王菲(Faye Wong) Japan Tour 2001 武道館 2001年11月1日、2日 -setlist- 1,我願意(迷) 2,再見蛍火蟲(寓言) 3,悶(王菲) 4,矜持(天空) 5,半途而廃(唱遊) 6,只愛陌生人(只愛陌生人) 衣装替え 7,開到茶靡(只愛陌生人) 8,過眼雲煙(只愛陌生人) 9.流浪的紅舞鞋(王菲・光の翼) 10.新房客(寓言) 11.香奈儿(寓言) 衣装替え 12.感情生活(唱遊) 13.〔才争〕脱(唱遊) 14.推翻(只愛陌生人) 15.祢(唱遊)←武道館2日目は無し 16.但願人長久(菲靡靡之音) 17.天空(天空) 18.セパレイト・ウェイズ(王菲・光の翼) 19.天使(天空) 衣装替え 20.Eyes On Me 21.Thank you for hearing me(シンニード・オコーナーのカヴァー) 22.人間(王菲) ※カッコ内はオリジナル収録アルバム 【感想】 <武道館初日> 凄く良かったです。 ディランの後に行ったライヴの中では、1番良かった。 当日は、大学を早めに出て、九段坂へ。坂を上る間も「あのフェイ・ウォンの歌が聴ける!」と思うと、歩くスピードは自然と速くなります。 前回(99年)の初来日公演に行けなかった私にとっては初めてのフェイ・ライヴ。 坂を一気にあがり、パンフレットも購入し、さぁいよいよ入場です。 私は、アリーナ中央8列目というかなりの好席でした。 客入りですが、 2階席には空席も目立ったものの、アリーナと1階スタンドはほぼ満杯。 会場が暗くなり、スクリーンに彼女の絵(CG)が映し出された後、「王菲全面体演唱会」の画面と共に、CGと同じ衣装で彼女は立っていました。 繊細に歌われる"我願意"を聴いた瞬間は、思わず鳥肌が!!本当に美しいバラードです。 そして"悶"が3曲目で始まった瞬間、思わずスタンディングに! 一番好きなフェイ・ソング!アルバム"唱遊大世界王菲香港演唱會"で何度聴いたことか!アレンジも同じで大興奮でした! アリーナ席は最初は座っている人が多かったのですが、"悶"以降は半分ぐらいがスタンディングになっていました。 4曲目"矜持"では、曲の出だし「我従来〜」のところを失敗し、「sorry〜sorry〜」と言って歌い直すハプニングがありましたが、そういったこともライヴならではです。 大好きな曲"〔才争〕脱"、"天空"、"感情生活"、そして、新アルバムからの"流浪的紅舞鞋"も全部演奏されたのは嬉しい限り。 "夢中人"ではなかったですが、"〔才争〕脱"の間は、頭の中では"恋する惑星"のシーンが浮かび、ラストの"La~~~La~~Na~~hh~~~~"の部分も生で聴くと格別でした。 スクリーンに映されるドラマ"ウソコイ"のロケ中映像や新アルバムのジャケット撮影の写真などの間に数回の衣装変えを行なうフェイは、優雅で、ベテランの貫録に溢れていました。 日本語、英語、北京語を織り交ぜたMCで、 「今晩は〜、また来れて嬉しいわ。 元気?? また武道館のコンサートに来てくれて有難う!! 良い時間を過ごそうね!OK??」 と、言っているフェイは、とても機嫌良さげ。 ウソコイの主題歌である、"Separate Ways"やFF[のテーマソングとなった"Eyes On Me"も勿論歌われました。 "Separate Ways"を歌う前に 「次は、ドラマ、ウソコイのう・・・た」と、日本語でMC。 独特の発音なのでファンから歓声があがります。 ライヴ初日で観たフェイは、イメージ通り格好良くて歌うことが好きな人でした。 小泉純一郎じゃないですが(笑)本当に"感動した"という言葉があてはまります。 唯一残念なのは、来日公演数自体の少なさです。 せめて東京・大阪ともに1公演ずつ多ければ良かったと思うのですが。 「もっとフェイの曲が聴きたい」と思わずにはいられないライヴだっただけに、2回だけではなく、あと数公演は観たいなぁ。 <武道館2日目> 今日も素晴らしかったです。 ほとんど昨日と同じセットリストなのに、最初から感動し通しでした。 "Eyes On Me"の出だしで間違えそうになったのと、階段でつまづきかけたのはご愛嬌。 「日本語難しい」と言いながらも、「素晴らしい?」と問い掛けるフェイにみんな歓声で応えていました。 「感動」の文字通り、フェイの声で感情を動かされました。 その中を、普段はCDで聴き慣れた曲がこれでもかとばかりに歌われます。 最後に歌われたのは、昨日と同様"Another Paradise(人間)" その前に、フェイは、"I hope to come to Japan again."と言っていました。 (後日感想) 2日を通じて感じたのは、やはり、公演数を増やして欲しいということと、セットリストをもう少し変えて欲しいということです。 決められたショーなので(衣装がえとかもあるし)難しいかもしれませんが、数曲は日によって違うと嬉しいですね。 また日本の観客は歌にじっくりと聴き入りますが、香港のライヴでは、鳴り物を持ち込んでワ〜キャ〜お祭り騒ぎ状態になるそうなので、そういったライヴにも1度は行ってみたいです。 (後日振り返って) 2008年10月現在、結局、王菲は再婚・出産を経て、芸能界から半ば引退状態となってしまいました。 恐らく復帰はどこかのタイミングですると思われますが、来日公演までは厳しいでしょう。 そういう意味では、歌手として本格活動している最後の時期だけでもちゃんと観ることができたのは良かったと思います。 (後日振り返ってその2) 2013年現在、フェイは活動をしっかり再開しているようです。 You Tubeに上がっている2012年のライヴ映像を見る限り、今でも絶大な人気があるようで、またライヴを観に行きたいなぁ、と思います。 ただ新曲は出しているようなのですが、アルバムをリリースしたという話は聞かないですね。 私の知る限り、2004年にリリースされたライヴアルバム"菲比尋常LIVE!"が流通しているオフィシャルな最新アルバム。 スタジオ盤だと"将愛"まで遡らないといけません。 今の状況を見る限り、将来的にも日本で武道館レベルの箱で演ることは考えづらいので、本当に観ておいて良かったと思います。 なお、この時の来日公演は公式DVD"全面体演唱会 日本武道館"としてもリリースされていますので、気になった方は是非そちらもご覧ください。 (後日振り返ってその3) 2017年現在、フェイは今だに中華圏で根強い人気を誇っています。 2016年末に上海で行われた1夜限りのコンサートは、安い席でも約3万円、一番高い席で約12万円という高額になり、それでもすぐに完売したようです。 娘のツィントンも「竇靖童」の名前でデビュー、自身も再婚と、楽しく人生を謳歌している姿は羨ましくもあり、あれだけのスターになると大変だろうな、とも思ったり。 またツアーをやるなら中国、台湾辺りなら観に行きたいなぁと思います。問題はチケットが入手できるかどうかですが(汗) (後日振り返ってその4) 只今、2024年の年始帰省中。 自分が行ったライヴを読み返し「そういえばフェイ・ウォンの近況ってどうなってるんだろう?」と思い、検索したら2015年に"敷衍"というアルバムを出していたことを知りました。 関連ニュース記事によれば 人気歌手・王菲(フェイ・ウォン)が今月末、広東語としては10枚目のニューアルバムとなる「敷衍」をリリースする。この18年遅れてきたアルバムは、王菲がレコード会社・新芸宝で録音したものだが、発売には至らなかった。今年に入ってから、ある忠実なファンがその権利を買い、リリースにこぎ着けた。中国新聞網が報じた。 ということなので、90年代後半に制作されてお蔵入りしたものなのでしょうね。 ネットで一通り聴いたのですが予想以上に出来が良く、なんだか嬉しくなりました。 「暗涌」はじめ聴いたことがある曲もあり、懐かしい気分に。 去年、京都で「恋する惑星」を久しぶりに観て以来、少しずつ再燃しているアジアン・ポップス熱。 フェイ・ウォンの曲もまた聴き返してみようかなと思います。 |
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