2000年〜2003年に観たその他のコンサート (目次) 2003年 Stevie Wonder さいたまスーパーアリーナ (12/27) 大澤誉志幸 Zepp Tokyo (11/19) PIA SUPER GROOVE vol.9 六本木ヴェルファーレ (8/1) Al Kooper & The Funky Faculty 渋谷AX (6/18) 倉木麻衣 千葉県民会館 (6/15) String Chees Incident 渋谷AX (3/28) 2002年 山下達郎 NHKホール (4/25) Roger Waters 東京国際フォーラム (3/28) 倉木麻衣 横浜アリーナ (2/27) 2001年 Elton John 武道館 (11/13) babyface 武道館 (10/26) Bo Diddley with The Debby Hastings Band ブルーノート青山 (8/6) Bon Jovi 東京ドーム (4/5) 2000年 Ray Charles 中野サンプラザ (12/19) 2003年 Stevie Wonder さいたまスーパーアリーナ (12/27) -setlist- 1. Golden Lady 2. If You Really Love Me 3. Master Blaster 4. Higher Ground 5. That Girl 6. All In Love Is Fair 7. I Cannot Imagine Love Without You (新曲) 8. Lately 9. True Love (新曲) 10. Don't Worry 'bout A Thing 11. My Cherie Amour 12. Signed, Sealed, Delivered I'm yours 13. Sire Dule 14. I Wish 15. You Are The Sunshine Of My Life (with 平井堅) 16. Isn's She lovely 17. Part-time Lover 18. Superstition 19. Do I Do 20. I Just Called To Say I Love You 21. Another Star Encore 22. What's The Fuss (新曲) 23. Uptight スティービー・ワンダーはリトル"スティービー・ワンダーと名乗っていた頃がそこそこに好きで。 なので、"Blowin' in the wind"のカヴァーとか"Uptight"とか聴きたいな〜という程度のノリで行きました。 こんな具合なので、正直、彼の作品はあまり知らなかったのですが。 コーラス、ホーン隊、ギター、ベース、ドラム等、大所帯のメンバーに手を引かれて登場したスティービーは映像で見る通り、頭でリズムを取りながら、あの声で熱唱。途中で"桜"を演奏してみたり、"ジングルベル"を弾いてみたりと遊びも交えつつ"Superstition"、" I Just Called To Say I Love You"といった有名曲も勿論演ってくれました。 また新曲の"What's The Fuss"では観客に歌詞を教えて一緒に歌わせていました。 ヒット曲は生だとやっぱり楽しいし、途中で平井堅も緊張しながら登場して頑張ってたので、ショーとして楽しかったです。 "Uptight"も最後に聴けたし。 ただ、同じモータウンだと個人的にはシュープリームスやジャクソン5、テンプテーションズの方が好きだな〜というのも実感。1度観れたので、もういいかな。というのが正直な感想です。 大澤誉志幸 (11/19) 大澤さんの熱狂的リアル・タイム・ファンの方にチケットを譲ってもらって行った大澤誉志幸さんのデビュー20周年記念ライヴ。 で、そのファンの方から80年代当時の話や、大澤さんが影響を受けたアーティストの話等、色々と教えて頂きました。 実は大澤さん、ボブ・ディランやモータウンが大好きとのこと。凄く親近感が湧きました(笑) アルバムでボブのカヴァーも演ってるとか("Time passes slowly")他にも、ビーチボーイズやジェームス・ブラウンも非常にお好きだそうです。 