Mr.Win's Room

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Bob Dylan

 

仙台サンプラザホール 2月27日(火) 6:30開場、7:00開演

-setlist-
1.Roving Gambler(acoustic)
2.To Ramona(acoustic)(Larry on mandolin)
3.It's Alright Ma(I'm Only Bleeding)(acoustic)
4.Don't Think Twice It's All Right(acoustic)(Bob on harp)
5.Tangled Up In Blue(acoustic)(Bob on harp)
6.This World Can't Stand Long(acoustic)(Larry on mandolin)
7.Country Pie
8.Shelter From The Storm(Larry on steel guitar)
9.Silvio
10.Trying To Get To Heaven
11.The Wicked Messenger(Bob on harp)
12.Leopard-Skin Pill-Box Hat

(encore)
13.Love Sick
14.Like A Rolling Stone
15.If Dogs Run Free(acoustic)(Larry and Charlie on electric guitars)
16.Highway 61 Revisited
17.Forever Young(acoustic)
18.Blowin' In The Wind(acoustic)

【感想】
感動の大宮公演から1日経ち、2月27日。
12時12分発のMAXやまびこ125号で私も仙台に向かう。

仙台での宿泊先は、会場である仙台サンプラザ。
ホテルも綺麗で、会場は思ったより小さかった。
多目的ホールらしいが、円形でステージも近い。

私は、FブロックのK列。
実際に来るまでは、K列というくらいだから、11列目なのかな、と思っていたが、何と、中央3列目という好位置であった。
隣の方が大宮も観たという男性だったので、大宮公演の話と、今日の曲目予想で盛り上がる。

ボブのことだから、大きく選曲を変えてくれるという期待があったが、実際にも予想通り、曲目を大分変えてくれた。
そして、嬉しいことに、私が最も聴きたかった曲、"It's Alright Ma(I'm Only Bleeding)"を演ってくれた!!
この曲が始まった瞬間は、思わず叫び、立ち上がってしまった。
しかし、後ろの人に悪いので、迷惑にならない程度の中腰状態(身を乗り出した感じ)で聴いた。
この後も何回か演奏された"It's Alright Ma"だが、この日の演奏が1番印象に残っている。(ちなみに、広島では別の意味で印象に残ることになる)

その後も全公演を通じても最高レベルの演奏が続く。
大宮ではブルーズハープの音が小さかったのだが、仙台からは、ブルーズハープが沢山演奏された。
今回は、ホルダーを使わず、ブルーズハープを吹く時は、ギター演奏は止めていた。

しかし、何よりもこの日のハイライトの1つは、"Shelter From The Storm"に尽きる。
結局、全公演を通じてこの日しか聴けなかったのだが、息を呑むほどに美しい演奏であった。
最初、この曲が始まった時、歌詞を聴くまで、私は、"Shooting Star"が始まったのかと思った。
ラリーのスチールギターが美しく響く。
この曲は、今まで"Hard Rain"のヴァージョンが最も気に入っていたのだが、それと同じくらい、生で観た今回のヴァージョンは大好きになった。
"Blood On The Tracks"、"Hard Rain"でのヴァージョンも素晴らしいが、今回のヴァージョンは、それに匹敵する、あるいは、それ以上である。
情感をこめたボブの声が素晴らしい出来であった。

また、アンコールでは、"Forever Young"が初登場し、会場が1つになって、至福の時間を過ごした。
前回の大宮ではステージから遠かったのではっきりとは見えなかったボブの顔も、今回は、真ん前に見え、足のくねくね同様、格好良かった。
前回よりも1曲少ない18曲だったが、この公演は、13公演中でも、ベストの1つだと思う。
尚、仙台からの移動もライヴ終了後にすぐ行われたらしい。

【その後、気付いたことの追加】
私にとっては、今でも、この日が全13公演通じてベストです。
やはり、初めて間近で観たということや、大好きな"It's Alright Ma"を生で聴いたことが大きいのかもしれませんが、このホール自体が小さくて、小奇麗で凄く良い箱でした。

この日しか演奏されなかった"Shelter From The Storm"も素晴らしいアレンジでしたし、"Tangled Up In Blue"では3番の"All the while, he was alone, past has closed behind"の歌い方が格好良く、大阪2公演目と並んで名演だったと思います。

他の観客と色々お話出来たのも楽しかった1つかもしれません。
上で書いた男性以外にも、60年代からずっと聴き続けている女性がもう片側の隣の席で、開演前から、色々とお話を聞かせて頂きました。

全公演通じて強く感じましたが、ライヴは、特定アーティストのファンが集まる絶好の機会です(当たり前といえば当たり前ですが)
そうした機会を通じて、知らなかった人同士が仲良くなれるのは、音楽の素晴らしい面ですね。

さて、ライヴに関してですが、(確か)"Trying To Get To Heaven"の前に座っていたので、疲れているんじゃないか、みたいな話も聞きましたが、あれは単にアクションとして座ってみただけで、疲れていたわけでは無いと思います。
深い意味は無いでしょう。

「あまり盛り上がらなかった」みたいな声も聞きましたが、前方は大盛り上がりでした。
隣のおばさんは、"Highway 61 Revisited"の頃には、踊りながら前の方に行ってましたし、私も目の前でボブを観ることができました。"Forever Young"の時の会場全体の一体感は本当に忘れられません。

あと、ライヴとは関係無いですが、やはり仙台は牛タンですね!!(笑)
美味しいです。
仙台に行く方は、是非、食べて下さい(観光で行く場合は、伊達政宗ゆかりの観光名所を周りつつ、牛タンを食べる、というのがオススメです)

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