Mr.Win's Room

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Bob Dylan

 

東京国際フォーラム ホールA 3月4日(日) 4:00開場、5:00開演

-setlist-
1.Duncan And Brady (acoustic)
2.Song To Woody (acoustic)
3.Desolation Row(acoustic)
4.Absolutely Sweet Marie(Larry on steel guitar)
5.Can't Wait
6.Seeing The Real You At Last
7.Visions Of Johanna(acoustic Bob on harp)
8.John Brown(acoustic)
9.Don't Think Twice It's All Right(acoustic)
10.Stuck Inside Of Mobile With The Menphis Blues Again
11.Cold Irons Bound
12.Leopard-Skin Pill-Box Hat

(encore)
13.Love Sick
14.Like A Rolling Stone
15.If Dogs Run Free (acoustic) (Larry and Charlie on electric guitars)
16.All Along The Watchtower (Larry on steel guitar)
17.Forever Young (acoustic)
18.Highway 61 Revisited
19.Blowin' In The Wind (acoustic)

【感想】
国際フォーラム2日目。この日は、親友と共に観に行った。
会場で並んでいると大宮で知り合った方に再開し、3人で東北公演の話などで盛り上がる。

そして会場入り。
この日は、それまでの公演よりも開演が遅かった。
いつもは開演予定時間よりも約15分くらい遅く始まるのだが、約30分近く遅れてのスタート。
そのため、もしや初登場の曲があるのでは、と期待したのだが、その期待は早くも2曲目で実現した!!

なんと!!あの"Song To Woody"を2曲目でやってくれたのだ!!
この瞬間、僕は”Song To Dylan”を聴いてくれたのではないかと思った。

そして、"Stuck Inside Of Mobile With The Menphis Blues Again"である!!
この曲が始まった瞬間、思わず立ち上がって、叫んでしまった。
この曲を筆頭に、"Absolutely Sweet Marie"、"Visions Of Johanna"と、Dylanの60年代の名盤"Blonde On Blonde"から、3曲も演奏された!!

そして"John Brown"。
これもレア曲。アンプラグドで聴いたこの曲を、日本で聴けるとは……!
イントロもなしに、ボブが静寂の中、歌い始める。そこに途中からアコースティック・ギターが絡んでゆく。

ゾクゾクする程、格好良かった。

ところで、97年は、観客のステージ乱入イベントがあったので、今回の警備は厳しい様である。
そういったアクシデントは無かったものの、僕にとっては、最高のライヴだった。

【その後、気付いたことの追加】
"Song To Woody"はボブの1stアルバムに収録されている曲で、敬愛するウディ・ガスリーへの想いを歌った曲です。
全く演奏されていないわけではありませんが、その頻度は他曲に比べれば圧倒的に少なく、演ると思っていた観客はいなかったんじゃないでしょうか。
それだけに、演奏された時は、本当に驚きましたし、"Hey, hey, Woody Guthrie, I wrote you a song."という歌詞が歌われた時は歓声が起きていました。

なので「あぁ、この"Song to Woody"は、"Song to Dylan"を聴いたボブが選んでくれたのかも……」とか思ったわけです。
結果的に、他公演も含めると、私がボブへの手紙でリクエストした曲は、マイナーなものも含め、全部演奏してくれまして。

なので、きっと手紙も読んでくれたんじゃないかな、と思っています。
そう信じる方が、夢がありますから。

ちなみに、他のファンでも、「ファンレターでリクエストした曲が演奏された!」と喜んでいる人が結構いまして。
各々がリクエストした曲もバラバラだったので、「もしかしたら、今回のボブ、本当にファンレターをちゃんと読んでくれてるんじゃないか?」とか話していたのを思い出します。

さて、演奏そのものも非常に素晴らしく、特にエレクトリックギターによる"Absolutely Sweet Marie"やアコースティックな"Visions Of Johanna"は感動的ですらありました。

今でも忘れられない素晴らしい公演でした。

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(制作:木戸涼)

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