ますますもって親近感が(笑) 一方ライヴ自体も、会場全体に"祝福しよう感"があって、非常に良い雰囲気。 ゲストは杏子さん、ゴンチチさん、鈴木雅之さんでした。 "ガラス越しに消えた夏"それに"そして僕は途方に暮れる"などEPIC25を思い出したし、ゴンチチさんは初めて観たんですが、2人のギターのハーモニーがとても綺麗で、こちらも良かったです。 ただ1個だけ文句を言いたいのがパンフレット。 私、ライヴに行く度に、どんなアーティストでもパンフは欠かさず買っていたのですが、このライヴのパンフは正直ぼったくりでした。 3000円ぐらいしたと思うんですが、中を見たら大澤さんが撮った(?)風景のイメージ写真が数枚入ってるだけ。 この後、凄く好きなアーティスト以外は、パンフを買わなくなったのは、この体験が原因だったりします。 PIA SUPER GROOVE vol.9 六本木ヴェルファーレ (8/1) たまたまタダ券を2枚もらったので友人と行ったイベントです。 偶然にも、アルバム"Telepathy"が気に入っていた片瀬那奈さんが出演。手足の長さに圧倒されました(笑) お気に入りの"babe"が歌われなかったのが残念だった。 イベントそのものは、Avexの新人アーティストのお披露目を主旨としたものでしたが、結局、(当時既に売れていた)片瀬さん以外はメジャーになることなくフェイド・アウト。なお、客席にはなぜかジュディ・オングの姿も。 Al Kooper & The Funky Faculty 渋谷AX (6/18) 本来ならばレポートで書くべきなのですが、当時、曲名が分からないものが多かったのでこちらに。 アル・クーパーの初来日公演で、AXと渋谷クアトロで行われました。 当日は雨で、私は2F席の最前列。最も印象に残っているのは、ボブの"Like A Rolling Stone"を含むキーボード・ソロを見せてくれたこと。そして、その後、ストーンズの"You Can't Always Get What You Want"を演奏してくれ、会場で合唱したこと。 ちなみに、アルは、その後も何度か来日。2007年12月7日にはビルボード大阪で観たのですが、その際は、"Like A Rolling Stone"も"You Can't Always Get What You Want"もなくガッカリ。 倉木麻衣 千葉県民会館 (6/15) 2ndアルバム"Fairy Tale"の名前を冠し、全国の小規模会場を周ったツアーです。 前ツアー同様、大野さん作曲の楽曲が聴きたくて数公演行きました。 "不思議の国"、"Fairy tale"など2ndアルバム収録の楽曲が素晴らしく、私が観た中では、彼女のベスト・ツアーだったと思います。 最終日の千葉では、アンコール後も拍手が鳴りやまず、本人が再登場するというハプニング(?)も。 String Chees Incident 渋谷AX (3/28) PET SOUNDS RECORDの森さんに誘われて行ったライヴ。 現在のグレイトフル・デッドと言われているジャム・バンドなんだそうです。 ライヴの方はどうだったかというと、海外からの熱狂的な追っかけファンもいて、凄い盛り上がりでした。 ほぼ定刻通りの6時開演でしたが、20分程の休憩を含め、9時30分まで演奏しっぱなし。 ブルーグラスあり、ジャズあり、フォークあり、ロックありと色んなタイプの曲をひたすらジャムりつつ演奏。 どの曲も転調・転調の連続で、最終的には全然違う雰囲気の曲になっていたり、そもそも1曲を10分以上当たり前でやっていて、70年代のデッドはこういうのだったんだろうなぁ、ということを感じることが出来ました。 その間、ファンのボルテージも最高潮をキープ。中々熱いライヴでした。 あと最新アルバムのジャケットは「メンバーがフラフープをやっている」というものらしく配られたライヴのチラシに「フラフープ持込可」と書いてあって、2階席には実際に持ってきている人の姿も。 ついでに書くと、ライヴのセットリストや演奏も毎回、大幅に変わるようで(この辺がデッドと共通してますね)、チラシにも、「ライヴへの録音機材持込を推奨します」とある。 録音したい人用のスペースというのがちゃんと決めてあって、そこでなら録音し放題ってことですね。 