Bob Dylan 広島厚生年金会館 3月10日(土) 7:00開演 -setlist- 1.Roving Gambler (acoustic) 2.To Ramona (acoustic) (Larry on mandolin) 3.It's Alright,Ma (I'm Only Bleeding) (acoustic) 4.'Til I Fell In Love With You 5.Positively 4th Street 6.Seeing The Real You At Last 7.Masters Of War (acoustic) 8.Tomorrow Is A Long Time (acoustic) 9.Tangled Up In Blue (acoustic) 10.You're A Big Girl Now (Larry on steel guitar) 11.The Wicked Messenger (Bob on harp) 12.Leopard-Skin Pill-Box Hat (encore) 13.Love Sick 14.Like A Rolling Stone 15.If Dogs Run Free (acoustic) Larry and Charlie on electric guitars) 16.All Along The Watchtower (Larry on steel guitar) 17.I Shall Be Released (acoustic) 18.Highway 61 Revisited 19.Blowin' In The Wind (acoustic) 【感想】 おおいに盛り上がった福岡公演が終わり、私は、3月10日に11時53分発のひかり366号で広島へと向かった。 大阪、福岡と付き合ってくれた友人は、福岡の叔父さんの家に滞在した後、帰るので、ここからまた一人旅である。 ライヴまで時間があるので、平和公園や原爆ドームへ。 太平洋戦争については、色々と思うところもあるので、ここでは書き切れない。 でも、その場で感じたことを書くならば、「実際に原爆を投下されると、どれだけの苦痛が生まれるか」というリアルな現実を痛感したということ。 さて、そんな体験もしつつ、ライヴ直前はいつも通り、興奮を覚えていた。 この日のボブは、とっても人間臭かった。 "It's Alright,Ma"では、"Although the masters make the rules. For the wise men and the fools. I got nothing, Ma, to live up to".と、歌うところを、"An' though the rules of the road have been lodged. It's only people's games that you got to dodge. And it's alright, Ma, I can make it."と、歌い間違え、"And if my thought-dreams could be seen. They'd probably put my head in a guillotine.But it's alright, Ma, it's life, and life only."という部分を"An' though the rules……"と歌い、ヤバイっ!!という顔(笑) ボブはその後、少し黙りこんでしまい、もぞもぞっとした感じで、この曲を終わらせた。 しかし、その分のミスを返上するかの如く、"Tomorrow Is A Long Time"が、とても美しい!! この曲は、これまでのどの音源よりも、この日が確実に一番。 本当に優しいハーモニーだった。サイモン&ガーファンクルにも負けてない!! 続く"Tangled Up In Blue"の時は、歌い出しで咳き込んだり、ギター・ソロが冴えず、本人も早々と演奏を終わらせていたけど……^^; しかし、ハイライトは何と言っても、"I Shall Be Released"だ。 それまでは、"Girl From The North Country"か"It Ain’t Me Babe"が演奏されるところだったので、この曲が始まった時は本当に驚くと共に本当に感動した。 私の周りの人は、みんな一緒に歌った。 翌日は広島見物。頼山陽記念館や美術館、広島城など、旅行としての楽しみを味わい、帰りに寄った商店街にあった輸入店のような店で、ボブの70年代のポスターを発見したので、即買った。 もし広島に旅行する方がいるなら、アステールプラザホテルがお薦めである。 広島厚生年金会館や平和公園にも近く、とても良いところだった。 【その後、気付いたことの追加】 後に、Beach Boysを通じて、広島に音楽仲間が出来、史跡巡りもかねて何度か行っていますが、街並みも綺麗で、良い都市だと思います。 この公演での"Tomorrow Is A Long Time"は、メロディーをノスタルジックなアコースティック・アレンジで際立たせた名演で、来日公演のベスト・パフォーマンスの1つといっても過言ではありません。 同年のボブの全公演でも3回しか演奏されておらず、貴重なセットだったと思います。 この日は、席が1Fの後方だったので、ゆったりとした気分で楽しめ、宿泊したアステールプラザホテルの好印象もあり、非常に優雅な1日でした。 |
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