkが代々木体育館でライヴをしていた時、ライヴが早く終わった方が、まだやってる方に飛び入りしよう、ということになり、大江さんがTMのライヴの最後の最後に出たところ、ステージには縄跳びがあって、アンコールでTMが出てくるまで、何故かずっとステージで大縄跳びをやってた話とか。 で、その後、「次の曲は僕にとっても大事な曲です」といった感じのMCの後に"十人十色"を歌いました。 次に出てきたのは、THE MODS。 私はあまり知らなかったのですが、"激しい雨が"、"NAPALM ROCK"、"バラッドをお前に"を歌っていました。 "バラッドをお前に"は、結構気に入りました。 ただ、この辺りになると、トイレに行く人がかなりいて、結構出入りが激しかったです。 (※後日談ですが、ヴォーカルの森山さんがクラッシュの故・ジョー・ストラマーと親交があったり、全盛期にイギリスにも乗り込んだバンドだったと知りました) 次は、ハリーの登場です。ストリート・スライダーズです。ストーンズ・ファンには、お馴染みでしょうか。 特にMCも無く、"風が強い日"をアコースティック・ギターの弾き語りで歌って終わりでした。 この後、エピック・ソニーの歴史を振り返るビデオ(前編)が流れて、あ〜、懐かしいな〜。こんなアーティストいたよな〜、と。 そして、映像が終わると共に、今回の目玉の1つ、バービー・ボーイズの登場です! ドレスをまとった杏子さんは、くるくる回りながら、スカートをひらひらさせるパフォーマンスも含めてかな〜り格好良かったです。 "Blue Blue Rose"を演った後のKONTAさんのMCは、「よ〜!80年代の仲間!!世間によると80年代はろくでもない時代だったらしいが、その80年代を生きてきたお前等、どうよ?ろくでもなかったのは、汚い政治屋達で、俺たちは必死で生きてたよな!ろくでもないと言われ続けても、俺達は今生きてるぜ!ざまーみろ!!」といった感じでしたが、なんか、こういうMCが80年代っぽいんだよな〜(笑) 引く人は引いてしまうでしょうが、80年代にJポップで青春を味わっていた人にとっては、嬉しいんじゃないかな〜。 82年生まれの私自身は、正直言って、リアルタイムになるのは90年代〜なんですが、それでも、こういうセリフが言える余裕があったというか、青春まっしぐらみたいな80年代のノリは凄く羨ましいものを感じたりもします。 その後、"負けるもんか"、"女ぎつねon the Run"を演奏し、大歓声に包まれて、バービーの出番は終了。 その後、ビデオの後半が流れた後、TM NETWORKが! やった〜!遂に初TM!!やっぱり僕にとってTMは特別なグループです。 初っ端は、"Be Together"でした。 イントロからアルバム"Human System"に収録されているヴァージョンと一緒でした。 続いて、"Get Wild'89"が演奏された後、ウツ、木根さんによるMC。 宇都宮さん「今晩は、TM Networkです。え〜、Epicレコード25周年ということで、おめでとうございます。僕等は、今年19年目で、来年で20年だっけ・・・?」 木根さん「そう。来年で20年です」 宇都宮さん「ということです。まだまだ頑張りたいと思います」 (ちなみに小室さんは全く喋らず) こんな感じのMCの後、"Self Control"が! プロジェクト終了ライヴ初日の時と同じアレンジでした。 そういえば、今日の3曲って、全部プロジェクト終了ライヴ初日にもやっている曲なんですね。 あと、"Get Wild"の後に、爆発が起こりましたが、ポール・マッカートニーの時の"Live And Let Die"程の規模ではありませんでした。 お次は、1番熱狂的なファンが来ていたと思われる渡辺美里さん。 "きみに会えて"、"My Revolution"を小室さんのピアノで歌った後、過去に代々木体育館でライヴをした時、興奮して観客席にダイブしたら、その後、立ち入り禁止にされたこと(笑)等を話していました。 あと、バンド・メンバー紹介をする時に、佐橋さんが元々エピックからバンド・デビューをしており、その時のレコードを持っているという話をしていました。 観客席を煽ったりして、かなりMCを長めにやった美里さんは続いて"恋したっていいじゃない"、"10years"を演奏。 そして、1番最後に登場したのは、佐野元春さん。 白髪が目立って、めっきり老けた感があったのは驚きましたが、"約束の橋"、"So Young"、"アンジェリーナ"を歌った後、「今日、登場してくれた、素晴らしい仲間達をもう1度呼びたいんだけど、いいかな?」と言って、全員が勢揃い。 "Someday"をみんなで歌いました。 途中から、ウツ、木根さん等に押されるようにして、ギターを弾いてる小室さんがステージ中央に出てきましたね〜。 あと、小比類巻さんは泣きまくりでした。 で、1番最後に佐野&小室両氏が握手をしていました。 あと、最後に("Someday"歌う前だったかも)佐野さんが、EPICソニー代表の丸山さんを紹介し、最大の賛辞を捧げたいと言っていました。 公演終了後は、スクリーンに、ライヴのハイライト画像とスタッフ・ロールが流れ終了。 ずっと観てしまいました。 80年代の日本は(良い意味で)能天気な明るさがあって好きです。 景気も良かったし、国民的美少女の小学生のセリフを集めた本が出りゃベストセラーになるし(笑)、歌詞も軽くて明るいものが多いし(今日、各アーティストが歌った代表曲にも、マイナー調の曲が少なかった気がする・・・) 洋楽でも、Tom WaitsがRaindogs出したり、U2が活躍してたり、REO Speedwagonみたいなのもいたり。 マイケル・ジャクソンのダンスがいよいよ凄まじさを増していたり、Dylanは、一時期改宗に走ったものの、来日公演もやったし、89年には"Oh Mercy"も出たし。 ジョージ・ハリスンをはじめ、多くのアーティストだってまだ生きていたし。 フットルースに見える、やけに単純ながら、青春して踊りまくっていた80年代は、やっぱり、ある意味、凄まじくLove&Peaceな気がした今日この頃でした(笑) |
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