こうやって堂々と発言しているところはある意味潔いというか。毎回の演奏にちゃんと自信を持っている姿はプロだな〜と思います。 テクニックはホント素晴らしいバンドでしたので、ヒットするかどうかはともかく息の長い活動をしそうです。 2002年 山下達郎 NHKホール (4/25) レコード店の店長さんから、「1枚余ったんだけど行かない?」と安く譲っていただいて行ったのが山下達郎さんのライヴ。 山下さんの曲では、"蒼茫"が好きなのですが、この時のツアーは"RCA/AIR Years Special"と冠したもので、RCA/AIRレーベル時代の曲だけを演奏するというもの。したがって"蒼茫"が演奏されないのは最初から分かっていました。 ただ、"2000トンの雨"はこのライヴで初めて聴いて気に入ったし、何よりもMCの上手さにビックリ。ボイス・パーカッションをやったり、氷川きよしのモノマネをしたりと、音楽だけではなく宴会芸の達人であることも分かりました(笑) Roger Waters 東京国際フォーラム (3/28) この頃は、「その時点ではさほど好きではなくても当分観れなそうなアーティストは残さず観よう」と思っていた時期で。 ピンク・フロイドは有名な"Darkside of the moon(狂気)"はコンセプト自体は私の好みなのに、肝心の内容が"Money"以外は全然好きになれず。(シド・バレットの"帽子が笑う・・・不気味に"は好き) したがって、ロジャー・ウォーターズを観たのは、「元々、日本嫌いだったようだし、当分来ないだろう」と思ったからなのですが。 不思議なのは、そんなレベルで観たにも関わらず、今でも断片的ですが、比較的ライヴの様子を覚えているということ。・ステージに壇があり、檀上からロジャーが登場した ・スクリーンでピンク・フロイド時代の映像やアメリカン・コミック風のアニメ映像、自然の映像など曲のコンセプトごとに流れていた ・(どの曲か覚えていないのですが)途中で、ステージでメンバーがトランプゲームを始めた ・ラストの曲で、ロジャーがライターの火を片手に掲げ、それに呼応するように客席からもライターの灯りがともったetc... 殆どの曲は私好みではないので、さほどのめり込めないのですが、雰囲気作りの巧みさを感じたライヴでした。 勿論、"Money"、"Wish You were here"は好きなので聴けて良かった! 倉木麻衣 横浜アリーナ (2/27) 大野愛果さんが作曲した一連の倉木麻衣の作品は素晴らしく、特に"This is your life"、"Delicious Way"、"Reach for the sky"、"happy days"、"冷たい海"、"Start in my life"などは大好きなので行きました。 爽健美茶の抽選当選者向けライヴなどを除き、一般販売された初のツアー"Loving You"。 その最終日にあたる2/27は、公式な映像がリリースされているのでレポートには書きませんでしたが、後半、スペシャルゲストとして大野さんが登場!ピアノを弾いているのを観れたのは嬉しかったです(大野さんをステージで観たのはこの時が初めて) 余談ながらこの頃の倉木さんは声量の無さを指摘されることが多かったですが、それは何度もライヴをこなすことで大分改善された気がします。 ただ、この人の決定的な弱点は、マイケル・ジャクソンが大好きと言ってる割にリズム感とダンス・センス、セルフ・プロデュース力が全然無いところ。そこは残念。 2001年 Elton John 武道館 (11/13) この時期は出るのも観るのもライヴ渇望症状態だったのですが、そんな中行ったのがエルトン・ジョン。 丁度、フェイ・ウォンの来日公演が終わった直後でした。場所は同じ武道館です。 当時エルトン・ジョンで知ってたのは"Your Song"と"Candle In The Wind"、それに以下の感想で登場する曲ぐらい。 言い換えるならば、"Like A Rolling Stone"と"Blowin' In The Wind"しか知らない奴がディランのライヴに行ったようなもの、と言えば分かりやすいでしょうか。 ですので、babyfaceの時と同様、雰囲気などの説明を。 