Mr.Win's Room

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Chuck Berry & James Brown

東京国際フォーラム・ホールA 2002年3月23日

【感想】
たった今、帰って来ました。
いやぁ、凄い凄い!
キーボード打ってる手が痛いほど、拍手し、叫びまくりました。
まず最初に言いたいことを……。
"今日観たことを、将来、絶対に自慢出来る・・・それぐらい凄いライヴでした!!"
いや、本当に物凄かったです。

まずは、会場の様子から書きましょう。
今日は5時過ぎまで銀座で演劇を観ていたので、その後、有楽町に直行。
5時45分頃、国際フォーラムに到着、すぐに会場入り。ブライアン・ウィルソンの時と同じホールAです。
グッズに関しては、パンフレットは売っておらず、名前がプリントされたシャツ(確か3500円)が発売されているだけ。
1階23列目の座席から周囲を見渡したところ、やはり高年齢層が目立つものの、ロックとソウルの巨人を観に来た若いファンも沢山いました。外人客が多いのも印象的。

さて、まずはチャック・ベリー!
まず日本人らしき謎の司会が登場し、ロックの創始者、チャック・ベリー!!みたいな台詞と共にチャック・ベリーが登場!!
と、同時に観客オール・スタンディング!!
ロール・オーヴァー・ベートーベン、スウィート・リトル・シックスティーン、メイビリーン、ロックンロール・ミュージック、ジョニー・B・グッド……!!どれもビートルズ、ストーンズを筆頭に沢山のアーティストにカヴァーされているロックのクラシック・ソング!これでもかと歌われましたね。
特にアレンジが変わるでもなくお馴染みのリフに、あのヴォーカル。まさに完成されたショーでした。

ジョニー・B・グッドの時には「女の子2人だけ、ステージで踊らないか?」みたいに誘って、まずは2人ステージに。
その後「もう何人か来いよ!」と。
これで2人増えて、4人の女性客がステージ上で踊り狂ってたわけです。(ちなみに、前日のライヴでは沢山上がってしまったらしく、帰りに聞いた他の客の話では、今日は前列に柵があったようです)
ダック・ウォークも健在で、数回見せてくれました!!
チャックのステージは、6時10分〜7時10分ぐらいの約1時間。

そして、休憩をはさんでジェームス・ブラウンの登場!
休憩時間のトイレが混んでたのか、客の出入りが激しい中……
ドラム×2(←激しく動きながら演奏し、最後、スティックを会場に数本投げていた)
パーカッション
ベース×2
ギター×3(←ジェームス・ブラウンの息子もいます)
ホーン×3
コーラス×4(←全員女性。白人のお姉さんから黒人の太ったおばさんまで色々)
MCのような役どころの男性×2(←途中で名前を紹介していたが、忘れた)
女性のゲストシンガー(←奥さんらしい)
ダンサー×2(←アメリカの国旗をあしらったズボンだったり、ピッチリとした水着風だったりと数回衣装チェンジしていた)
がまず登場。

ジェームス・ブラウンが出てくるまでの15分ぐらいを引っ張って、引っ張って、遂にジェームス・ブラウン登場!と、同時にいきなりマイク・スタンド・アクションが炸裂します!!
これで、会場は一気に「ウォ〜〜〜!!ッ」と。(ちなみに、この後も頻繁に、マイク・スタンド・アクションがあるんですが、1度だけ、前に落として、拾ってました(笑))
頭を振って、手を叩いて、足をくねらせてと、大ダンス・パーティーの始まりです。
途中で、ジャニス・ジョップリンと言いながら、奥さん(らしい)が、ステージに登場して歌ったり、バックメンバー1人づつにソロを演奏させたり、躍らせたりと、いじり放題で、リズミカルに時間が過ぎます。
"I Got The Feelin'"、良かったなぁ。

しかしジェームス・ブラウン、本当に70歳前後なんだろうか!?
異常なまでに若く見えるんですが……(笑) (←チャック・ベリーの後だから、張り切ってたのかも。あと2公演だけということもあって全力を出してくれたんだろうなぁ)
最後までハイ・テンションなまんま終わりました。

ショーの半分ぐらいは、バック・メンバーの女性ヴォーカルやホーンのソロだったんですが、ジェームスは、その最中もず〜っと、足でリズムをとって、ノッてました。
ソウルのライヴって、そこまで行ったことが無いんですが、今日は、あぁ、これこそが真髄なのか!と教えてもらえたような気がします。
このライヴに関しては、音源だけじゃ意味が無いです。
あの場にいて、踊り狂ってこそのライヴでした。

あとは、観客をノせる、見せ方というか。チャック・ベリーにしろ、ジェームス・ブラウンにしろ、自分の決め技を繰り出す瞬間を実によく知ってるんだなぁというのが記憶に残りました。
もう、この2人が揃ってライヴを行なうことは無いと思うので(少なくとも、日本では無いと思う)観れて、良かったなぁと、ロック・ファンなら、やはり、チャック・ベリーが観れたことは幸運だったと思います(それにしても、チャック・ベリーが21世紀に、日本でライヴしてるなんて、50年代じゃ誰も想像しなかっただろうなぁ)

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