私の席は、2階スタンド南側の4列目なので全体を見渡すには適した位置でしたが、顔の表情は、ステージの両端にある巨大スクリーンを見なければ分かりませんでした。 武道館の2階席に座るのは、初めてだったのですが、う〜ん……疲れる席ですね(汗) 座った方はご存知だと思うんですが、武道館の2階席は、1階席と違い、背もたれがありません。 しかも椅子がちょっと斜めで、階段の段差もあるので、なんかずり落ちそうな感じがするんですよ。 逆に良かった点は、全体がよく見えるということと、1階よりも階段差が激しいので、前の人の背が高くてもあまり影響が無いということでしょうか。 さて客入りは、アリーナは完全に満席、1階、2階には空席も部分的に目立つという程度。 年齢層はかなり高かったですが、外国人が多かった点も見逃せません。 空席が目立つと書きましたが、これは、座席数が多いことも理由だと思います。 これまで観た武道館のライヴに比べ、今日は、ステージの裏側の方(舞台の真横、後ろ側)にあたる範囲にも席が用意されていたと思います(←ちなみに、この位置からだと、エルトンの背中しか見えません) ステージには階段も何も無く、特に目立つ仕掛けは無し。 さて、開演前の6時50分頃、ブーという音と共に、 「まもなく開演です。お席を離れていらっしゃるお客様は、お早めにお戻り下さい」 とのコール。そして7時10分少し前、会場が暗転、バック・ミュージシャンがまず現れ、"Funeral For A Friend"の演奏を始めます。 早く席に座れと言った割には、特に早くもない開演時間です(笑) さぁ、演奏が始まってから少しして、エルトン・ジョン登場です! 耳上で切りそろえてある、マッシュルーム・カットの金髪に黒いサングラスをした、太ったのび太君みたいな顔は、写真そのまんまです!(笑) 今日のエルトンは、(今日に限らず、いつもそうだと思うんですが)最初から最後まで、ピアノの弾き語り。 エルトンは、客席から見て、ステージ左側で、椅子に座ってピアノを弾いていたので、西側、ステージ真横の席の人は、上述通り、背中しか見えないことになります。 "Funeral For A Friend"の演奏にエルトンのピアノが絡んだ瞬間、会場からは、歓声が響きます。 この後、メドレーで"Love Lies Bleeding"が始まり、ここで初めて、エルトンが歌い出しました。 驚いたのは、その声量です。 正直、ここまで歌える人だとは思っていませんでした。 ピアノを弾きながらとは思えない程、正確で音域も広いヴォーカルでした。 ところで、"Love Lies Bleeding"って、ポール・マッカートニーの"Looking For The Changes"を思い出しませんか? ポールとエルトン・ジョンって、大衆受けするタイプの曲が巧みな点が結構近い気がします。 さて、"Funeral For A Friend/Love Lies Bleeding"が終わり、さぁ、2曲目に行くのかな?と、思いきや、エルトン、椅子から立ち上がりました。 そして、客席の方に丹念にお辞儀をしています(笑) まず、アリーナ席にいるお客さんに向かって、お辞儀。 次に、1階席西側のお客さん、南側のお客さん、西側のお客さん、2階席西側のお客さん・・・・という風に、本当に丹念に、全ブロックのお客さんにお辞儀してました(笑) 観客も異様に盛り上がっていて、正直、私は、「まさか、これって、最後の曲じゃないよな・・・」と、思ったとか思わないとか・・・(爆) いや、始まって早々に終わるわけないんですが、普通のライヴなら、最後にやるような挨拶の仕方だったので・・・(笑) お辞儀の後、ピアノの前に戻った、エルトンのMCは、 「今晩は、東京。調子はどうだい?また来れて嬉しいよ。 今日は僕自身が書いた曲を演るね。いくつかはニュー・アルバム"Songs From The West Coast"からなんだけど、古い曲も演るつもりさ。例えば、この曲さ」 と、言いつつ演奏されたのは、"Someone Saved My Life Tonight"でした。 この後も、エルトン独特の軽妙、リズミカルでいて、重さもあるピアノと共に、演奏が続きます。 エルトンは、毎回、歌い終わると同時に立ち上がっては、客席の方に歩いてお辞儀をし、ピアノに戻ると、そそくさと水を飲んでいました。 思うに、毎回お辞儀をしていたのは、別に律義だからとかそういうことではなく、呼吸を整えるためだった気がします。 しかし、一度演奏しだすと、指は凄い速さで鍵盤を叩くところ等、これぞ、ミュージシャン!と思わせるに充分な程に、気力に満ちていました。 印象に残っているのは、 「アメリカで起こった悲しいテロに、殺人に対して歌う」 みたいな内容を言った後に歌われた"I Want Love(←だったはず!)"です。 他にも、(曲名を覚えていないんですが)、 「次に歌うのは悲しい曲だ。 マイアミで起こった事件に対して書いた新曲だ」 と言って、歌われたものもありました。 また、曲とは関係無いのですが、ライトの照らし方の上手さも印象的でした。 演奏中は、観客席に対しても直線的ライトをバンバン当ててくるんですね(笑) で、曲の感じによって、紫だったり赤だったりと、色使いもかなり合っていて、一見何の仕掛けも無いステージに変化を与えていた。 あ、上述した、曲が終わる度のお辞儀ですが、この時は客席も明るくなります。 演奏が終わる度に会場が一度明るくなるんですね。 1番盛り上がったのは、アンコール。 本編が終わった時に足早に舞台裏に行ってしまったので、あぁ、アンコールは無いのかな?と、思いましたが、何と2回もアンコールをしてくれました! 特に2度目のアンコールでは、"You are fabulous audience!!"と言っていたので、相当に気分良く出来たのではないでしょうか。 エルトンという人は、気分屋だと聞いていたので、いい気分のライヴを観れて良かったな〜と思います(笑) 正直、ライヴ前日にアメリカで飛行機が墜落したと聞いた時、それが原因でやる気を無くしライヴ中止になったらどうしよう……とか思いましたから。 2度目のアンコールは、まず"Don't Let the Sun Go Down On Me"が演奏され、次にエルトンの弾き語りにキーボードが最後少しだけ絡む"Candle In the Wind"が歌われ終了しました。("Candle〜"は、大阪では歌われなかったようです。また大阪→東京の移動は、ライヴ終了直後に行なわれたとのことです) ただし、2階席の客の中には、2回目のアンコールどころか、最初のアンコールの前に帰る客がいて、「おいおい・・・」と思わずにはいられません(笑) 全て通しての感想としては、54歳になっても、まだまだ元気なエルトン・ジョンが観れて良かったなぁということです。 最初の声の張りを最後まで維持していたのは、さすがだなと思います。 音楽的な意味でも、セールス的な意味でも、やはり一時代を築いた人だけのことはあるな、という良い意味で期待通りの心地よさがありました。 babyface 武道館 (10/26) babyfaceに全く興味がなかった私が観に行った理由は、この年、偶然観ていた24時間TVの1コーナー("夜もヒッパレ!"の復刻コーナー)に彼がゲスト出演し歌った"Change The World"が無茶苦茶良かったからです。 この曲は、クラプトンverでしか聴いたことがなかったのですが、軽やかに歌うbabyfaceのヴォーカルはロック色の強いクラプトンのヴォーカルとは違った艶っぽさがありました。 なので、他の曲は一切知らず、むしろ、ライヴでどんなアーティストなのか知るつもりで臨みました。 私の席は、1階スタンド南側の6列目なのでかなり見やすい位置。 客席はアリーナと1階は、かなり埋まってはいましたが、2階は空席も目立ちました。 ステージは階段状になっており、客席から見て左手にステージから客席側に降りれる階段が。ライヴ中、握手しに降りてました。 マイクの音量が大きすぎるのか(というか、打ち込みのせい?)なんか、全体的にもわ〜っとした感じで、音響は正直よく無かったです(途中から改善された) 結構ラヴバラードがあったと思うんですが、いわゆるR&Bの都会風のラヴバラードというのが私はダメで、この手の曲は退屈でした。 しかし、面白いシーンは何度かありました。 babyfaceが「俺の彼女はどこだい?」 みたいなことを言って、客席から1人、女性をステージに連れ出すという演出があって、アリーナ前方の女性客が連れて行かれ、babyfaceに 「恋人はいるの?」 と、聞かれたところ、 babyfaceを指差し "You!!" と言ったので、客席は大歓声(笑) 驚いたbabyfaceかなり喜んでました(笑) 歌いながら、花束から1本1本花を渡してましたよ(笑) この後、その女性客はbabyfaceと共にステージ裏まで連れて行かれ次の曲の前に、客席に戻ってたみたいです(サインと花束をもらったみたいです) プロデュースした曲も結構演っており、この辺はプロデューサーとしての面目躍如ですね。(MCでも、〜〜と演った曲みたいなことをかなり言ってた) それと、ベスト・アルバム(?)の"Face To Face"からも相当演ってました。 基本的にヴォーカルに専念していた感がありますが、途中では、ステージ中央部に動くピアノを弾くことも。 観客は(アリーナは立ってる人もいましたが)座ってる人の方が圧倒的に多かったです。 途中でトイレに行く人もちらほらいたのを見ると、知名度で観に来た人が多かったのだと思います。 それでも総じて楽しんでいたのは、ひとえにMCが面白いから。 全般通してよくしゃべる人でしたが、結構聴き取り易い英語で話してくれたので、盛り上がりました。 以下は、アコースティック・ギターを手にしてからのMCです。 「みんな、今夜は楽しんでるかい? 本当に楽しんでるかい? そうか、ワンダフル・タイムを一緒に作ってくれたバンド・メンバー達を・・・(バンドの紹介) 本当に信じられないくらい素晴らしいオーディエンスだよ。本当に有難う。 君達のためにマイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンみたいにやってみよう・・・ (マイケルの真似で、高い声で) "I love you〜♪ I love you〜♪" (この後、マイケルみたいにポーズを取る) この真似で会場は大爆笑でした(笑) その後、babyfaceは・・・ 「俺は驚くくらい素敵なギタリストと仕事したんだよ。そう、彼は、ブルース・ギタリストでロックンロールの凄いギタリストでもある。 一緒にやった曲が驚いたことにグラミーを取ったんだ。 そう、エリック・クラプトンさ。 今、世界がどうなるか分からない、だから、この曲で歌ってることが必要だ。 "Change The World"」 とまぁ、こんな感じのMCでお目当てのあの曲が歌われました! "Baby Baby, Baby,Baby,,,,,"という最後の繰り返しを歌い終わり、演奏終了かと思いきや、間隔を置いて、"The World"と繰り返し、その後、今度こそ終了かと思いきや、もう1度バック・メンバーの盛り上がりがあるという素晴らしい演奏!(この曲はさすがに立ってる人が増えた(笑)) 全部で8分くらいの熱演でした。 この後、アンコール曲が2曲あったんですが、それを待たずに帰る人の多いこと多いこと・・・(笑) 1階スタンド南席の後ろの方は、大半が帰ってました(爆) 全部観終わっての感想としては、観れて良かったな、と。 旬なアーティストだし、今人気があるR&Bってどんな感じなのかが良く分かったので。 ……曲と曲の間にかなりゼーハー言ってたのは気になったけど(笑) Bo Diddley with The Debby Hastings Band ブルーノート青山 (8/6) 中学の頃、ストーンズにハマって1stから順番に聴いた時に出会った"Not Fade Away"。 バディ・ホリーのカヴァーであるこの曲が持つ、一度聴いたら忘れられないリズム。 このリズム・パターンが、ディドリー・ビートと呼ばれるもので、それがリズムの作者の名前に由来しているということを知ったのは間もなくのことでした。 大学生の頃、そんなボー・ディドリーが来日すると聞いて行ったのがこのライヴ。 当時の私は、彼自身の作品をベストも含め1枚も持っておらず、「ロックのパイオニアの1人として沢山のアーティストに尊敬されているディドリー・ビートの創始者」という程度の認識しかなかったのですが(要するに、中学の頃と同程度の認識しかなかった)、あのリズムでノリノリになれるなら、それで十分という気持ちで行きました。 あ、1つだけ増えていた知識は、彼のトレードマークは四角いギターだということ。 ストーンズのVodoo Loungeツアーの映像でもゲスト出演していたので、これはバッチリ予習済み。 さて当時、ビルボードではなくブルーノートという名前。そして場所も移転する前だったブルーノート青山。 確か当時のシステムでは、整理番号は予約時ではなく、当日の開場前に発行されており、私は学生の特権を生かして昼間の間にブルーノートで1桁台の番号獲得。お陰で、ライヴは最前列のほぼど真ん中で見た記憶があります。 客席後方からステージに歩くボーは貫禄がありました。 四角いギターもバッチリかけており、いきなりディドリー・ビート! 前述の通り、彼の曲1つ1つは知らないので、曲名は思い出せないのですが(唯一知っているのは、その名も"Bo Diddley"という曲。モー・タッカーもカヴァーしてた)、曲によってはギターで"女性と浮気しようとして、奥さんにバレて焦る男"を表現したり、最後はドラムまでプレイするサービス精神旺盛なライヴでした。 Bon Jovi 東京ドーム (4/5) ディランの13公演を追っかけた後、日常に戻った喪失感に苛まれていたのですが。 その穴を埋めるべく、ライヴに行きたいなぁ、と思っていた時に知ったのがボン・ジョヴィの来日公演。 "Livin' On A Prayer"は好きな曲だし、トム・ウェイツやデヴィッド・ボウイへの敬意全開のカバーには好感を持っていたので、行ってみようということで東京ドームに行きました。 会場は女性客が半分以上。80年代、日本でもアイドル・バンド的な人気が凄かったのは知っていましたが、「今だに凄い人気なんだなぁ」などと思いつつライヴはスタート。 正直なところ彼らの作品は、ベスト盤1枚+フェスもの出演時の音源ぐらいしか聴いたことが無かったので、オープニングから曲名分からず。 2曲目の"You Give Love A Bad Name"は知っている曲なので、それなりに楽しめましたが、音がイマイチのドームで、かつディランの直後だけに、比べてしまうんですよね。 ボン・ジョヴィが悪いわけではなく、比べる私が悪いだけなのですが、ライヴの間、終始ボブを思い出して感傷的になってしまいました(汗) もっとも、5〜6曲目あたりで演奏された"Livin' On A Prayer"、そして."It's My Life"は盛り上がったし、セカンド・アンコールの際、1曲終えて帰ろうとしたジョンが立ち止まって再び戻り演奏していた"Twist & Shout"も楽しかった。 印象的だったのは隣の女性客が全曲歌詞を覚えていて全部歌っていたこと。ボン・ジョヴィ・ファン凄え……と思ったのを覚えています。 2000年 Ray Charles 中野サンプラザ (12/19) このライヴに行った時点ではレイ・チャールズの曲は全く知らなくて。 知ってたのは"We Are The World"での録音シーンやBeach Boysの25周年記念コンサートで"Sail On Sailer"を歌っている姿ぐらい。 "ソウルの神様"と呼ばれている凄い人だという認識はあったので、高齢ということもあり「生きている内に1度は観ておきたい」と思い行きました。 こんなレベルなので、知っていた曲と言えば、"Georgia On My Mind"、それにCMソングの企画ということで彼がカヴァーした"愛しのエリー"("Ellie my love")ぐらい。 覚えているのは、 ・最初にバックバンドのオーケストラが結構長めに演奏した。 ・その後に、手を引かれて出てきたレイが凄い笑顔だった。 ・勢いよく椅子に座ってピアノを弾き出す仕草が物凄く格好良かった。 ・映像や音で聴いていたままの太いヴォーカルが聴けた。 この程度です。 ですが、その後、少しずつ聴くようになり"Night Time Is The Right Time"、"Black Jack"など好きな曲もできました。 亡くなった今となっては「あの存在感を生で体験しておいて良かった」と思いますが、それ以上のコメントが浮かばないなぁ(汗) なにせ特に印象的なMCもなかったし、華々しい演出もなかったので、淡々と笑顔でピアノを弾いていたレイさんの印象しか残ってない。 「もう少し予習して観るべきだったなぁ」というのが正直な感想です。 |
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